LSAを使ったフライトスクール スポーツアビエーションセンターLLC

LSA 軽スポーツ航空機

皆さんこんにちは!

LSA(Light Sports Aircraft:軽スポーツ航空機)を使ったフライトスクールは、世界各地にあり多くのパイロットを養成しています。

記念すべき第1回目は、LSA先進国アメリカからSport Aviation Center LLCです。

スポーツアビエーションセンターLLC

スポーツ・アビエーション・センターの写真 - カーソンシティ(ネバダ州、アメリカ)。ご家族全員でお楽しみいただけます!

LSA訓練の第一人者であるポール・ハミルトン氏が主宰するスクール。オンラインでの座学と

実機でのフライトトレーニングを組み合わせた包括的なプログラムを提供しており、スポーツ

パイロット免許取得に特化しています。様々なLSA(固定翼、トライクなど)に対応しています。

ハミルトン・パイロット・トレーニングシステム(HPTS)は、あらゆる種類の軽スポーツ機

(LSA)の操縦を習得するスポーツパイロット養成プログラムです。FAAの試験合格を目指すだけでなく、包括的な「安全飛行の習得」プログラムです。

多彩な訓練コース
スポーツパイロット

スポーツパイロットとは、いわゆるLSAのライセンスで飛行できるものです。

飛行できる範囲は、スポーツ パイロット制限 (10,000 フィート MSL/2000 フィート AGL

3 マイル(4.8km)の視界、夜間なしなど) で LSA を運航できることです。

最低飛行時間は20時間で、うち15時間の複座訓練と5時間の単独飛行が必要です。

費用は約5,500ドルから25,000ドル(80万~360万円)です。これは自家用操縦士の費用の半分です。

スポーツパイロット資格の業界平均は約35時間の飛行時間です。自家用パイロットは70時間

の飛行時間です。つまり、単純に計算すると、平均費用は1万6000ドル(230万円)で、平均

レベルを取得できる確率は50%です。ただし、人によっては多少の差があります。

飛行時間の範囲は大きく異なります。25時間という短い飛行時間で通過した便もあれば、

90時間の飛行時間で通過した便もあります。前述の通り、いくつかの要因が関係します。

ここでは業界平均である35時間の飛行時間を基準に考えてみましょう。1日平均2時間の飛行とすると、18日間、つまり2週間以上3週間未満となります。

実際の所要時間は、上記で述べたように多くの要因に左右されますが、集中コースで天候に恵

まれれば、1回の滞在で完了するには3~5週間を計画してください。平均4週間で完了できる

確率は50%です。ここでは通常、5週間の計画を立てることを勧めています。

プライベート パイロット(自家用操縦士)

スポーツパイロット訓練がプライベートパイロット資格取得にどの程度カウントされるのか

詳しくご説明します。また、プライベートパイロットの学生で、プライベートパイロット訓練

を活用してスポーツパイロット資格を取得したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

ここでは通常、スポーツパイロットから始めて、後からプライベートパイロットをオプションとして追加するというコンセプトを推奨しています。

その理由は、スポーツパイロットとプライベートパイロットの違いが無いからです。まず、

スポーツパイロットとプライベートパイロットの操縦桿とラダーの操縦技術は同じであること

を理解する必要があります。プライベートパイロットの方がスポーツパイロットよりも操縦技

術に優れていると考える人もいますが、それは間違いです。飛行技術は同じです。

プライベート パイロットのトレーニング時間には 3 つの特定の種類があり、最低必要なトレーニング時間は 40 時間です。

  • 20時間デュアル(教官との訓練飛行)
  • 10時間ソロ(単独飛行)
  • 10時間(定義されていない)、または任意の時間の航空機飛行訓練(CFI付き)またはPIC(操縦士による操縦)
その他の訓練(インストラクター、外国人(米国以外))

インストラクターには、パイロットとして少なくとも以下の内容を含む 150 時間の飛行時間が必要です。

  • (i)動力飛行機の機長として100時間の飛行時間、
  • (ii)当該カテゴリーにおける飛行時間50時間
  • (iii)25時間の国内横断飛行時間、
  • (iv)当該カテゴリーにおけるクロスカントリー飛行時間10時間、および
  • (v) 軽スポーツ機のカテゴリーにおいて機長として15時間の飛行時間。

金額(6,500ドルから10,100ドル:95万~147万円)と期間(2週間から4週間)

