皆さんこんにちは!
今日は、スイスの水陸両用飛行機を紹介します。
スイスの新興企業 Jekta Aviation
スイスの新興企業 Jekta Aviation は、最近のアブダビ航空博覧会で 19 人乗りの
電動水上飛行機の計画を発表した、と同社のウェブサイトは報告しています。
Jekta は、「海辺のコミュニティと、適切な川や湖にアクセスできるコミュニティ
との間のフライト接続を変えることができる」と主張しています。
PHA-ZE 100 と名付けられた水陸両用船は、約 94 マイルの航続距離を提供し、
最大 19 人の乗客を乗せ、時速 155 マイルに近い速度で飛行します。
Jekta はこの航空機を「グリーン アビエーションの代表」と表現し、PHA-ZE 100
はゼロ エミッションの旅客用水陸両用車であり、「乗客 1 人あたりのコストが可能
な限り低く、低地または無地で使用できる可能性があることを意味します」と主張
しています。
Jekta Switzerland の CEO、George Alafinov 氏は、次のようにコメントしています。
「Jekta は、水陸両用水上飛行機の設計、製造、運用において長年の経験を持つさまざ
まな国の専門家を集めています。その前任者とは異なり、PHA-ZE 100 は最新の複合
材料で作られており、最新のナビゲーションおよび操縦システムと電気推進システム
を備えており、通勤者に快適な飛行条件を提供します。」「ノルウェーはこの航空機に
大きな関心を示しており、アブダビ航空博覧会でいくつかの PHA-ZE 100 の購入につ
いて Jekta と話し合いました。」
PHA-ZEという名前は、最初のバージョンは完全なバッテリー電気推進システムを備え
ていると予想されていましたが、Passenger Hybrid Aircraft Zero Emissionsの略です。
公開された図面には、98 フィートの翼に取り付けられた 180 キロワットの電気モータ
ーを備えた 10 個のプロペラが示されています。Jekta はまた、燃料電池を使用した代替
の水素動力バージョンを検討する可能性があることも示しています。
予測される最大離陸重量が 19,000 ポンド(8620kg)を超えないため、Jekta は既存
の EASA CS-23 規制の下で PHA-ZE 100 の認定を目指しています。同社は、少数の
エグゼクティブ旅行者向けに、より広々とした客室を提供する、貨物運搬船やハイエンド
バージョンを含む航空機の他のバリエーションを提案しています。
同社は、現在の技術では、バッテリーを完全に再充電するのに45分もかからず、飛行中
にバッテリーを交換するプロセスも設計していると推定しています。
Jekta は現在、事業を支援するための新しい投資家を探しています。同社は、パイエルン
空港のスイス エアロポール ビジネス パークに拠点を置き、水陸両用航空機の製造で
20 年以上の経験があります。
性能は、最大波高1.2メートル、巡航速度135ノット(時速250キロ)
最高上昇高度13700メートル(45000フィート)
10基のハイブリッドエンジン搭載、19人(最大)乗り、乗員3人。
日本の誇る水上艇 US2
日本が誇る水上艇、US2は、新明和工業が開発したものです。
テレビキャスターの辛坊治郎さんが、ヨットで太平洋横断中嵐に遭って、救助に
使われたのがこのUS2でした。
現在、US-2は岩国航空基地と厚木航空基地に計7機配備され、海上自衛隊によって
運用されています。前身となるUS-1から起算すると1976年以来、1000人以上を
救助するなど、赫々(かっかく)たる実績を重ねています。2022年6月28日にも、
沖縄本島沖合およそ770キロの海上で航行不能になったヨットに乗っていた米国人
家族3人がUS-2によって救助されています。
特筆すべきは荒海での着水能力にとどまりません。一般の旅客機の約4分の1の離発
着距離で済むため長い滑走路を必要としません。それもあって、国内でUS-2が離発
着できる離島は261島を数えます。また、航続距離が約4700キロと標準仕様のヘリ
コプターの約5.5倍、巡航速度は時速約480キロとヘリの1.8倍で、救難活動を行える
範囲が広く、かつスピーディーに対応できるのが特徴です。
現在の米中関係の悪化で、いつ台湾有事が起こっても不思議ではありません。その際
にはヘリでは到達できない遠方になると、墜落機の乗員救助を目的に開発され、オス
プレイよりもはるかに多い人数を1度に運べるUS-2に期待がかかります。
海上自衛隊が保有するUS-2は現在、わずか7機。
しかし、機数を増やそうにも金額がネックとなる。US-2の価格は1機、約139億円
(2021年度予算ベース)。航空自衛隊が運用するステルス戦闘機F35Aの約100億円
を大きく上回っています。この20年間で受注数が9機と少ないため生産ラインの確保
が難しいこともあって、コスト削減はたいへん厳しい状況にあります。
そこで新明和工業では消防飛行艇に改造して海外へ輸出する計画を立案、販路拡大
を探っているといいます。
「地球温暖化の影響もあって、世界各地で大規模な山火事が増えています。海外では
以前からヘリコプターなどで消火活動が行われていますが、山火事の規模の拡大に伴い
もっと大容量を放水できる消防飛行機が必要だということで、複数の国や関係各所から
消防飛行艇としてUS-2が使えないかという相談が増えています。
驚くべきはその性能です。US2が3メートルの高波でも着水が可能です。
カナダのボンバルディア社CL415(双発プロペラ)は、1.8メートル
ロシアのベリエフ社Be200(双発ジェット)は1.2メートルとこれらの
比ではありません。
まとめ
今回ご紹介したスイスのJekta社のPHA-ZE 100は、地球環境に配慮した
ゼロミッション政策による新しい水上艇です。主に観光目的や近場の緊急救急
搬送を目的としています。日本のUS2のような実践的なものではありませんが
今後はより環境に配慮した高性能な水上艇に期待します。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできるを楽しみにしています。
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