皆さんこんにちは!
先日、米国FAAからエアタクシーの運行や訓練に対する規制が発表されました。
これが世界標準になり、各開発企業や訓練シュミレーター企業は大急ぎでマニュアルや
訓練機材を開発、製作しています。開発の早さと汎用性が命です。
アーチャー、Midnight eVTOL複合現実飛行訓練装置を発表
Archer Aviation は Vertex Solutions と提携し、4 人乗りの Midnight eVTOL エアタクシー用の複合現実飛行訓練装置を開発しました。
アーチャー・アビエーションは、今週フロリダ州オーランドで開催される Interservice/
Industry Training, Simulation, and Education Conference (I/ITSEC) で、4 人乗
りのミッドナイト eVTOL 航空機用の新しい複合現実飛行訓練装置を展示します。
拡張現実(XR)トレーニングツールを専門とする企業であるボルテックスソリューションと
の提携により開発されたミッドナイト MR FTDは、ミッドナイト航空機を操縦する軍のパイ
ロットを訓練しているアーチャー社と米国空軍との継続的な取り組みをサポートします。
2023年10月、アーチャー社は、米国空軍が「モバイルフライトシュミレーターを納入する
ために100万ドルを支払ったと報告しました。アーチャー社はまた、 UAEのエティハドアビ
エーショントレーニング社にフライトシミュレーショントレーニングデバイス(FSTD)を納
入する予定です。
アーチャーとボルテックスは、ミッドナイト MR FTD について、FAA レベル 7 FTD 認証の
「eVTOL 相当」を目指しています。これは、より忠実度の高いレプリカを含むフルフライト
シミュレーターに次ぐ、FAA 認証 FSTD の中で最も技術的に高度なカテゴリです。
ボルテックスソルーションズの社長兼最高執行責任者である デニス・ウィコフ氏によると、
ミッドナイト MR FTD は「FAA 認定の初の複合現実 eVTOL 航空機飛行訓練装置となる予定です。」
アーチャーのミッドナイト MR FTD は、ライアンエアロスペースが提供するカスタム シミュ
レーター プラットフォーム、 ヴァルジョXR-4 ヘッドセット、エシェロンテクノロジーの 核
画像ジェネレーターが統合された密閉型フライト デッキにモデル固有のハードウェアを搭載しています。
「フライトシミュレーターと複合現実デバイスは、パイロットの訓練において重要な役割を果
たすでしょう」と、ミッドナイトの運用を監督するアーチャーの都市航空モビリティ部門の最
高執行責任者、トム・アンダーソン氏は述べました。「ボルテックスソルーションズと提携す
ることで、複合現実の訓練における同社の専門知識を活用し、パイロットがミッドナイトを安
全かつ効率的に運用するための優れた準備を確実に整えることができます。」
ボルテックスソルーションズは、顧客と協力して、従業員がより早く学び、より長く記憶し、
より優れたパフォーマンスを発揮できるよう支援するカスタムのインタラクティブ トレーニ
ング プログラムを作成しています。ボルテックスは、複合現実フライト シミュレーター トレ
ーニング デバイスに加えて、FAA や連邦政府のほぼすべての行政部門を含む、米国および海
外の防衛顧客やその他の政府機関向けに、テクノロジーを活用したさまざまなトレーニング
ソリューションを開発しています。
昨年、国防イノベーションユニット(DIU)は、ボルテックスに、USAF(米空軍) 向けの
F-16 MR FTD の試作と統合の契約を授与しました。これとは別に、2022 年にボルテックス
は、USAF 向けに再構成可能な「マルチプレイス複合現実」(MPMR)回転翼飛行シミュレー
ターを開発する DIU スポンサー契約を獲得しました。
ミッドナイト MR FTD は、12 月 2 日から 6 日までオーランドで開催される I/ITSEC の
ボルテックスソルーションズ ブースで展示されます。
ゲームシミュレーターはeVTOLパイロットの訓練と垂直離着陸場の設計をサポート
Vertiport Simulations は、eVTOL 航空機の運用にリアルな風景を提供するために、飛行シミュレーション ソフトウェアに Vertiport の設計を追加しています。
ゲーム業界が開発したフライト シミュレーターは、新しい eVTOL 航空機を操縦するために
必要な多数のパイロットのトレーニングに役割を果たすことになっています。さらに、マイク
ロソフトの フライトシュミレーター の最新バージョンや ラミナーリサーチの X-プレーン な
どのソフトウェアも、垂直離着陸場を含むより広範な先進航空モビリティ (AAM) エコシステ
ムを開発している企業によって導入されています。
フロリダに拠点を置く バーティポートシュミレーションズは、ヘリポートと垂直離着陸場の設
計を目的として今年初めに設立されました。同社はすぐに、仮想現実を通じて設計をプレビュ
ーする機会を顧客に提供することで、変更や顧客の承認を迅速化できることに気付きました。
この機能により、同社は、新しくリリースされた2024年版のフライトシミュレーターと
X-プレーン 12の背景として、eVTOL航空機の地上インフラの画像を提供するようになりまし
た。そのデザイナーは、eVTOL航空機メーカーのベータテクノロジーズとエレクトエアロが開
