皆さんこんにちは!
今日は、オーストラリアのAMSL Aeroが開発中の水素を使った世界初のeVTOL航空機を
紹介します。その名はベルティア。
AMSL Aero、ベルティア
水素を動力源とするように設計された世界初の eVTOL
世界初の水素で電力を作るeVTOL、ベルティア
ベルティアは、8 つの電気モーターを備えた傾斜翼航空機で、ヘリポートまたは
同様の規模の着陸地点から飛行できます。ヘリコプターのように垂直に離着陸
できますが、飛行機のように高速かつ効率的に飛行もできるのです。
ベルティアは水素を使用して二酸化炭素排出量をゼロにしており、2026 年に予定
されている認証取得後に商業市場への参入が予定されています。
ベルティアの性能は
航続距離1000km、時速300km、ペイロード500kg、10分間の給油時間
ヘリコプターよりも運用コストが最大 70% 低い、騒音は65~70デシベル
航空医療、乗客および貨物のレイアウトがあります。
航空医療用タイプ
乗客はパイロットを含め最大5人
持続可能な航空宇宙企業、AMSL Aero
AMSL Aeroの本社は、オーストラリアのシドニーのバンクスタウン飛行場にあります。
AMSL Aero は、ムーアとその妻シボーン リンドンによって 2017 年に設立された持続可
能な開発の航空宇宙会社です。本社はニューサウスウェールズ州バンクスタウンにあり、
飛行試験施設もオーストラリア州にあります。「AMSL Aero」という名前は、Andrew
と Siobhan のイニシャルに由来しており、同社は IP Group Australia、Telstra Super、
Host Plus、St Baker Energy Innovation Fund などの投資家によって非公開で支援さ
れています。
CEO のアンドリュー ムーアは、航空エンジニア、パイロットの資格を持ち、ベルティア
の発明者でもあります。アンドリューは、軍事部門と民間部門にわたる航空宇宙分野の
指導的役割において 20 年以上の経験があります。
COO のシボーン・リンドンは法律とビジネスの学位を取得しており、テクノロジー、
電気通信、プロフェッショナル サービスの分野で有名ブランドと協力した豊富な経験
を持っています。
理事長のクリス・スモールホーンは退役海軍准将であり、元海軍航空隊司令官です。
クリスはシドニー大学ビジネス スクールの非常勤准教授であり、現在オーストラリア安全
委員会の副委員長を務めています。
アンドリュー、シボーン、クリスは現在、ベルティアの製造を通じて、オーストラリアの
航空業界で安全性を基盤とし、持続可能で革新的な卓越性をリードすることに努めています。
オーストラリア再生可能エネルギー庁 (ARENA) からの資金を確保
AMSLエアロは、オーストラリア再生可能エネルギー庁(ARENA)から543万豪
ドルの資金提供を受け、水素燃料航空機Vertiiaの開発を支援するオーストラリア
政府の動きを歓迎しました。
この金額は、eVTOL航空機用の水素燃料電池システムの開発に使用され、初期対
応者や救急隊員が地方や遠隔地に住むオーストラリア人のニーズを満たすために
使用されます。
最初の航空機は有人飛行の認定を受け、将来の遠隔操縦用途に備えた自律システムが搭載
されます。AMSLエアロによれば、ヴェルティアは長期的には短距離(国内線)旅客機と
同程度の運航コストがかかるが、滑走路が不要なためドアツードアで乗客を乗せられる利
点があるということです。
AMSL Aero 創設者兼 CEO のアンドリュー・ムーア氏は次のように述べています。
「ARENA から提供された多額の資金により、当社の長距離水素動力 eVTOL) 航
空機の設計、製造、認証活動を加速できることになります。
「その結果、患者と乗客がより早く航空機にアクセスできるようになり、オース
トラリアおよび海外の航空輸送の脱炭素化において重要な役割を果たすことにな
ります。社会と地球に利益をもたらすクリーンテクノロジーに取り組む当社のよ
うな企業をARENAが支援してくれることに非常に感謝しています。」
ベルティアは運用時には、アーミデールからコフスハーバー、またはダボから
シドニーなどのオーストラリアの地域ハブを接続する機能を備えており、座席
数が少ないため、過剰な座席数 (空席) を減らすためにオンデマンド (予定外)
サービスを実行できます。
ARENA CEOのダレン・ミラー氏は、このプロジェクトはオーストラリアのイ
ノベーターが再生可能エネルギーソリューションの開発を主導する代表的な例
であると述べました。
同氏はさらに、「AMSL Aero は、ネットゼロへの移行における多くの課題の
1 つに取り組んでいるオーストラリア発のスタートアップ企業です。低排出ガ
スの航空輸送を開発するには、水素やバッテリー電気を含むさまざまなソリュ
ーションが必要です。AMSL の ベルティアに関する取り組みは、この分野では
まさに先駆者です。緊急サービスなどのエンドユーザーにとって、この技術は
航空輸送からの排出量を削減できる素晴らしい見通しです。」
気候変動・エネルギー大臣のクリス・ボーエン氏は、水素はオーストラリアの
交通の将来において大きな役割を果たすと付け加えました。
同氏は、「アルバノン政府は、国内の再生可能水素産業を軌道に乗せるために、
25億豪ドル以上を並行してこのハイテク航空プロジェクトに投資していること
を誇りに思っている。AMSL の航空機は、特に自然災害が頻繁に発生する中、
救急隊員にとって重要なツールとなる可能性があります。
「グリーン水素やその他の持続可能な航空燃料は、現在世界の排出量の約2.5
パーセントを占めている、削減が難しい航空分野の脱炭素化を支援するために
不可欠です。」 こう述べています。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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