皆さんこんにちは!
今日は5月5日、こどもの日です。
沖縄は昨日、梅雨に入りましたね。
その他の地方は良い天気で行楽日和です。
今日はホンダジェットについてお話しします。
皆さんも『ホンダジェット』をご存じの方も多いと思います。
ホンダジェットは、本田技研工業の航空事業子会社のホンダエアクラフトカンパニーが製造販売
している小型ジェット機です。2021年の販売機数は37機で、小型ジェット機部門で5年
連続世界1位のシアを誇っています。
2021年、世界14カ国目となるタイで型式証明を取得して運用を開始しました。
北米、欧州、中南米、東南アジア、中国、中東、インド、日本、ロシアで200機 以上が
販売されています。
このホンダエアクラフトカンパニーは2006年8月に藤野道格(ふじのみちまさ)氏が
代表を務める会社です。
ここで、ホンダジェットの開発の歴史を簡単に説明します。
1962年 6月 本田技研工業の創立者であり社長(当時)の本田宗一郎氏が航空機の開発
生産に乗り出すことを全社員に伝えました。
『いよいよ、私どもの会社でも軽飛行機を開発しようと思っていますが、この飛行機は誰にでも
乗れる優しい操縦で、値段が安い飛行機でございます。』と当時の社内報で発表しました。
本田宗一郎は無類の飛行好きで知られています。ここから、本田宗一郎の信条とした
チャレンジ精神が部下たちに受け継がれていくのです。
ホンダジェットのコンセプトは
『自由な移動の喜びを 空まで届けたい
創業当初からの夢へのチャレンジ』 です。
2003年、小型のターボファンエンジン HF118の自社開発を開始します。
2006年 7月に正式にホンダジェットの航空機市場の参入を発表。
2014年 6月、量産型1号機が初飛行に成功!
2015年 アメリカ航空連邦局(FAA)から型式証明を取得すると
その後各国で次々と型式証明を取得、販売網を広げていきます。
2018年 12月に日本で型式証明を取得するとともに、
新型『Honda Elite (ホンダエリート)』を発表しました。
そして、こうして開発されたホンダジェットの特徴ですが
なんと!翼の上にエンジンを搭載するという驚くべき発想です!
エンジンを翼の上に付けたことでのメリットは
⑴ 空気抵抗を減らせる。
⑵ 飛行性能の向上、燃費が良くなる。
⑶ エンジンを支えるパーツが少なくなる。(機体の軽量化)
⑷ 客室スペース、荷物搭載スペースの拡大 です。
これにより、同型小型機ビジネスジェット機との性能を上回ることになりました。
セスナ社サイテーションM2型機との比較です。(2020年5月に岡山航空が購入)
ホンダジェット(エリート) サイテーションM2
巡航速度 422ノット(782km/h) 403ノット(748km/h)
航続距離 1437マイル(2661km) 1784マイル(2871km)
最大高度 43000フィート(13106m) 41000フィート(12497m)
ホンダジェットホームページより
軽く東京から香港までノンストップで行けますね。
パイロット的には最高高度が43000フィートまで上昇できると
空気抵抗が少なく、燃費も良くなります。
なんと言っても、大型の台風や悪天をもたらす雲の上を飛行できますので
揺れることも少なく、快適な空の旅ができます。
そして、本田宗一郎が目指した『誰にでも乗れる優しい操縦・・・』ですが
小型機としては広いコックピットで、計器も洗練されており
操縦性も小回りがきいて、操縦しやすいそうです。
なんと言っても、最新の電子機器、航法援助システムは使い勝手が良さそうです。
次に、『値段が安い飛行機・・・』ですが
世界で一番、豪華な自家用ジェット機と言えば
カナダのボンバルディア社の Global (グローバル)シリーズです。
様々なオプションもありますが機体そのもので比べると
グローバル7000(7500)は6500万ドル、日本円で71億円!
ホンダジェットは525万ドル、5億8千万円です。
すごく、お得感(安さ)がありますね。 私には買えませんが・・・
日本には、8機のホンダジェットがあります。(日本国登録)
それぞれ法人登録ですが、有名なのは日本で初めてホンダジェットを購入した
投資家の千葉光太郎さん、また共同購入者でもある堀江貴文さんではないでしょうか。
最近では、青森県の三沢航空博物館にホンダエアクラフトカンパニー所有の
ホンダジェットが展示されたというニュースがありましたね。
8機の内、4機が静岡空港、岡山の岡南空港、福岡県北九州空港、愛知県県営名古屋空港
(小牧空港)の所属になっていますので、お近くの方は観ることができるかもしれません。
4月27日に
『日本中の空に、近道をつくれ』をコンセプトに
ホンダジェットを使った新たなモビリティサービスの実証を今年中に開始することを
発表しました。
これは、地上のモビリティの移動と連携させることで、空港間だけではなく
出発地から目的地まで自由で快適な移動の実施を目指すものです。
また、ホンダはガスタービンエンジンを搭載した eVTOL 空飛ぶ車の開発にも
取り組んでいます。
ホンダジェット、ホンダの空飛ぶ車を連携させればより快適な移動手段が
確立されます。
このホンダの空飛ぶ車 『Honda』については次回、お話しします。
今回は、本田宗一郎のDNAを受け継ぐ、チャレンジ精神の塊ホンダジェット
についてお話ししました。
それでは皆さん
次回も楽しみに待っていてください。
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