北海道浪漫飛行 1日目

LSA 軽スポーツ航空機

皆さんこんにちは!

9月10日、11日の2日間、北海道の2つの施設を訪問してきました。

1日目は、『たきかわスカイパーク』、滝川市のグライダークラブです。

2日目は、『ニセコアビエーション』、尾輪式の単発航空機のプライベート飛行に密着してきました。

今回は、地域を挙げてのグライダークラブ『たきかわスカイパーク』のレポートです。

たきかわスカイパーク

航空スポーツの聖地

たきかわスカイパークは、北海道滝川市にある「航空スポーツの聖地」として知られる施設です。

滝川市について | 滝川市の不動産・賃貸アパートはエスケー商会

滝川市は、北海道の中央部に位置する都市です。石狩川と空知川が合流する地点にあり、豊かな自然に恵まれています。

札幌市から滝川市までは、直線距離で約60km、車で約1時間から1時間30分。

旭川市からは、直線距離で約40km、約1時間の比較的アクセスしやすい場所に位置しており、これら主要都市からの交通の便は良好なロケーションです。

そして、たきかわスカイパークは石狩川と空知川の合流する三角州に位置しています。

標高はおおよそ約30~40メートル程度、内陸性気候と日本海側気候の特徴を併せ持つた

め、四季の変化がはっきりしており、特に冬は降雪量が多いのが特徴です。

たきかわスカイパークは、滝川市が運営する公共の飛行場です。滑走路、格納庫、クラブ

ハウス、宿泊施設などを備え、主にグライダーや軽飛行機、マイクロライトプレーンといった航空スポーツに利用されています。

その歴史と創設物語

1986年(昭和61年)滝川市と北海道大学が共同で「北海道スカイウェーブ計画」を策定。

これは、滝川の優れた気象条件(上昇気流の発生)に着目し、グライダー競技の拠点とすることを目指すものでした。

1989年(平成元年) たきかわスカイパークが開園。日本初の公共用グライダー飛行場として注目を集めました。

現在は日本を代表するグライダー拠点として、全国から多くの愛好家や競技者が集まる

だけでなく、航空機の展示や体験飛行なども行っています。

たきかわスカイパークとグライダークラブは、滝川市の地域おこしに多大な貢献をしています。

元々何もない河川敷にわざわざグライダイーや小型機が離着陸できる滑走路や施設を創った

のは青少年育成のためでした。(施設課長補佐兼グライダー教官の清水さん談)

グライダーというアイテムを使って、過疎対策、地域おこしを考えついたということです。

その当時の担当者や議員さんの努力もあって、この聖地が実現したということです。

聖地訪問記

羽田から新千歳へ

9月10日、関東地方は連日の猛暑も少し和らいだ爽やかな朝です。

羽田空港発JAL501便(B737、07:35出発)にて新千歳空港に向かいます。

写真はJALA350、羽田空港第1ターミナル

定刻通りに新千歳空港に到着しました。北海道は快晴、気温28度と猛暑からの逃避。

レンタカーを飛ばすこと2時間、目的地には11時に着くことができました。

出迎えてくださったのは、滝川市産業振興部 観光課、課長補佐の清水さん。

左が清水さん、右が筆者

早速、グライダーが展示されている施設内を案内してもらいました。

上記の建物は、2階建ての構造となっており上(2階部分)にはビンテージのグライダーや

実際に飛ぶことができるグライダーを展示してあります。1階は、使っていないグライダーを解体して収納しているそうです。

2階の展示ホールは夏季は無料で見学することができます。

このスカイパークには約30機のグライダーがあるそうです。個人で所有されている人もいる

そうですが、だいたいの人はこの施設のグライダーをレンタルしているそうです。

ロバンDR-400

日本の初期のグライダー

現在、グライダーの大半はドイツなど北欧の機材が支流です。

値段は新品で3000万弱だそうですが、30年以上持ちますのでコスパは良いそうです。

さあ、外に出てみましょう!

河川敷の滑走路は広々としています。滑走路の長さは1000m。

滑走路脇には、指揮所があります。全面ガラス張りでグライダイーの運航管理を行っています。

当日は、約5機ほどのグライダーが飛行行っていました。内1機は、体験搭乗のため10分間隔で飛行していました。

オーストラリア人の72歳のパイロットが曳航機を操っています。

機体は、ロバンDR-400という機種でフランス製の木製です。

エンジンはライカミング製水平対向4気筒で180馬力あります。グラーダーを曳航するにはこれくらいのパワーが必要ですね。

ワイヤーを取り付け、あっというまに離陸して行きます。

当時は風も穏やかで、かえってグライダーには物足りないくらいな風の強さだそうです。

滝川市がグライダーの聖地として選ばれた要因には、天気が安定していて、上昇気流が多いことだそうです。

上昇気流を上手く掴むことができれば6時間くらいは飛行できるそうです。

この日も全国から10人程度のパイロットが練習に来ていました。また、体験飛行も2組来て

いました。朝9時くらいから夕方5時(日没前)まで飛行してるそうです。

天気も良く、空に上がったら気持ちが良いだろうなぁ~。次回はぜひ体験飛行で飛んでみたい!

訪問の目的と成果

たきかわスカイパークの清水さんとは、以前グライダー牽引のパイロット募集について問い合わせたことがきっかけでした。

後日電話でお話しする機会があり、その時にLSA(軽スポーツ航空機)について興味があるということでしたので、このタイミングでお邪魔しました。

グライダーも物価高や資材高騰を受けて価格も上昇。個人の愛好家では維持管理できない状況になっています。

また、グライダーを曳航する航空機についても老朽化が進み買い換えが急務なのですが、予算の関係上難しい状況です。

そこで、白羽の矢がたったのはLSAです。海外ではグライダーの牽引機として活躍している

機体もありますが、100馬力程度ではどうしようもありません。

同クラブのグライダー教官の日口(ひぐち)さんと、グライダーの現状とLSAの日本での現状など意見交換することができました。

これらの意見を参考に、日本でどのようなLSAが適しているのか、またLSA導入においての

国土交通省へのアプローチをどうするのかを早急に考えて行動する必要があります。

全国にいろんな人脈を創ることができたことが最大の成果でした。また、多くの人に協力し

ていただき日本にLSAを導入することの大切さを実感できました。

明日は、ニセコの空を飛びます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました