新しい空飛ぶ乗り物

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

今日は、ユニークな乗り物を紹介します。

サイクロテック のブラックバード デモ機が「初飛行に成功」

プレスリリースによりますと、世界初の6基のサイクロローターを搭載した航空機が初飛行に

成功しました。オーストリアに拠点を置くサイクロテック社とそのブラックバード実証用

eVTOL航空機は、機体の組み立てからわずか11か月後の3月27日にこの偉業を達成したのです。

リリースでは、「ブラックバードは、これまでのコンセプトよりも2基多い6基の第7世代

先進サイクロローターを搭載した、まったく新しい航空機構成を誇っています。360°推力

偏向機能を最大限に活用するために、前例のない方法で配置されています」と説明されています。

さらに、「このユニークなセットアップにより、垂直離着陸、ピッチ角でのホバリング、空中ブレーキ、縦列駐車、悪天候下でも精密着陸が可能になります。」と続けています。

サイクロテックの CTO である タシンカート 氏は、「ブラックバードは単なるデモンスト

レーターではありません。航空の未来のための飛行テストベッドです。これほど短期間で飛行できたのは、私たちのチームの革新性と精神の証です」と述べています。

2024 年 4 月にプロジェクトが開始された後、チームは組み立てを完了し、広範な地上テスト

を実施しました。バッテリー、推進力、飛行制御、ソフトウェア、航空電子機器を含むすべて

のシステムが期待どおりに機能し、飛行テストの準備ができていることを確認しました。

カート氏はさらに、「各マイルストーンを達成するごとに離陸に近づき、このような複雑な航空機では前例のないペースで作業が進められました」と続けました。

先月、重量340kgのブラックバードが空に飛び立ち、離陸を達成し、サイクロテックの推進技術である360°推力偏向サイクロローターの独自性を証明しました。

サイクロテックのCEO、マーカス・バウアー氏は、「当社は垂直飛行の可能性を再定義し、

画期的な推進技術で未来を切り開き、航空業界の新世代のために空を切り開きます」とコメントしました。

初飛行に続き、サイクロテック社は現在、革新的な推進システムの潜在能力を徹底的に調査す

るための大規模な飛行試験プログラムに取り組んでいます。同社は、よりコンパクトで機動性

が高く快適な eVTOL 航空機を製作するためのサイクロローターの能力を披露することを目指しています。

日本のヤマトホールディングス用に開発された運送用ドローン

サイクロテックとヤマトホールディングス株式会社は、実現可能性調査の一環として、高度な航空物流向けの中型貨物eVTOLを開発しました。

  • 積載量: 45 kg の積載量、航続距離 40 km
  • 耐風性: 横風36.5ノットまで対応可能
  • コンパクトなデザイン: 設置面積 2.7 x 2.5 m、都市環境に最適
  • 操縦性: 狭いスペースでも優れた操縦性
  • 効率性: 素早い積み下ろし、素早いターンアラウンド、人間工学に基づいた地上作業に最適化

ウィスパーエアロとテネシー工科大学チームが静かな電動グライダーを開発

飛行中のウィスパー ウルトラライトのデジタルレンダリング

ウィスパー・エアロとテネシー工科大学は、テネシー州政府から50万ドルの研究助成金を受

け、電動グライダーで静音飛行を実証します。いわゆる「ウィスパー・ウルトラライト」は

エアリアン・スイフト3グライダーを改造したもので、ウィスパーのeQ250調静音ダクトファン推進装置2基を搭載します。

資金はテネシー州経済地域開発局(TNECD)の交通ネットワーク成長機会(TNGO)

