第8回国際ドローン展示会 その1

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

本日最終日を迎えた第8回国際ドローン展示会に行ってきました。

今日は、ドローンに関する講演を聴いてきましたので、紹介します。

WINGCOPTER with ITOCHU

変遷

Wingcopter(ウイングコプター)は、ドイツのダルムシュタットで2017年に設立され

ました。現在は、総従業員120名(内エンジニアは60名)のスタートアップ企業です。

2018年には、輸送大手のDHL社などと提携し、タンザニアのビクトリア湖近くの

島に衣料品などを届けました。

2019年には、ユニセフと提携して配信ネットワークを構築し、19の村にワクチンを

配達、供給しました。

2022年5月には、サハラ砂漠以南のアフリカ49カ国にまたがる配送ネットワークを

確立するために、コンチネンタルドローンという配送ネットワーク会社とパートナーシップ

を結び、今後5年間でウイングコプターの主力機であるW19812000機配備する

目標を立てています。

W198

W198です。198は翼幅(Wing or Wide)が198cmあるからです。

2021年4月に発売されたのがウイングコプター社の最新鋭主力機W198です。

ペイロードは5kg、最高時速は150km、飛行距離は75kmとなっています。

特徴は、バッテリー交換がワンタッチでできること。ちょうど、頭の部分がバッテリーの

ユニットになっており、取り替えが容易にできます。

耐風(風に耐える性能)については、水平飛行に入るとプロペラの角度を風に合わせて

調整する機能も付いています。

また、完全自動化として、操縦者がプロポと呼ばれるコントローラー無しで、1人の

オペレーターがパソコンの画面で10機のドローンを管理するというオペレーションを

実現しようと研究を重ねています。これにより物流の課題の一つである人的コストを

減らすことができます。

ペイロードが5kgと少ないため、主な配送物資は自ずと医療品などになってしまい

ます。

伊藤忠(ITOCHU)の取り組み

正規代理店契約を結んだ伊藤忠商事(ITOCHU)は、W198をどのように活用

するのでしょうか?

2019年にITOCHUは、全日空(ANA)と組んで、長崎県五島市の配送の

実証実験を行いました。85kmの範囲内の140の島々を結ぶ、日本初の目視外飛行

を行ったのです。

ITOCHUの目的は、テストマイル配送革命という以下の4つを目指しています。

① 省人化(自動化、自律飛行の追求)

② 簡素化(操縦性の向上、ワンオペ)

③ 定時性(環境に左右されない定期運航の追求)

④ 安全性(レベル4の実用化)

W198は、今年の10月にITOCHUに入ってきます。現在、操縦士資格を持って

いるのは社内に2人だけです。今後は、医薬品などを配送する業務を中心に計画して

います。来年早々に、W198を使った実証実験を開始予定です。

W198と日本イメージ by ITOCHU

米国における第三者上空飛行について

アメリカでも、空飛ぶクルマ、ドローンが人の上を飛ぶ研究が進められています。

今日の講演は、アメリカから航空の専門家がリーモートで行いました。

内容は、いかに現在飛行している航空機(ヘリコプターや飛行機)と空飛ぶクルマ

UAM(Urban Air Mobility)、ドローンとの棲み分けができるかが課題ということ

です。

アメリカは、FAA(アメリカ航空連邦)、NASAなどと協力して、法律の整備や

コミュニケーションツールの開発、ソフトウエアの開発が必要です。

2025年には実証に入り、2045年にかけて空域が利用できるように計画して

います。しかしながら、完全自動化が完成するまでの間(講演者は10年間と)は

パイロットが必要であろうと位置づけています。

これは、日本にも言えること、いえいえ日本の姿そのものです。

講演者と講演会場の様子、講演開始前

まとめ

今回のドローン展示会は、参加企業は少なめでしたが、来場者人数は多いように

感じました。注目度は大きいと思います。

次回は、その他に観た企業のレポートをします。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

 

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