には幅があります。短期よりも長期の計画を立てる方が良いでしょう。時間や費用の保証はありません。

スポーツアビエーションセンターLLCとは

LSA訓練のパイオニア的存在であり、LSAが「スポーツパイロット」免許取得だけでなく、

プライベートパイロット(自家用操縦士)、さらにはコマーシャルパイロット(事業用操縦

士)や計器飛行証明の飛行時間としても活用できることを強調しています。これは、LSAが

単なる趣味の入り口だけでなく、プロのパイロットへの道も開く可能性を示しています。

拠点はアメリカ、モンタナ州です。事前にオンラインで学習することをカリキュラムにしています。

オンライン航空パイロットトレーニングコース

アビエーション eラーニングは、飛行機やトライクの重心移動制御の軽スポーツ機の操縦を学習する航空パイロット向けの Web ベースのオンライン コースです。

世界クラスのパイロットを目指す方のための、充実した自習コース。ご自身のペースで学習できます。更新料は不要で、生涯アクセス可能です。

当社の包括的な「飛行を学ぶ」コースには以下が含まれます。

  • 航空機の飛行中のすべての飛行操作を含む飛行訓練
  • FAA筆記試験合格のための地上学校
  • 安全で自信のあるパイロットになるために必要な航空知識の地上および飛行訓練
  • 最終FAAチェックライドに合格するための地上および飛行試験の準備
航空パイロット訓練

スポーツアビエーションセンターLLC は、ネバダ州カーソンシティのカールソンシティ空港でLSAパイロットトレーニングを提供しています 。

タホ湖近くのハイシエラ砂漠に位置し、年間を通じて比較的温暖な気候であることは大きな

利点であり、より早く飛行時間を記録し、 各種認定を早く取得することができます。

同スクールのインストラクターはベテランパイロットで、航空会社への転職を目的とした

「時間稼ぎ」ではなく、フルタイムで指導しています。

ワショーバレーから見たタホ湖の眺め

訓練航空機・スリング2

LSA「スリング 2」の概要と性能:世界を飛んだ高評価機

スリング 2は、南アフリカのスリングエアクラフト(旧 The Airplane Factory)が開発・製造

する2人乗りの軽飛行機です。もともとは「スリング」という名称でしたが、後に4人乗りの

スリング 4と区別するためにスリング 2と改称されました。その高い性能、堅牢な構造、優れ

た操縦性、そしてコスト効率の良さから、世界中のフライトスクールや個人パイロットに広く採用されています。


スリング 2 の概要と特徴

  • 開発経緯:世界一周飛行の実績 スリング 2の設計思想は、非常にユニークで壮大です。開発者である南アフリカの冒険家パイロット、マイク・ブライス(Mike Blyth)とジェームス・ピットマン(James Pitman)が、このスリング 2の試作機で2009年に世界一周飛行を成功させたという実績を持っています。これはスリング 2の耐久性、信頼性、そして長距離飛行能力を証明するもので、LSAとしては異例の快挙です。

  • 堅牢なオールアルミ構造 スリング 2は、軽量で丈夫な航空機グレードのアルミニウム合金(6061-T6)を主材料としています。リベット接合による応力外皮構造(stressed-skin, semi-monocoque)を採用しており、一般的なLSAに見られる複合材料(コンポジット)製に比べて、耐久性、修理の容易さ、長期的な信頼性に優れています。これは、訓練機として酷使されるフライトスクールにとって非常に重要な要素です。

  • 優れた操縦性と安定性 多くのパイロットや教官が、スリング 2の**「リアルな飛行機のような」操縦性**を高く評価しています。LSAの中には操縦が敏感すぎると評される機体もありますが、Sling 2はバランスの取れたハーモナイズされたコントロールを備え、安定した飛行が可能です。初心者にも扱いやすく、かつ熟練者も満足させる飛行特性を持っています。

  • 広い視界 コックピットからの視界が非常に広く、特に訓練飛行において周囲の状況を把握しやすいというメリットがあります。これは安全性の向上にも寄与します。

  • キット機としても提供 完成機(Ready-to-Fly, RTF)として提供されるだけでなく、約51%の組み立てが完了したキット機としても販売されています。これにより、自家製航空機(Experimental-Amateur Built, E-AB)として、より安価に、そして自身の手で飛行機を組み立てるという経験を求める人々にも支持されています。

  • 使用燃料:自動車用ガソリン(MOGAS) 一般的な航空機用ガソリン(Avgas)ではなく、無鉛の自動車用ガソリン(ハイオクなど)が使用可能です。これにより、運用コストを大幅に削減できるという経済的なメリットがあります。

スリング 2には主にRotax 912ULS(100hp)とRotax 912iS(100hp、燃料噴射式)のエンジンが搭載されます。以下の性能は、主にRotax 912iS搭載モデルの概算値です。

