カナダの新しいエアタクシー・リモサ

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

今日はカナダの7人乗りのエアタクシーを開発している新興企業を紹介します。

株式会社Limosa(リモサ)

Limosa(リモサ)

リモサは、カナダのケベック州モントリオールに拠点を置くテクノロジー スタート

アップ企業で、輸送システムに革命を起こすことを目指しています。エアタクシー

輸送は、車よりも安全で、飛行機よりも速く、環境にやさしく、時間もかからず、従

来の輸送システムよりも柔軟になると予測しています。

リモサグループは、航空機の構造設計、構造解析、空気力学、推進システムの設計、

飛行制御、アビオニクスの専門家で構成され、垂直および従来型の電動離着陸

(eVTOL+eCTOL) 航空機を開発しています。

注)CTOL は、Conventional Takeoff and Landingの略で、飛行機が離陸するため

に滑走路が必要な従来型の航空機のことです。

戦略的技術と次世代の航空機構成を開発および取得し、その専門知識と業界パートナー

シップの拡大する国際ネットワークを活用して、経済的に実行可能な環境に優しい空の

旅と輸送の展開を加速する予定です。現在、7人乗り全電動垂直離着陸機の開発に取り

組んでいます。そのの機体は LimoConnect と名付けられました。

LimoConnect(リモコネクト)

リモサが開発している7人乗りのエアタクシーLimoConnect(リモコネクト)です。

8つの可変式電動エンジンを搭載しています。

自重は7000ポンド(3175キログラム)、時速は200マイル/時間(約320キロ)

航続距離は150マイル(240キロ)となっています。

2028年までには商業化する計画です。

画像

リモコネクトのデザインは、世界最長の無着陸飛行記録を持つ鳥リモサ (別名ゴッドウィット)

を参考にしています。そのため、リモサ のエンジニアは、彼の体の形状を eVTOL の胴体と

してモデル化しました。リモサ鳥と リモコネクトの胴体の形状を比較してみました。

胴体の形状を最適化するためにパウエル法が使用されています。パウエル法とは、関数

の極小値を見つけるためのアルゴリズム(手法)です。胴体の機首と尾部の高さは設計

変数であり、揚力係数と抗力係数は目的関数です。その結果、18.8%抗力の減少、

そして揚力が69.1%の増加が達成されました。

オランダの複合材料製造会社Airborne(エアボーン)との連携

Airborne (エアボーン)は、実現可能性から連続自動生産、デジタル製造装置の供給に

至るまで、複合構造の製品開発サイクル全体をカバーし、リモサとのパートナーシップを

実現する独自の機能セットを備えている会社です。これらには、設計、ツーリング、応力

分析、プロトタイプの製造とプロセス開発、経済分析、自動化、ソフトウェア開発が含ま

れます。そして両社は、2023 年 2 月 8 日にパートナーシップの主任契約に署名しました。

リモコネクトの開発を迅速に行うために、設計部門と工業化部門の間で高度に協力的なア

プローチを取る必要がありました。そこで今回の契約に至ったのです。

このパートナーシップ契約により、リモコネクトの開発速度は加速的に飛躍するでしょう。

まとめ

今日は、カナダの新興企業のリモサを紹介しました。

アメリカのジョビーや他のeVTOL先進企業とは完全に出遅れた感はありますが、

後発は後発なりの優位性を生かして開発を行ってもらいたいと思っています。

この企業も近い将来にはM&Aを繰り返して、より優れた機体を製造してくれる

ことでしょう。これからもきちんとフォローしていきます!

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

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