皆さんこんにちは!
今日は、飛行機の『最高速度』についてお話ししましょう。
先日、こんな記事が出ました。
カナダのボンバルディア社製のグローバル8000が
『世界最速、最長航続距離のビジネスジェット』として2025年に就航予定!
最高速度は、マッハ0.94!
ビジネスジェット 最速 グローバル8000
カナダのボンバルディア製グローバル8000は世界最速のビジネスジェットとして、2025年に就航
予定です。最高速度は、M(マッハ)0.94です。
同社で現在来ナップされているビジネスジェット『チャレンジャー650』はM0.80です。
世界最速の航空機
ダークスターとブラックバード
映画『トップガン マーベリック』に出てくる、試験用極超音速機『ダークスター』のモデルと
なる航空機がありました。
それは、『史上最速の飛行機』の異名を待つ、戦略偵察機『SR-71 ブラックバード』です。
SR-71 ブラックバードは最高速度M(マッハ)3でロシア製のミグ戦闘機が発射する
ミサイルよりも早いと言われています。
ロッキード・マーティン社は、2013年『ブラックバードの息子』として、SR-72の計画を
発表しました。開発費用は10億ドル(日本円で1300億円)で、2030年の運用を目指して
います。最高速度はM(マッハ)6で、2017年にエンジンテストが行われた他、2023年
までに初のデモ飛行を行う予定と報じられていますが、詳細は不明です。
X-15
2017年10月3日、主翼の揚力によって飛翔する飛行機による世界速度記録724km/h
M(マッハ)6.7を樹立したのは、ノースアメリカンX-15です。
X-15はマッハ5以上といったハイパーソニック(極超音速)研究プログラムとして開発され
ました。速度記録に挑戦するという目的のためだけに開発された飛行機です。
X-15は自力で離陸することができず、B52爆撃機を改造した空中発射母機から発進し
約9トンの燃料と酸化剤をわずか120秒で消費しつくしました。上昇・加速、そして最高高度
からの最高速度に達した後に、極めて性能の悪いグライダーとなって無事着陸しました。
全電動航空機
イギリスのロールスイス社は、2021年11月16日に
全電動航空機『スッピト・オブ・イノベーション』が世界最速を記録したと発表しました。
同機は、3kmにわたり、時速555.9kmで飛行しました。これは、従来の最高速度記録を
約213km/hも上回るものでした。今回の飛行中に瞬間最高速度623kmを達成して
世界最速の全電動航空機となりました。
民間旅客航空機の速度
私たちが普段、旅行や仕事で利用する航空機はどのくらいの速さで飛行しているのでしょうか?
その最高速度について解説します。
まずは
ボーイング社とエアバス社に大きく分かれます。その代表的な飛行機の最高速度です。
ボーイング747(ジャンボジェット) M0.85
ボーイング767 M0.88
ボーイング787 M0.85
エアバス320 M0.82
エアバス350 M0.89
エアバス380 M0.89
となっています。これらは航空機設計上出せる限界速度ですので実際に出すことは
ほとんどありません。
そして、民間機最速はなんといっても超音速型旅客機『コンコルド』です!
1996年ニューヨークロンドンを2時間52分59秒という3時間を切るフライとタイムを
たたき出しました。ちなみに2022年現在の同路線の飛行時間は時刻表上6時間55分と
なっています。いかに早いかがおわかり頂けるかと思います。
最高時速はM2.0とされていました。
現在、アメリカのデンバーを拠点とする航空機ベンチャー『ムーブスーパーソニック』が開発中の
超音速機『オーバーチェア』はM1.7を目指しています。
2025年完成予定で、2029年には商用運航を計画しています。
余談ですが、映画『シン・ウルトラマン』のウルトラマンはM5だそうです。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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