スリング 2は、単にLSA規制に合致するだけでなく、それ以上の性能と信頼性を提供することで、多くのパイロットから高い評価を得ています。

  • 巡航速度: 約115-120ノット(時速約213-222km)
    • LSAの中では非常に速い部類に入り、長距離飛行も快適に行えます。これは、従来のセスナ172と比べても遜色のない速度です。
  • 航続距離: 約800-850ノーティカルマイル(約1,480-1,570km)
    • 十分な燃料搭載量(約150リットル、自動車用ガソリン使用可)と良好な燃費により、長距離のクロスカントリー飛行が可能です。世界一周飛行の実績がこれを裏付けています。
  • 燃料消費量: 約15-18リットル/時(巡航時)
    • Rotaxエンジンの高い燃費効率と、機体設計の空力特性により、運用コストを低く抑えられます。これは従来の小型機と比較して格段に経済的です。
  • 上昇率: 約600-700フィート/分(海面高度、最大離陸重量の場合)
    • 十分な上昇性能を持ち、安全な離陸と障害物回避を可能にします。
  • 失速速度: 約40-45ノット(フラップ全開時)
    • 低速での安定した飛行と安全な着陸を可能にする、低い失速速度が特徴です。
  • 最大離陸重量 (MTOW):
    • LSA認証の場合: 600 kg(1,320 lbs)
    • Experimental-Amateur Built (E-AB) の場合: 700 kg(1,540 lbs)
    • 機体自体はより高い重量に耐える設計ですが、LSAの規制値に合わせて認証が設定されています。将来的にはLSAの最大離陸重量規制の緩和も検討されており、その際には潜在能力をフル活用できるようになる可能性があります。
  • エンジン: Rotax 912ULS (100 hp) または Rotax 912iS (100 hp, 燃料噴射式)
    • 航空機用エンジンとして高い信頼性と実績を持つRotax社製のエンジンを採用しており、メンテナンス性も良好です。

このスリング2の流麗なフォルム。そして驚くべきは、その性能です。 巡航速度は

時速200km以上と、従来の小型機と比べても全く遜色ありません。そして、最大の魅力は

圧倒的な低燃費。自動車用ガソリンが使えて、1時間あたりの燃料消費はわずか15リットル

程度。これはもう、自家用車並みの経済性で空を飛べるということなんです。

さらに、スリング 2はオールアルミ製で、非常に頑丈に作られています。そのため、訓練機と

して世界中のフライトスクールで酷使されても、その耐久性には定評があります。

高い性能と経済性、そして何よりも『操縦して楽しい!』という多くのパイロットの声。

これが、私が皆さんにお勧めするLSA、『スリング 2』の真髄です。

ポール・ハミルトン氏:LSA訓練のパイオニアと多才な「空の伝道師」

ポール・ハミルトン氏は、単なるフライトインストラクターではなく、LSAの分野における

真のパイオニアであり、「空の民主化」を実践してきた多才な人物です。彼の人柄や遍歴は

彼のLSAに対する深い情熱と、飛行の楽しさをより多くの人に伝えたいという強い願いによって形作られています。


1. ポール・ハミルトン氏の人柄と哲学
  • 情熱と冒険心: 彼の経歴全体から感じられるのは、空に対する尽きることのない情熱と、常に新しい飛行の形を追求する冒険心です。ハンググライダーから始まり、様々な種類のLSAを操縦し、その可能性を最大限に引き出そうとする姿勢は、まさに「空の探求者」と言えるでしょう。
  • 教育者としての使命感: 彼は単に飛行技術を教えるだけでなく、「安全なパイロットになるための包括的な学習プログラム」を開発しています。FAA(米連邦航空局)の試験対策だけでなく、実際に空を安全に、自信を持って飛ぶための知識とスキルを身につけさせることを重視しており、彼のウェブサイトや著作、動画からもその哲学が強く感じられます。
  • 親しみやすさと分かりやすさ: 彼の提供する訓練教材や動画は、専門的な内容を非常に分かりやすく、親しみやすい言葉で解説しています。これは、彼が長年、様々なレベルの生徒に教えてきた経験と、飛行の魅力を多くの人に伝えたいという彼の願いの表れです。
  • 多角的な視点: パイロット、フライトインストラクター、指定パイロット審査官(DPE)、航空エンジニア、コンサルタント、作家、ビデオプロデューサー、そしてビジネスオーナーという多岐にわたる顔を持つことから、航空を多角的に捉える視点と、それを総合的に伝える能力に長けていることが伺えます。

