縁の下の力持ちスカイポート

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

今日は、空飛ぶクルマを支えるSKYPORT(スカイポート)というイギリス

の会社を紹介します。日本の兼松と提携して、日本のインフラ整備にも一役買い

ます。

SKYPORT(スカイポート)

スカイポートは、2018年にイギリスで起業した高度なエア モビリティ企業

であり、電動エア タクシー革命のための着陸インフラストラクチャを開発およ

び運用し、さまざまなビジネス要件にドローンを使用しています。

世界中の都市で離着陸できるようにするバーチポートの設計、構築、所有、運用

を行います。

またドローン技術を使用して、企業がロジスティクスを開発し、重要なデータ

を取得し、運用効率を改善できるようにしています。地方への配送、調査、監視

および海事分野でも活躍の場を提供しているのです。

バーチポートとは何でしょうか?

バーチポート

バーチポートとは、空飛ぶクルマ(eVTOLなど)が離着陸できる場所です。

よくビルの屋上などにHのマークが描かれたヘリコプター専用の離発着場

があるのはご存じだと思います。病院の屋上にあってドクターヘリなどが

使っているアレです。

ヘリポートの大きさは、着陸できるヘリの1.2倍の広さと、機体の最大

重量の3.25倍の強度が必要です。素材はアスファルトかコンクリート

製で最近ではアルミ製のものが支流になりつつあります。

ちなみに病院の屋上などにあるヘリポートとHやRなどが描かれている

屋上のヘリポートは用途が違います。病院の屋上にあるヘリポートは

何度でも使用できるだけの強度がありますが、HやRなどの屋上のヘリポー

トは緊急の時(火災など)に屋上から人を救出するためのヘリポートなの

です。それですので強度的には病院のとは大きな違いがあります。

それでは、空飛ぶクルマ(eVTOLなど)バーチポートはどのように設計す

れば良いのでしょうか?都会にあっては、やはりビルの屋上を利用することが

便利ですし、手っ取り早い方法です。強度的にも大型のヘリコプター並の強度

は必要ないでしょう。空飛ぶクルマはほぼ自動運転で行います。それには通信

障害など電波の乱れや磁気の乱れなどは排除しなければなりません。ある調査

によりますと、ビルの屋上などはエアコンの室外機、電話局の通信アンテナ、

オフィスでのWIFIなど電波、磁気の乱れる原因が多く存在します。これら

をクリアしなければビルの屋上に設置することは難しいかと思います。

もう一つの問題は、風です。高層ビル群は独特のビル風という不安定で強風

が吹きます。私の知り合いのヘリパイロットは、このビル風に悩まされて

いました。

ちなみにバーチポートは頭文字のVをとってVポートとも呼ばれています。

Vポート イメージ図

それでは、都市部から離れた郊外に建設するのはどうでしょうか?利便性の面で

問題がありそうですね。

リビング・ラボ

スカイポートが推し進めているバーチポート(Vポート)はリビング・ラボ

呼ばれています。構想では、小さくまとまった旅客ターミナルを造りそこから

旅客の乗り降り、eVTOLの離発着、待合室を兼ねます。

アメリカのジョビーアビエーションと共同開発中のリビング・ラボ

イギリス政府が後押し

バーティカル エアロスペース、ヴァージン アトランティック、アトキンス、スカイ

ポート、および NATS は、Connected Places Catapult および主要な学術機関であ

るクランフィールド大学と WMG、ウォリック大学とともに、高度モビリティ エコ

システム コンソーシアムの設立を本日発表しました。組織は協力して、英国での

AAM の導入を大幅に加速するプロジェクトで主要な技術とインフラストラクチャ

を開発します。

コンソーシアムは、英国政府のフューチャー フライト チャレンジから 950 万ポ

ンドの助成金を授与され、完全な商業運用に進む可能性がある実行可能な AAM

エコシステムの不可欠な構成要素を開発しています。この他に類を見ないエコシ

ステムは、航空機の電化、空域管理、地上インフラ、運用手順およびシステムの

技術開発を作成およびテストし、航空旅客輸送の新しいモデルを実装するために

必要なビジネス ケースをサポートすることにより、英国の AAM を加速します。

コンソーシアムとは、「共通の目的を持つ複数の組織が協力するために結成する

共同体」のことです。事業の遂行や資金蓄積など様々な目的で構築されるため、

企業同士はもちろん、大学などの研究機関や政府、自治体などが結成する場合

もあります。

特に欧米では推進されており、国内でもコンソーシアムを構築する組織が増えて

きています。

イギリス国内での空港と空港間、空港と都市を結ぶ交通網を整備します。

イギリス政府は、航空会社、eVTOLを連動させた交通網を整備することで、CO2

の排出をゼロにする計画(ミッション)を立てています。インフラを担うのがスカ

イポートのリビングラボです。

今後 2 年間で、レディング、オックスフォード、ミルトン キーンズ、ケンブリッジ、

コベントリー、ラグビーの空域を結ぶ 165 マイル (265 km) の「ドローン スーパ

ーハイウェイ」を建設し、開発します。この思想はイギリスが蒸気機関車を開発し

鉄道網を引き、それまでの物流を大きく変えたことに由来します。今度はそれを

ドローンで行おうとしているのです。列車が輸送時間を数日から数時間に短縮した

ように、ドローンは再生可能な資源からのエネルギーを使用して輸送時間を数時間

から数分に短縮します。これにより、道路や鉄道、空港、港湾運営者の効率的かつ

タイムリーな検査が可能になり、危険または費用のかかる閉鎖なしでインフラスト

ラクチャを見直し、DHL、Amazon、FedEx などによって運営される配送ドローン

を可能にするレーンを提供できます。

ニュースメイン画像

世界最長のドローンスーパーハイウエイ

まとめ

スカイポートは、イギリス政府の後押しを受けて、世界各地にeVTOLの離発着場

を建設しています。シンガポールでは、港からのドローンの物流配送業務を行う

ことでシンガポールの港湾貨物企業と合意しました。また、マレーシアでもエア

アジアの提携を行いました。日本でも、兼松と協業して2025年までに東京、

大阪にeVTOLの施設を構築します。創立間もないベンチャー企業ですが、確かな

構想と技術で大きく躍進していくでしょう。日本でもスカイポートのような企業

が登場することを期待します。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

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