航空業界のサプライチェーンは良好

飛行機

皆さんこんにちは!

4月も早いものでそろそろ月末になります。そう4月末には企業の今年の1月から3月までの

3ヶ月間の決算報告が出る時期です。

4月26日に発表された企業の業績は?

ボーイング、3期連続の赤字

アメリカの航空機大手、ボーイングの先月までの3か月間の決算は、民間航空機の納入が

増えたことなどから売り上げは増えましたが、コストが増加したため3期連続の最終赤字

となりました。

ボーイングは26日、ことし1月から先月までの3か月間の決算を発表しました。

それによりますと、売り上げは航空機需要の回復を背景に737型機や、787型機といった

民間航空機の納入が増えたことなどから、前の年の同じ時期と比べて28%増えて179億

2100万ドル、日本円でおよそ2兆4000億円でした。

一方で品質問題への対応などでコストが増加したため、最終損益は4億2500万ドル、

日本円でおよそ570億円の赤字で、3か月間の決算として3期連続の最終赤字となりました。

ボーイングは去年1年間の決算が4年連続の最終赤字となっていますが、ことし後半には主

力の737型機の生産数を増やす計画で、経営を立て直すことができるかが課題となってい

ます。

ボーイング、航空機製造は伸びる

ボーイングは、737 Max ナロウボディの納入数を月間 31 機から年末までに 38 機に増

やす予定であり、最近発見されたスピリット エアロスペース製の尾翼に関連する生産上

の問題にもかかわらず、問題のあるジェット機の年間納入数 400 から 450 の予測を維

持することができます。水曜日のボーイングの第1四半期の収支報告で、ボーイングCEO

のデビッド・カルフーンは、この問題が顧客の今夏に到着する予定の飛行機の計画に影響

を与えることを認めたが、品質を解決するために必要な作業で「着実な進歩」を見ている

と付け加えました。

今月初め、スピリットはボーイングに対し、フィッティングの取り付け中に使用される非

標準の製造プロセスと呼ばれるものについて通知し、必要な仕様に準拠しない可能性を

示唆しました。 ボーイングにとって、737 Max の問題は、生産を加速するための取り組

みを再び複雑にしていますが、デビッド・カルフーンは今年後半の回復について楽観的な

見方を示しました。

サプライ チェーンの制約は、2025 年または 2026 年までにナロウボディを月産 38 機、

最終的には 50 機に増やすというボーイングの取り組みを複雑にしています。

GEは2桁の成長を報告

GE は第 1 四半期に 2 桁の成長を報告

航空機エンジンおよびサービスを提供しているアメリカの大手企業General Electoic(GE)

は、10 年ぶりにフリー キャッシュ フローを生み出し、受注、収益、営業利益が 2 桁成長

したと報告しました。

同社は、第 1 四半期に GE エアロスペース部門から 13 億ドルの利益を報告し、前年同期

から 46% 増加しました。

この四半期のハイライトは、約 800 台の LEAP エンジンをエア インディアに売却したこと

でした。これは、エア インディアの新しいエアバスとボーイングのジェット機に動力を供

給します。エンジンは、GE とサフランの合弁会社である CFM によって製造されます。

さらに GE は、エア インディアが発注した 30 機のボーイング 777X と 787 ジェットに

動力を供給するエンジンの受注を獲得し、間違いなく今年最大の航空機取引で最大の勝者と

なりました。

GE の CEO は、サプライ チェーンが安定していると見ています

CEO の ラリー・カルプ 氏は、Covid-19 のパンデミックによる混乱が長引いた後、航空

宇宙産業のサプライ チェーンが安定しつつある兆候を見ていると述べました。

「私たちは進歩しています」と彼は言いました。「一例としてサプライヤーの納期厳守

を見れば、別の材料投入を見れば、社内で毎週目標を達成する能力だけでも、進歩の兆

しが見えます。」

しかし、GE のディフェンス事業は、継続的な材料不足と「サプライヤーの課題」の影響

を受けたとカルプ氏は述べています。これにより、ユニットの収益が 2% 減少しました。

「私たちは、自社の施設内で、またサプライヤーと協力して、できる限り多くのものを提

供できるように、できる限り懸命に取り組んでいます」と彼は言いました。

サービスがより多くの収益を生み出す

カルプ氏によると、サービスの収益は 30% 以上増加しました。来店数も 30% 増加し、

外部スペアパーツの売上も 20% 以上増加しました。

GE は MRO パートナーにサービスの仕事をより頼るようになっています。GE は、

LEAP MRO ネットワークにさらに 2 社を追加しました (全世界で合計 5 社)。

カルプ氏によると、CFM からライセンスを受けて運営している MROショップは、

CFM56 ショップのほぼ 70% を処理しています。LEAP エンジン用の 2 つの新しい

MRO プロバイダーを追加することは、このビジネスが長期にわたって同様のプロファ

イルを持つように設定するための正しい方向へのもう 1 つのステップです。

この好調はいつまで続くの?

カルプ氏は、特にサービスに対する旺盛な需要は 2023 年まで続くと述べています。 

「通年のサービスは、10 代後半から 20% まで上昇すると考えています」と彼は言いま

した。「これ以上の堅牢性はありません。ショップへの訪問、スペアなどの点で、かな

りバランスが取れています。」 

しかし、現在の世界経済の不確実性を考えると、「空を飛ぶ一般の人々が実際にこのペ

ースで実際にどれくらいの期間飛行するかについて議論があることを忘れてはなりませ

ん」とカルプは言いました. 

「それがどうなるか見てみよう」と彼は続けた。「しかし、多くの航空会社から、CEOが

一様に強気であると思われるこの収益サイクルがすでに始まっていると聞いています。

ここだけでなく、ヨーロッパでも。」 

まとめ

アメリカの航空機製造業は、今年の第 1 四半期は本日の21時半発表の米第1四半期GDP速

報値待ちの展開。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)にも影響を与える重要指標だけに

注目を集めています。これまでの金融引き締めの影響や、3月の米SVB破綻の影響が景気鈍

化懸念につながっていましたが、市場予想は前期比年率2%としっかりの数字が見込まれて

います。個人消費の伸びが全体を支えると期待されています。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

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