2. ポール・ハミルトン氏の遍歴と主な功績

ポール・ハミルトン氏のキャリアは、約半世紀にわたる「空への挑戦」の歴史と言えます。

  • ハンググライダーからの出発(1970年代):

    • 彼の飛行キャリアは、今から50年以上前、1974年にハンググライダーを自ら設計・製作し、飛び始めたことからスタートします。これは、まだハンググライダーが黎明期にあり、足で山から飛び立つという、まさに「冒険」だった時代です。この経験が、彼に「より良い翼、より良い性能」を求める工学的な思考の原点となり、後に航空エンジニアを目指すきっかけとなります。
    • 当時からフライトインストラクターとして、ネバダ大学リノ校でハンググライディングを単位認定科目として開発・指導するなど、教育者としての才能を発揮していました。
  • LSA(特にトライク)の専門家として(1990年代以降):

    • 彼はハンググライダーの翼を操縦することに慣れており、それがトライク(重量シフトコントロール式の超軽量動力機)の操縦にも役立ちました。
    • LSAカテゴリーがFAAによって正式に導入される前から、「ウルトラライト機(超軽量機)」の分野で長年の経験を積んでいました。
    • 特にトライク(Weight-Shift Control)の飛行と訓練においては、米国内で屈指の専門家とされ、多くのトレーニングビデオや教材を制作しています。
  • FAA指定パイロット審査官(DPE)およびCFI(公認フライトインストラクター):

    • FAAによって、スポーツパイロット、プライベートパイロット、認定飛行教官 (CFI) の実地試験(チェックライド)を実施し、ライセンスを発行する権限を持つ指定パイロット審査官(DPE)に任命されています。これは、彼の航空知識と経験、そして指導能力がFAAによって高く評価されている証です。
    • LSAに特化したCFI(Certified Flight Instructor Sport: CFIS)としても長年指導を行っています。
  • 航空エンジニアとしての視点:

    • ハンググライダーの経験からエンジニアリングの道に進み、LSAの設計や構造についても深い理解を持っています。これにより、単なる操縦技術だけでなく、機体の特性や安全性に関する深い洞察に基づいた指導が可能です。
    • エドワーズ空軍基地のコンサルタントとして、米空軍テストパイロット学校と協力し、超軽量機プロジェクトに関わった経験も持っており、その知識と経験は非常に多岐にわたります。
  • Sport Aviation Centerの設立と「HAMILTON PILOT TRAINING SYSTEM(HPTS)」の開発:

    • 自身のフライトスクールである「Sport Aviation Center LLC」を運営し、LSAの訓練に特化した包括的なプログラム「HAMILTON PILOT TRAINING SYSTEM(HPTS)」を開発しました。
    • このシステムは、単にFAAの試験をパスするためだけでなく、「安全なパイロットになるための包括的な学び」を提供することを目指しています。オンライン学習、座学、実機訓練を組み合わせた先進的なアプローチで知られています。
  • 著作・動画による情報発信:

    • 多数のDVDやオンラインコース、YouTubeチャンネルを通じて、LSAの魅力を伝え、訓練方法や航空知識を広める活動を積極的に行っています。彼の動画では、Flight Designs CT、Evektor SportStar、Interplane SkyBoy、AMD Zodiacなど、様々なLSAの飛行映像を見ることができます。

ポール・ハミルトン氏は、このように長年の実践経験と深い専門知識、そして教育者としての

情熱を兼ね備え、LSAが「誰でも、より身近に空を飛ぶ」ための強力なツールであることを、

自らの活動を通じて示し続けている人物です。彼の存在は、LSA普及の歴史において欠かせないものです。

まとめと解説

ここでの飛行時間はすべて、スポーツパイロット、自家用操縦士、計器飛行訓練、事業用操

縦士、および航空運送操縦士(ATP)資格取得にご利用いただけます。また、軽スポーツ機

(LSA)でスポーツパイロットおよび自家用操縦士のチェックライドを受けることもできます。

このことが本当の意味でのLSAの役割です。いかに安価(訓練費、運用コスト)で、操縦の基本を学べる機体(期待)なのです。

これらは、FAA(アメリカ連邦航空局=日本の航空局)が承認しており、そのことによって航空産業が発展しているのです。

いま、コロナからのパンデミックからの世界的な回復を受け、パイロットや整備士が不足しています。この問題解決にはLSAがゲームチェンジャーなのです。

LSA Flight Instruction with Paul Hamilton | Sport Aviation Center
Learn to fly airplane or weight-shift control light sport aircraft with Paul Hamilton at Sport Aviation Center flight sc...

ポール・ハミルトン スポーツアビエーションセンターLLC

 

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