発した電気充電ユニットなどの重要な施設を追加しています。
eVTOL航空機用の電気充電器は、Vertiport Simulationsがフライトシミュレーターソフトウェアに追加している機能の1つです。
バーティポートシュミレーションズの最初のクライアントの1つはHelo Holdings, Inc. (HHI)
で、同社はマンハッタンに近いカーニーにあるニュージャージー州のヘリポートを再開発して
おり、ジョビーアビエーションなどのeVTOL企業が利用できるようにしています。HHIは米国
の非公開の場所に別のバーティポートを開発する計画があります。AAMの起業家ジョー・マッ
ターンが設立したバーティポートシュミレーションズは、ドバイのヘリポート運営会社とも協力しています。
マターン氏は、垂直離着陸場などの航空交通インフラの基準を最終決定するには、規制当局に
はまだやるべきことが山積していると語りました。「航空機の規制はインフラより先を行って
おり、業界には共通の基準が必要だ」と同氏はコメントしました。
一方、X-プレーン のプロフェッショナル版は、何千人もの新しいパイロットを募集し、訓練す
る必要があるという課題に直面している eVTOL 業界にとって、選択肢の 1 つとなる予定です。
X-プレーン 12 はもともと愛好家向けに開発されたものですが、すでに飛行訓練での使用が
FAA の認定を受けています。マターン氏は、これが eVTOL 航空機にも拡大されることを期待
していると述べました。
ベータ・テクノロジーズは、同社のエンジニアがX-プレーンを使用して、プラットフォームに
搭載される最初のeVTOL機であるアリア機の初期物理検証を実施したことを確認しました。創
設者兼CEOのカイル・クラーク氏も、同機の操縦方法を学ぶためにX-プレーンを使用しました。
マイクロソフトフライトシュミレーターの新バージョンには、ジョビーとその競合企業アーチ
ャーが開発中の 4 人乗り eVTOL 航空機がすでに搭載されています。X-プレーン 12 には
ベータ のアリア航空機が含まれており、 シーラスは SR20、SR22、ビジョンジェット航空
機の開発にこのソフトウェアを使用しました。
CAE、Simcom トレーニング合弁事業で投資額を増額
Archer Aviation は Vertex Solutions と提携し、4 人乗りの Midnight eVTOL エアタクシー用の複合現実飛行訓練装置を開発しました。
CAE は、ビジネス航空トレーニング プロバイダーのシムコムの所有権を増やし、航空機の端
株会社 フレックスジェットとその関連会社との独占トレーニング契約を延長します。今週発表
された契約では、シムコム が ヴォロ・シクロからの株式の過半数を 2 億 3,000 万ドルで
購入し、ジョイント ベンチャーのパートナーである フレックスジェットは、今後数日間の取
引完了後にトレーニング プロバイダーの少数株を保有することになります。
さらに、CAE と シムコム はそれぞれ、フレックスジェットおよびその関連会社との独占ビジ
ネス航空トレーニング サービス契約を 5 年間延長します。これにより、両契約の独占期間は
15 年のままとなります。
CAE によれば、この投資により、同社の中核ビジネス航空トレーニング市場におけるプレゼ
ンスがさらに強化され、継続的な収益源が増加し、この市場セグメントでトレーニング ソリ
ューションを提供するという同社の取り組みが強化されるといいます。一方、フレックスジ
ェットトレーニング契約の延長により、CAE は成長を続けるフラクショナル ジェットおよび
チャーター航空市場への露出をさらに拡大できるのです。
「この中核分野への投資を増やし、シムコムの過半数の所有権を取得してビジネス航空市場で
の地位を強化するとともに、大手かつ急成長中のプライベートジェット会社であるフレックス
ジェットとの長年にわたるパートナーシップを延長できることを嬉しく思います」と、CAEビ
ジネス航空部門社長のアレクサンドル・プレヴォストは述べています。「これは、ビジネス航
空のお客様により良いサービスを提供するために、イノベーションを推進し、業界をリードす
るテクノロジーを提供し続けるという当社の取り組みを強調するものです。」
フロリダ州オーランドに本社を置くシムコムは、米国で 4 つのトレーニング センターを運
営しています。そのうち 3 つはフロリダ州中部に、1 つはアリゾナ州スコッツデールにあります。
まとめ
以前のブログでアップル社のビジョンプロの記事を書きました。
CAE インキュベーション ディレクターの K. エリック フォーティン氏は、BCA が Apple Vision Pro 空間コンピューティング デバイス向けの同社のトレーニング アプリを試用している様子を映し出しました。
このように、今では家庭や職場で気軽にバーチャル訓練ができます。それは、実機で訓練する
のと遜色がないくらいに画像が進化しています。ただ実機と違うのは、体感が無いことです。
そこまで再現しようとすれば上記のような大がかりな設備が必要です。しかしシムコムは、
ビジネスジェット訓練と共有できることが有利な点です。汎用性が重要なのです。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
コメント