千葉功太郎さんへ
ホンダジェットを飛ばすあなたに、
UPRTの話をしたい
先日のFacebookの投稿を読みました。防衛ドローン産業への投資を表明されたこと。日本の安全保障を民間の力で支えるという覚悟。「空」に人生を賭けてきた人間として、その言葉の重さをまっすぐ受け取りました。
私はUPRT JAPANという取り組みを進めています。航空機の異常姿勢回復訓練(UPRT)を日本に根付かせ、電動航空機とLSAの普及を通じて、日本の空の安全と産業を変えようとしています。
あなたはホンダジェット国内1号機オーナーであり、日米の自家用操縦士ライセンスを持つパイロットでもある。私も同じ空を飛ぶ者として、一つ問いかけさせてください。「ドローンが軍民両用になるとき、パイロットの安全教育はどこへ向かうのか」と。
千葉功太郎さんが防衛ドローンへの投資を表明した。DRONE FUNDを率い「ドローン前提社会」を唱えてきた彼が、民間から安全保障へと踏み込んだことの意味は大きい。そしてその動きは、UPRT・LSA・電動航空という私が追いかけているテーマと、深いところで交差している。
千葉さんとは何者か ― 空を愛する投資家の軌跡
千葉功太郎さんを「投資家」と一言で表すのは正確ではない。彼はパイロットだ。2020年に日本の自家用操縦士ライセンスを取得し、2018年には堀江貴文氏らと共にホンダジェット国内1号機を共同購入した。米国のPrivate Pilot Licenseも持ち、ジェネラル・アビエーションの世界に本気で飛び込んでいる人間だ。
そして2017年に設立したDRONE FUNDは、日本で初めてドローン・エアモビリティに特化したVCとして、国内外のスタートアップ60社超、VCファンド40以上に投資してきた。「ドローンはインターネットと同じくらい確実にくる」と言い続け、誰もが懐疑的だった時代に先んじて動いた人物だ。
日本自家用操縦士+米国PPL取得(2020年)
DRONE FUND創業者・代表パートナー
慶應SFC特別招聘教授
スタートアップ60社超・VCファンド40超に投資
2026年4月:防衛ドローン投資を表明
電動LSA・MOSAIC対応機体の導入計画
Niseko Aviation(Ben)との協業
北海道・ニセコ発の電動フライト体験
eVTOLパイロット育成への中長期ビジョン
JAPAN DRONE 2026(6月)出展準備中
防衛ドローンへの投資が意味すること
千葉さんが防衛ドローン産業への投資を表明したことは、日本のスタートアップ・投資業界に小さくない波紋を呼んだ。なぜなら、DRONE FUNDはこれまで一貫して「社会実装・民間利活用」の文脈でドローンを語ってきたからだ。
その千葉さんが軍事・防衛の文脈に踏み込んだ。これは翻意ではなく、「ドローン前提社会」というビジョンの自然な拡張だと私は読む。
歴史を振り返れば、現代航空の基盤技術の多くは軍事から生まれた。GPS・自動操縦・複合材料・ジェットエンジン——すべて軍事研究が民間に転用されたものだ。ドローンも同じ構造を辿っている。
ウクライナ戦争が証明したのは「小型・電動・自律のドローンが戦場を変える」という現実だ。そしてその技術は、戦場を離れれば物流・農業・救助・訓練に即座に転用できる。千葉さんが見ているのは「防衛×民間のデュアルユース」という巨大市場の入り口だろう。
UPRT・LSA・電動航空との交差点
ここで、私がUPRT JAPANを通じて目指していることと、千葉さんのビジョンがどこで交わるかを整理したい。
交差点1 ― パイロット安全教育の空白
千葉さんはホンダジェットのパイロットだ。そしてホンダジェットは、日本で繰り返し滑走路逸脱事故を起こしている機体でもある。2026年4月16日には成田空港でも重大インシデントが認定された。タイプレーティングはあなたを法的にジェットパイロットにする。しかしUPRT訓練なしでは、異常姿勢に陥ったとき何も保証されない。
千葉さんのような先進的な航空人が、UPRTの重要性を語ってくれたなら——日本のGA界が変わる。
交差点2 ― ドローンとLSAは「同じ革命」
DRONE FUNDが投資する自律ドローンと、UPRT JAPANが目指す電動LSA・eVTOLは、技術的な血脈を共有している。電動推進・軽量機体・自律制御・ゼロエミッション。千葉さんが「ドローン前提社会」と呼ぶ未来に、電動有人機は必ず組み込まれる。
交差点3 ― JAPAN DRONE 2026という舞台
2026年6月3〜5日、幕張メッセで開催されるJAPAN DRONE 2026。千葉さんのDRONE FUNDと私たちUPRT JAPANが同じ展示会場に集まる可能性がある。ドローン×eVTOL×電動LSA×UPRTが交差するこのイベントは、接点を作る最良の機会だ。
あなたはドローンの「空白市場」に誰よりも早く気づき、誰よりも深くコミットしてきた。私はUPRTとLSA電動航空の「空白市場」に気づいています。日本には有資格パイロットが約3万人いる。しかしUPRT専門機関はほぼゼロ。電動LSAを認証する制度的インフラもゼロに近い。
千葉さんが2017年にDRONE FUNDを作ったときの「誰もいないからこそ価値がある」という論理は、今のUPRT JAPANに完全に当てはまります。
ホンダジェットが繋ぐ、二つのビジョン
千葉さんがホンダジェットの国内1号機を手にしたとき、日本の経済メディアはそれを「ガジェット好きな投資家の道楽」と見た向きもあった。しかし彼はそれを「ジェネラル・アビエーションと空のモビリティ社会の可能性を開拓する」という明確な意図のもとで選んだ。
私がUPRT JAPANを立ち上げたのも同じ動機だ。日本の航空安全に空白がある。その空白を埋める人間が必要だ。そのために動く。
防衛ドローンへの投資表明は、千葉さんが「空の安全保障」という問いを真剣に考え始めた証だと思う。そしてUPRTは「個人の安全保障」だ。一人のパイロットが異常姿勢から生還できるかどうかという、最も根本的な安全の問い。
軍の空を守るドローンと、民間パイロットの命を守るUPRTは、同じ「空の安全」という根を持っている。
千葉さん、もし6月のJAPAN DRONE展に来られるなら、ぜひ話しましょう。
あなたのDRONE FUNDが開拓してきた「ドローン前提社会」の次のステージに、有人電動機とUPRTが必要になる日は必ず来ます。その日に備えて、今から種を蒔いておきたいのです。
同じ空を愛する者として、同じホンダジェットのコックピットを知る者として、一度話をする価値はあると信じています。このブログが、その最初の一声になれば幸いです。
#UPRTJAPAN #DroneFund #千葉功太郎
JAPAN DRONE 2026 ― 幕張で会いましょう
参考:千葉功太郎氏Facebook(2026年4月)/ DRONE FUND公式サイト / Wikipedia「千葉功太郎」/ 金融ナビ千葉功太郎インタビュー(2022年)/ UPRT JAPAN Initiative



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