T-4の後継機はボーイングのT-7派生型?

飛行機

皆さんこんにちは!

航空自衛隊のブルーインパルスも使っている練習機T-4。その後継機に名乗りを上げているの

がボーイングのT-7。ライバルも黙ってはいません。

日本の練習機要件がボーイングT-7派生型を推進する可能性

カワサキT-4

日本は川崎重工のT-4練習機約160機の更新を検討している。クレジット: Chronicle/Alamy Stock Photo

ボーイング社は、日本のジェット練習機プログラムはT-7Aジェット練習機の軽戦闘機型を開

発・生産できるほどの規模があると考えています。

OEMからのこの確認は、業界が日本の防衛省からの約160機の川崎T-4練習機の交換に関する

新たな情報提供要求(RFI)の準備を進めている中で行われました。

業界は、日本の航空自衛隊からこの航空機に軽戦闘機としての運用を求める可能性があると理

解しているのです。

「もちろん、それは可能です(T-7軽戦闘機の場合)。必要な機能がどのようなものかはわか

りませんし、さまざまな要因に依存します。それが実現しても驚きません」と、ボーイング・

ディフェンスの国際事業開発担当副社長、ヴィンス・ログスドン氏は、ジャパン・エアロス

ペース2024で語りました。

ボーイング社のインドおよびアジア太平洋地域国際販売担当ディレクターのランディ・ロッ

テ氏は、T-7Aは米空軍航空教育訓練司令部向けに設計されたが、「大きな成長の可能性」を秘

めていると付け加えました。

「ボーイング側、そしてもちろん米空軍側にも、将来の構成に関する構想があった可能性が

ある」とロッテ氏は語りました。

ボーイングの関係者は、日本は米国航空週間ネットワークのフリートディスカバリー軍事デー

タベースに次いで世界で2番目に大きな練習機市場を持っていると指摘。航空自衛隊の部隊に

は160機のT-4が保有されています。

このプログラムはボーイングに有利になるか、ロッキード・マーティン-KAIに有利になるかの

どちらか。この競争は、日本の元首相岸田文雄氏と米国のジョー・バイデン大統領が、先進的

なジェット練習機の共同開発を進めるという以前の約束を受けて始まりました。

レオナルド社はまた、M346 Blk. 20を日本に提供し、日本の主要企業と潜在的な産業協力に

ついて協議中であると述べています。

T-7Aは、T-Xとして開発が進められてきた単発練習機で、1959年に初飛行したノースロップ・グラマン(当時ノースロップ)T-38「タロン」の後継機。

ライバルのレオナルド社、M346 Blk. 20

レオナルド、ブロック20、 M-346の新しいデジタルフェイス

トレーナー(練習機)部門における 70 年の経験から生まれた逸品で、さまざまなバージョン

が合計で全世界で 2,000 台以上販売されています。それが現在レオナルドで生産中の

M-346です。その経歴には、120,000 時間を超える飛行時間、世界中で 100 機以上販売さ

れた機体そして最も困難な任務である、レオナルドとイタリア空軍のコラボレーションから

生まれた、国内外の軍パイロットを訓練する優秀な学校である国際飛行訓練学校のバックボ

ーンとなることが含まれています。現在、レオナルドは新しいブロック 20 構成に取り組ん

でいます。この構成には新しいデジタル機能と人工知能機能が組み込まれ、M-346 が現在お

よび将来の運用シナリオで「トップ パフォーマー」であり続けることが可能になります。

M -346は、完全デジタルの飛行制御と航空電子機器を備えた双発 2 人乗り遷音速ジェット機

で、4 重冗長のフライバイワイヤ飛行制御システムと、「ヘッドアップ」ディスプレイ (HUD

– ヘッドアップ ディスプレイ) と多機能 (MFD – マルチ機能ディスプレイ) データ表示を備え

た最新のヒューマン マシン インターフェイスを備えています。

この航空機は、戦術訓練シミュレーション用の統合オンボード システム (ETTS – Embedded

Tactical Training System) で構成される訓練システムの支点であり、これにより、航空機は

センサー、兵器、CGF (コンピューター生成力) をエミュレートでき、パイロットは LVC モー

ド (ライブ (実際の飛行)、バーチャル (さまざまな種類のシミュレーター)、およびコンストラ

クティブ (コンピューターによって生成されたあらゆる種類の力/脅威とのインターフェイス))

で同時に、または組み合わせて操作できます。

このシステムは、さまざまな飛行およびミッションシミュレーションシステム、マルチメディ

アおよび教室コース、ミッション計画およびトレーニング管理システム、および艦隊とシミュ

レーターの管理を最適化して最大限の運用を可能にする統合ロジスティクスサポート(ILS) で

構成される GBTS (地上ベーストレーニングシステム) 地上トレーニングセグメントによって

完成します。

M-346のフルミッションシミュレーター

運用シナリオ、トレーニング時間、第 5 世代航空機の飛行コストの変化、次世代の「戦闘機」

を見据えた新しい、より高度なコックピットの可用性。これらはすべて、トレーニングなどの

動的システム内で飛行スキルと情報管理の適切なバランスを維持する総合的なアプローチに

基づいて、トレーナー システム全体を更新する必要がある変数です。

今日、デジタル化と人工知能は、航空機と地上部門の両方に影響を与えるさらなる進化を可能

にし、戦闘機と練習機の2つのバージョンでM-346の新しいブロック20構成に具体化されます。

訓練システムの統合機能は、最新鋭のセンサー、兵器システム、データリンク、機内航空電

子機器のアップグレード、および拡張現実システムによるヒューマンマシンインターフェース

の強化によって強化されます。これらはすべて、高度なスーパーコンピューティング機能、

人工知能アルゴリズム、固有のサイバーレジリエンス特性によってサポートされており、艦隊

の運用上の可用性と統合サービスの面で大きなメリットをもたらします。

トレーニング エコシステム全体がこのアップデートの恩恵を受け、その独特なライブ/仮想/構

築能力が強化され、パイロットの有無にかかわらず、最新のトレーニング シラバスや空域で発

生する脅威に対処できる、最新世代の戦闘機パイロットをトレーニングするための最高の「イ

ンキュベーター」としての地位を確立します。

まとめ

ボーイングのT-7AにせよレオナルドのM-346にせよ、次世代の戦闘機(F-35)にスムーズに

移行できることが大切です。それには練習機には勿体ないくらいの最新の装備が必要なのです。

たとえ練習機といえども、有事の際には後方支援だけではなく局所への攻撃機能を備える事も

想定に入れているのです。実際に練習機(爆弾搭載可能)が活躍した事例もあります。

将来、どちらがブルーインパルスとして飛行するのでしょうか?それとも国産のジェット機を

開発するのでしょうか?

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

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