イニシアチブを通じて交付され、同イニシアチブの目標は「テネシー州を南東部における自動

車およびモビリティ研究開発投資の第1位の目的地にすること」だとTNECDは4月2日の発表で述べました。

スイフト3は、翼幅 42 フィートの足踏み式無尾翼グライダーであるスイフトライトをベース

にした超軽量の単座電動グライダーです。1980 年代にカリフォルニアでハンググライダ

ーとして設計された スイフトライトは、ベルギーのジャンブルーにあるエリアネ社で製造されています。

スウィフト(「トリム用のインボードフラップを備えた後退翼」の略)は、ブライトスターグ

ライダーズとスタンフォード大学の学生チームのコラボレーションです。その学生の一人、

スティーブ・モリスが現在ウィスパーと協力してウィスパー ウルトラライトの開発に取り組ん

でいると、同社は4月2日に発表しました。ウィスパーはまた、スウィフトハンググライダーの

世界チャンピオンであるブライアン・ポーターをウィスパー ウルトラライトの主任テストパイロットとして採用しました。

「ウルトラライトは、ウィスパー社のますます成熟したイノベーションを将来の軍民両用航空

機でテストするために、スパイラルアップグレードする予定のテストプラットフォームです」

とウィスパー社の最高執行責任者兼最高製品責任者のイアン・ヴィラ氏は語りました。

ヴィラ氏は、最初の飛行は今年、おそらく第4四半期、あるいはそれより早く開始される見込みだと述べ、作業はすでに始まっていると付け加えました。

ヴィラ氏は、ウィスパー社がこのプロジェクトにスイフト3を選んだのは、揚力抗力比が35

という高い空力効率のためだと説明。「これにより、空中に留まり、テストデモンストレーションを通じて推進技術をテストする時間が長くなります」と同氏は語りました。

スイフト 3 に統合されるダクトファン eQ250 推進装置は、直径が 1 フィート未満で、

推力対重量比が 5:1 を超える 80 ポンドの推力を発揮します。ウイスパー社は、米国国防総省

からのさまざまな契約受注のために開発したデモ用ドローンで、この技術の複数の反復をすでにテストしています。

ウィスパーによれば、テネシー工科大学の教員と4人の大学生がウィスパー・ウルトラライト

の地上テストを実施し、航空機のバッテリー、推進装置、コントローラーの安全な統合を確認する予定だということです。

「設計、統合、テスト作業はすべてテネシー州で開始されます。改修にさらに時間をかける

につれて、国防総省の顧客とともに他のテスト範囲に移行する可能性もあります」とヴィラ氏は言います。

テネシー州クックビルに位置するこの大学は、クロスビル記念空港 (KCSV) のウイスパー航空飛行試験センターから車で約 45 分です。

「テネシー工科大学では、学生を第一に考える方法の 1 つとして、この TNGO 賞を通じて

提供されるような実践的で体験的な学習機会を模索しています」と、同大学の学長である

フィル・オールダムは述べています。「この賞金を使って、学生をウィスパー エアロのリーダ

ーたちと直接働くインターンシップに派遣することを楽しみにしています。ウィスパー エアロ

のような電気推進のイノベーターから学ぶことで、当校の学生は貴重な視点を獲得し、教室で学んだことをここテネシーで応用することができます。」

飛行デモンストレーションでは、ウイスパーウルトラライトはウイスパー のパートナーである エレクトリカルパワーシステム社(EPS) から供給される Epic 2.0 バッテリーで稼働します。

2024年10月、ウィスパー社とEPS社は協力し、ウィスパー社の静音推進技術とEPS社の

バッテリーを組み合わせ、新規設計と補足型式証明による改造の両方を含む、パート23航空

機用の認定可能な電動およびハイブリッド電動パワートレインを生産します。ウィスパー社

は、アーカンソー州ベントンビルで開催されたUPサミットイベントで提携を発表し、EPSのEpic 1.0バッテリーシステムを搭載した推進装置のデモを行いました。

それ以来、両社は、ウィスパー社のeQ250推進装置とウイスパージェット地域航空機コンセ

プトに見られる「ジェットフォイル」統合を活用したパート23改造コンセプトに取り組んできました。

EPS の Epic バッテリーは、ダイヤモンドエアクラフト社のDA40 トレーナーの全電動

バージョンにも採用されており、アンペア社は ハイブリッド電動エコキャラバンにEpic

バッテリーを使用しています。ウイスパーによりますと、EPS Epic 1.0 バッテリーを使用

すると、ウイスパーウルトラクワイエットの電源投入時の飛行距離は 109 マイルになり、Epic 2.0 バッテリーを使用するとその距離は 170 マイルに延長されます。

「Epic 2.0 のエネルギー密度と熱性能の飛躍的向上により、航続距離が大幅に伸びました。

これは当社の次世代セル技術の明確な実証です」と EPS の CEO である ネイサン・ミルカ

ム氏は述べています。「この ウイスパーウルトラライトに電力を供給できることを誇りに思う

とともに、ウイスパー チームが電気航空の発展において継続的に達成していることに感銘を受けています。」

この写真では、エコキャラバンが2022年11月18日の初テスト飛行でカリフォルニア上空を飛行している。(写真:アンペア)

エコキャラバンが2022年11月18日の初テスト飛行でカリフォルニア上空を飛行。(写真:アンペア)

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