非営利団体 ヌンキャッツ

飛行機

皆さんこんにちは!

今日は、イギリスの非営利団体のNUNCAT(ヌンキャッツ)という会社を紹介します。

そのヌンキャッツが、地球環境に配慮した電動飛行機を開発した話題です。

NUNCAT(ヌンキャッツ)

NUNCAT(ヌンキャッツ)

NUNCAT(ヌンキャッツ)の名前の意味は何でしょうか?

N:No 不要

U:Unnecessary 不必要

N:Novelties ノベルティ ノベルティとは、店や企業が宣伝目的で無料で配布する、名前の

入った品物のこと。ノベルティの由来 ノベルティは英語で「ノベルティ」と書き

ラテン語「ノバス」(英語の「新しい」に相当)に由来しています。ノベルティには「目新しい」

「斬新な」という意味があり、そこから派生して「珍奇な」「見慣れない」といった意味でも使

われることがあります。

C:Community コミニュティ

A:Air 航空

T:Transport 輸送

S:Service サービス

です。

ヌンキャッツは、イギリスでコミュニティ利益会社として登録されている非営利団体です。

これは、ノーフォーク中部のシップダム出身のティムヘレン ブリッジが、米国のゼニス

エアクラフトカンパニーと提携し、支援者グループからの初期資金を得て発案したものです。

株主や所有者の利益を最大化する必要性によって推進されるのではなく、主に社会的目的を

持つビジネスであり、余剰金は主にビジネスまたはコミニュティでその目的のために再投資

されます。ティムとヘレンは発展途上国に住んで働いた経験があり、環境破壊についての課

題を理解しています。ティムは次のようにコメントしています。「多くの人に利益をもたら

すようなことをしない(一部の営利のみ)というのは、本当に悪い考え方です。これが(大き

な)企業で誰かができることなら、誰かが試してみるべきです。 そのため、可能な限り既存

のテクノロジーを使用し、不必要な目新しさ(ノベルティ)を常に回避することで、持続可能

で費用対効果の高い方法で真のニーズを満たすことができることを実証する予定です。」

ティム・ブリッジ 創設者兼テクニカルディレクター

彼は 35 を超える国で生活し、多くの働く機会に恵まれました。幼い頃から、世界に存在す

る巨大な不平等を経験してきました。一方、気象学と海洋学の学位は、私たち人間が地球に

与えた影響に焦点を当てました。 私たちにできること、しなければならないこと、それが

彼がしていることです。

ヘレン・ブリッジ 共同 – 創設者

彼女は国際開発、スペイン語、アラビア語の学位を取得しています。戦略的プログラムの提

供、企業パートナーシップ、およびインパクト主導のレジリエンス プログラムの実施に関す

る専門知識において、15 年間の民間部門の経験を持っています。

彼女は中央アメリカで育ちました。そこでは、雨季に道路が流されたり、落石で遮断された

り、治安の悪さでアクセスが制限されたり、基本的なインフラストラクチャの脆弱性によっ

て人々の生活がどのように影響を受けている事実を直接目にしました。そして、気候危機に

ついてティムと同じ考えを持っています。

「電動スカイジープ」初飛行

イギリスの南部オールド バッケナム、ノーフォークに本拠を置くヌンキャッツは、過去 3

年間、ゼニス CH750航空機を製造してきました。この航空機は、遠隔地のコミュニティに

医師、教師、医療用品を届けるための安価で持続可能な輸送を提供するように設計されて

います。

ヌンキャッツは、慈善団体や NGO と協力して、遠隔地の町や村の建物に設置されている太陽

光発電のエネルギー グリッドの既存のネットワークを利用して、航空機がそれらの間を飛行

できるようにすることを計画しています。

ゼニス CH750 はキット形式で入手可能な軽飛行機で、ガソリン エンジンとタンクを電気モー

ターとバッテリーに置き換えました。 

ゼニス CH750(電動)の目的は、ウガンダの医師やインドの農村部の医師など、農村部や到

達困難なコミュニティで使用するための、低コストで頑丈で実用的な航空機を提供することで

す。次の段階は、2 番目の飛行機を完成させ、これを複製してテストのためにフィールドに出

すための資金を集めることです。

電気航空機は持続可能な農村輸送への新しいアプローチ

多くの発展途上国では、地方の道路輸送は信頼性が低く、50 マイル(80km)程度の距離

でも信頼できません。燃料の供給は不安定で、道路は通行不能または危険な状態になる可能

性があります。飛行機はこれらの問題を克服することができますが、それは非常に高価であ

り、従来の航空機の燃料は単純に入手できません。

そのような地域は電力網が整備されていませんが、太陽の光は無限に供給されており、太陽光

発電は学校、医療センター、家庭に供給することがより一般的になりつつあります。 航空機と

並んで、ヌンキャッツは航空機のバッテリーを充電するために必要なソーラー地上局の設計と

テストを行っています。

アフリカの太陽電池アレイは、電気航空機の充電に使用できます。 Alliance for Rural Electrification の CC ライセンスに基づく Gary Webb による画像

