ビジネスジェット、新しい翼

飛行機

皆さんこんにちは!

好調なビジネスジェット業界。高性能な機体開発競争が激化しています。

ユーザーは、より快適な空間と快適性を求めた結果は?

グローバル7500、猛烈な勢いでスピード記録を樹立

ボンバルディア グローバル 7500 (写真: ボンバルディア)

グローバル 7500 は、過去 1 年間にマイアミからサンパウロ、東京からロサンゼルス、ジェッダからロンドン、ロンドンからバーレーンなどの主要路線で速度記録を樹立しました。© ボンバルディア

ボンバルディア社のグローバル7500は、50週間以内に50以上の速度記録を次々と

樹立しています。この超長距離航空機は、マイアミからサンパウロ、東京からロサ

ンゼルス、ジェッダからロンドン、ロンドンからバーレーンまでの記録を樹立して

いるのです。

ボンバルディア社によると、最も速い新記録の 10 件は平均時速 1,000 km を超え

る速度でした。グローバル7500 の最高速度はマッハ 0.925 で、同機の基準航続距

離は 7,700 nm(12,400km) です。ちなみに東京~ニューヨーク間は11,000km。

これらの速度記録が積み重なるにつれ、運用中の航空機群は拡大を続け、現在では

200 機近くが納入されている。航空機群全体では、飛行時間は 180,000 時間を超

えているのです。

一方、ボンバルディアは、マッハ0.94で飛行できる、さらに高速なグローバル8000

の後継機の開発を続けています。2022年に発表されるグローバル8000は、航続距離

が8,000nm、FL410で飛行中の客室高度が2,900フィート未満となます。モントリオ

ールを拠点とするボンバルディア航空機メーカーは、2025年に就航する予定です。

ガルフストリームのG400が初飛行を完了

ガルフストリーム・エアロスペース

ジョージア州サバンナのサバンナ/ヒルトン ヘッド国際空港で初飛行するガルフストリーム G400。 クレジット: ガルフストリーム・エアロスペース

ガルフストリーム・エアロスペースは、ジョージア州サバンナのサバンナ・ヒルトン

・ヘッド国際空港で大型キャビンビジネスジェット機G400の初飛行に成功したと発表。

これは同社の飛行試験プログラムを開始する画期的な出来事です。

G400は2024年8月15日に飛行し、2時間54分の飛行で最高速度マッハ0.85、

高度41,000フィートに到達しました。機体には、製造元のサバンナキャンパスで生産

された持続可能な航空燃料(SAF)の混合物が供給されたのです。

ガルフストリームによると、G400は次世代ビジネス航空機の「新しい基準」を表して

います。ガルフストリームはこれをエントリーレベルの大型ジェット機と呼んでいます。

「初飛行の完了は、G400にとって重要な節目です」とガルフストリームのマーク・

バーンズ社長は語る。「これは、ガルフストリームの新しい航空機プログラムの成熟

度と、次世代フリート全体で共有される意図的に設計された共通性によって生み出さ

れる利点を改めて証明しています。」

ガルフストリームは2021年10月にG400を3,450万ドルの価格で発表しました。

ガルフストリームの親会社であるゼネラル・ダイナミクスの会長兼CEOであるフィービ

ー・ノバコビッチ氏は2024年4月、アナリストに対し、同プログラムは「極めて順調」

に進んでいると語っていました。同社は以前、2025年に認証を取得する予定であると

述べていたが、4月にノバコビッチ氏は「詳細な予測モードからは脱した」と述べてい

ます。G400は、プラット・アンド・ホイットニー・カナダ社製のPW812GAエンジン

2基を搭載し、ガルフストリームのG500およびG600機体に導入された高速翼とウィン

グレット設計を特徴としています。G400には、飛行の安全性を高めるため、ガルフス

トリームのシンメトリー・フライトデッキと予測着陸パフォーマンスシステムも搭載さ

れています。

ガルフストリームによると、このジェット機には3種類のフロアプランがあり、最大9、

11、12人の乗客を収容でき、10枚のパノラマ楕円形窓とプラズマイオン化クリーン

エアシステムにより「同クラスで最も低い客室高度」を実現しているということです。

G400 の内装のモックアップは、サバンナにあるガルフストリームのショールームと

カリフォルニア州ビバリーヒルズにある販売およびデザインセンターで閲覧可能にな

ります。

Nextant、Globals 向け Starlink インストール用キットを開発

ネクスタントエアロスペース社は、ボンバルディアおよびスペースX と連携して

FAA 補足型式認証を取得し、さまざまな グローバルシリーズに機内接続機能

スターリンクをインストールするためのキットを提供しています。このキット

は世界中のボンバルディアサービス センターでインストールでき、フレックス

ジェット(米国の大手ビジネスジェット企業) のエンジニアリング部門である

ネクスタントエアロスペース が 24 時間年中無休の専用サポートを提供します。

キットは、ボンバルディア グローバル エクスプレス、XRS、6000、6500、

7500 の認定を受けています。スターリンクの導入により、乗客と乗務員は地上

ベースのオプションに近い高速インターネットを利用できるようになります。

スターリンクは、6,000 基を超える低軌道衛星群を使用して、高速で低遅延の

インターネットを世界中に提供します。これにより、海を越えてもシームレス

なサービスが提供されます。

フレックスジェットはスターリンクを採用した最初の航空会社の 1 社となり、

昨年 9 月にガルフストリーム G650 への搭載について FAA の承認を取得し

ました。それ以来、フレックスジェットのネクスタント事業は STC をグローバ

ル、ガルフストリーム G550、G450 にまで拡大してきました。さらに ネクス

タントは、年末までにボンバルディア チャレンジャー用の STC キットをリリ

ースする予定です。

「数年前、信頼性の高い高速接続こそが、航空業界が解決しなければならない最

も重要な機内体験であるという事実に気付きました」と、フレックスジェットの

グローバルメンテナンスおよび製品サポート担当社長ジェイ・ヒューブライン氏

は語ります。「1年以上の調査を経て、SpaceXのStarlinkが、航空業界が何十年

も探し求めてきたソリューションになるだろうと確信しました。当初からスペー

スXを信頼していた私たちの努力は、現在、この技術で当社のオーナーが素晴ら

しい体験をしていることからも明らかです。」

まとめ

次々と新しい機能を搭載した高性能の機体が登場し、お客様も運用する企業も

とても便利になります。今まで行けなかった遠くの場所へも乗り継ぎ無しで

短時間に行けるのですから。また、アビオニクス(計器類)などの性能が向上

したため、悪天候でも運航できるようになり就航率も大幅に向上しました。

一方、パイロットはシステムの多様化により、新たな知識の習得、今まで経験

したことのない悪天候でのオペレーションを余儀なくされます。

最近、ビジネスジェットをはじめとする小型機の事故が増加しています。要因は

運行数が増えたこともありますが、企業やパイロットの安全に対する教育、知識

不足があると思います。事故の増加は、新たな規制を生み、中小企業は窮地に

立たされることになります。それこそ、航空業界の衰退に繋がるかもしれません。

企業には、より一層の安全対策が求められます。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

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