アフリカの太陽発電施設ソーラー アレイ

そのため、スカイジープは比較的短い距離を飛行し、200 メートルの滑走路に着陸し、地上

で地元のソーラー アレイからバッテリーを充電して、次の目的地まで飛行することができま

す。今では何時間もかかる、または不可能と思われていた旅行はほんのわずかな時間で済み

ます。

NPOの基礎知識

NPOとは

‘NPO’は、‘Non Profit Organization’の略語で、直訳すると「民間非営利組織」となり

ます。

営利を目的とせず社会的な使命(ミッション)を達成するために自主的に活動してい

民間の組織です。

「非営利」とは、活動によって得た利益や資産を構成員(会員や役員)に分配しないと

いうことです。団体が対価を受け取って活動してはならないということではなく、活動

によって利益が出た場合でも、株式会社の配当のような行為はせず、その団体が目的と

する活動にあてるということです。

労働の対価として賃金を受け取ることは、一般的には利益の分配にはあたりません。

(誤解されやすいところ)

「組織」とは、「社会に対して責任ある体制で継続的に存在する人の集まり」というこ

とです。

利益を得て配当することを目的とする組織である企業に対し、NPOは社会的な使命(ミ

ッション)を達成することを目的とする組織であるといえます。

NPOとボランティアの違いとは

ボランティア個人の思いを、NPOは組織の社会的な役割を意識した言葉です。

「ボランティア」が個人のスタンスを表すことばであるのに対し、「NPO」は組織のス

タンスを示す言葉であるといえます。社会的な使命(ミッション)の達成のために活動

をする組織であり、行政や企業とは異なった立場から社会的なサービスを提供し、社会

的な課題の解決をめざすものです。

~NPOとボランティアの関係は?~

NPOにはボランティアで関わる人がいる点で、企業とは大きく異なった特徴といえます。

NPOにとっては、組織の運営にボランティアとして関わる理事や監事などの役員も欠かせ

ない存在です。NPOはボランティア活動したい人たちの場(受け皿)であるし、ボランテ

ィアはNPOを支える重要な存在であるともいえます。

「ボランティア」=「原則として報酬を求めず社会や地域のために自主的に活動する個人

(の活動)」

「NPO」=「個人の思い(志し)を社会的な力にする仕組み」

NPO法

平成10(1998)年に公布された特定非営利活動促進法のことをNPO法と呼んでいます。

この法律により、法人格を取得し、社会的な契約を結びやすくなりました。また、平成

13(2001)年から、特別に認定されたNPO法人(認定NPO法人)に寄附した者は税金

の控除が受けられるといった税制上の優遇が得られるようになりました。

NPO法人とは

必ずしもすべての団体に法人格が必要とは限りません。

団体が法人となれば、法的・社会的な位置づけが明確になり、代表者個人でなく団体とし

て契約ができ、委託の主体となることもできて、社会的な信用が築きやすくなります。

一方で、規則に従った届出や報告と法人としての義務が生じますので、団体の目的達成

の手段としての利点・義務を整理して検討したほうが良いと思われます。

○ 利点
・ 銀行口座の開設や契約の締結など法人名で行うことができる。
・ 会計書類等の作成や情報公開を行い、社会的信用が築きやすい。

○ 義務
・ 定款や事業報告書、収支計算書、貸借対照表などの作成・情報公開が必要になる。
・ 法人税、法人事業税、法人住民(県・市町村)税が課税・徴収される場合がある。

法人になる利点があるかどうかは、その団体の性格によります。団体が活動を続けていく中

で「事務所を借りる」「不動産を所有する」「電話を引く」など、契約が必要になることが

あります。任意団体ではその代表者などの個人が契約することになりますが、団体が法人格

を持っていれば法人として契約できます。(行政や企業などから委託事業を受ける場合に、

法人であることが条件となることもあります。)

法人格の取得に伴う義務や各種の手続きが負担となる団体は、任意団体のまま自由に活動を

続けていくほうが良いこともあります。まず、法人格が必要か否か、団体内で十分に話し合

うことが大切です。

~法人格の取得要件(抜粋)~

  • 営利を目的としないこと。
  • 不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与することを目的とする活動であること。
  • NPO法に定める20分野の活動であること。
  • 10人以上の社員(総会の議決権を有する構成員)の資格得喪に関して、不当な条件を付さないこと。
  • 理事3人以上、監事1人以上であること。
  • 報酬を受ける役員は、役員総数の3分の1以下であること。

(記事は、阿久比町HP「NPOの基礎知識」より抜粋)

まとめ

創設者のティムとヘレンは、幼い頃から環境について肌で感じてきました。そして

彼らは自分たちが何かしなければという使命感と、何ができるか?何をするべきか?

をはっきりと持っていて、非営利という活動を行っています。日本は、欧米に比べて

ボランティアやNPOといった活動には慣れていません。近年ではボラティアに参加す

る(大規模災害の後)、NPO活動が以前に比べると盛んになるなど良い傾向は見られ

ますが、一部に過ぎません。それは、日本(人)が基本的に個人主義であるからだと

思います。世界に比べても明らかに寄付や慈善事業の数は多くありません。

しかし、これからの日本(人)は、国際的に世界をリードしていかなければならない

立場です。金銭的な豊かさより、人を思いやる精神の豊かさを求めるべきです。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました