eVTOLと豪華ヨットの組み合わせ

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

クルーズの豪華客船には、ヘリポートを装備している船もありますが

今回紹介するのは富裕層が所有する大型のヨットに離発着できるeVTOLを

セットで考えるというものです。

Axe eVTOL用の特注着陸パッドを備えたスーパーヨットを注文

eVTOLメーカーのSkyFlyは今週、スーパーヨット製造会社であるArchipelago(アーキ

ペラゴ:群島という意味)が裕福なヘリコプターパイロットから、この3階建て船のトップ

デッキに特注設計の着陸パッドを備えた80フィートのアルミニウム製探検ヨットを受注し

たと発表しました。

そのアックス eVTOLがプレスリリースで報告しています。この共同発表はヨーロッパ

最大のボートショーであるブート・デュッセルドルフで行われました。

Skyfly の最高執行責任者 (CCO) である ヤープ・ラーデメイカー 氏は次のようにコメ

ントしています。「ゲストは濡れたり、揺れたりすることなく、上空からの美しい景色

を楽しみながら海岸に着くことができます。アックスは重量がわずか 650kg なので、

A80 のようなヨットから簡単に操作でき、基本価格が 180,000 ドルなので、ヘリコ

プターよりもはるかにコスト効率が優れています。」

同氏はさらに、「アックスは騒音がほとんどなく、所有者とスーパーヨットの乗組員

の両方が簡単に操縦できるため、パイロットを同乗させる必要がありません。また、

当社のお客様は、夏の最も混雑する時期に海岸沿いの渋滞で時間を無駄にすることなく

ヨットから飛行機までの移動を迅速かつ快適にしたいとおっしゃっています。

eVTOL はあらゆるスーパーヨットにとって自然で便利なコンパニオンであり、飛行時

間を節約し、ゲストに特別な体験を追加します。」

A80スーパーヨットには、屋根に取り付けられた24kWのソーラーパネルアレイと、空調

を含む船上のあらゆるニーズに電力を供給する大型バッテリーバンクも装備されます。

これは、アックスを機内で充電できることを意味します。

アーキペラゴ  の CEO であるスティーブン・ウェザリー博士は次のように述べています。

「A80 は非常に多用途なボートなので、誰でも操縦できます。乗組員は必要ありません。

大きなペイロードを受け入れることができます。最高速度は28〜29ノットを誇ります。

屋根には24kWの太陽光発電が搭載されており、ディーゼルと電気のハイブリッドモード

完全電気またはディーゼルで使用できることを意味します。」さらに、「これは本当に

多用途なプラットフォームで、屋根にアックスを置くと素晴らしいものになると思いま

す。二人が一緒にいるのを見るのが待ちきれません。」

アックスの最初の有人飛行は2024年3月に予定されている。一方、特注のA80の建設

は5月に開始される予定です。このヨットとそのeVTOLは、2025年9月のカンヌボート

ショーで主役となる予定です。

アーキペラゴ エクスペディション ヨット

会社概要

アーキペラゴは、生涯セーラーでありボート愛好家であるスティーブン・ウェザリー

博士によって設立されました。博士は、より多くの冒険、より多くのスペース、

よりエキサイティングなデザイン、より持続可能性、そして伝統的なヨットにアク

セスできない人々のためのより多くのアクセシビリティを期待し、望んでいたのです。

彼はこれらすべてを他の船員たちと共有したいと考え、アーキペラゴが誕生しました。

スティーブン・ウェザリー博士は英国人技師の息子であり、帆船、漁船、遊覧船に

人生を費やしてきました。彼は、ヨットの性能とデザイン、内装、全体的な外観の

あらゆる細部に細心の注意を払い、英国のエンジニアリングの卓越性を注ぎ込んだ

会社の誕生にインスピレーションを与えました。スティーブンは、ボート遊びにさ

らに多くの冒険、より広いスペース、よりエキサイティングなデザイン、より持続

可能性、そして従来のヨット市場にアクセスできない人々のためのより多くのアク

セシビリティを求めていました。

アーキペラゴは、サウサンプトン近郊のイングランド南海岸に拠点を置く、非常に

経験豊富で情熱的な造船チームであるチャートウェル・マリンと提携しました。

アクセシビリティと持続可能なソリューション

アクセシビリティとは、直訳すると「近づきやすさ」や「利用しやすさ」の意味で

す。誰もが平等に利用しやすい状態を指して使われます。同社のすべてのヨットは、

車椅子ユーザーや身体の不自由な方でもアクセスできるようになっており、これは

同社が情熱を持って取り組んでいることです。すべてのアーキペラゴ ヨットには、

アクセシビリティが設計および組み込まれています。船尾に高低のプラットフォー

ムと非常に幅広のサルーン ドアを取り付けることができ、車椅子ユーザーがサルー

ン レベルを簡単に移動できるようになります。

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持続可能性と環境への影響の軽減も、アーキペラゴ の哲学において最も重要です。

アルミニウムは従来の GRP(FRPとも呼ばれ、ガラス強化熱硬化性プラスチックまたは

ガラス繊維強化プラスチック。) よりも環境への影響が低く、船舶の寿命の終わりにリ

サイクルできるという利点もあります。また、同社ちは最初から電気駆動システムや

ディーゼルと電気のハイブリッド駆動システムを採用できるようにボートを設計しま

した。屋根面積が広いため、巨大な太陽電池アレイを設置でき、中緯度の空調や家庭

用電気システムを稼働させるのに十分な電力を生成できます。

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Archipelago 40は、ハイブリッド ディーゼルと電気推進が装備されており、浅い湾や

マリーナにスムーズにクルーズできます。最大速度30ノット(約時速60km)、6人乗り

の小型艇です。

Archipelago の範囲内で最大のレジャー船は、The 0 です。洋上風力産業で広く使用

されている受賞歴のある船体形状をベースにした The 80 は、最大 20,000 リットルの

燃料容量と 16 トンの積載量を備えています。

12人乗りでペイロード容量は 16 トンで、ヘリコプター、水陸両用車、潜水艦、帆船な

どを運ぶことができます。

SkyflyのAxe(アックス)

180,000ドル(2,700万円)の電動/ハイブリッドアックスは、ヘリコプターのように垂

直離着陸できるだけでなく、翼を使用して従来の飛行機のように着陸、離陸できる唯一

の個人用2人乗りeVTOLです。

完全電動航空機としての予測最大航続距離は 160 マイル (時速 160 マイルで 1 時間)

(257km)ですが、ハイブリッド発電機を使用すると、その 3 倍の 300 マイル以上

(482km)の航続距離が達成されると予想されます。効率を損なうことなく最低巡航

速度は時速 85マイル(時速136km)です。これにより、最大積載量での完全電気ソ

リューションの最大耐久性も 1 時間 21 分になります。これは当社の既存のバッテリ

ー技術によるものです。速度と範囲/持久力/パワーを示すグラフをご覧ください。 

スピード  ペイロード  持久力 
時速55マイル 172kg (2名) 1時間21分
時速55マイル 86kg(1名) 1時間42分
時速90マイル 172kg (2名様) 1時間3分
時速90マイル 86kg(1名) 1時間10分

アックスは 8 つの電気モーターによって駆動されており、1 つまたは 2 つのモータ

ーが故障した場合でもホバリングを続けることができます。この航空機は、有人電

動航空機飛行制御ハードウェアの大手メーカーの 1 つである Embention 製の 4 重

冗長制御システムを備えています。これにより、飛行制御システムに複数の層の冗長

性が与えられます。一方のシステムに障害が発生しても、もう一方のシステムがシー

ムレスに引き継ぎます。

万が一、すべてのモーターやシステムが故障した場合でも、高揚力翼と操縦翼面への

機械的リンクにより、航空機は安全な場所まで滑空し、正常に着陸することができま

す。翼は独特の「カナード」構成でセットアップされているため、航空機が失速する

ことはありません。最後に、安全な場所まで滑空するための他の安全な選択肢がない

場合に備えて、航空機には弾道パラシュート システムが装備されています。このシス

テムはコックピットのレバーによって作動し、ロケットが発射され、パラシュートが

航空機から外に運び出されます。これは、航空機、乗客 2 名、荷物の全重量を安全に

降下させるように設計されています。

まとめ

eVTOLが現実味を帯びている中、この様にボートなどとのコラボも考えられます。

Vポートや従来型の空港(滑走路)などとは違い、汎用性があって運航の幅が広がり

ます。

但し、ボートへの離着陸は空母に離発着するより難しいとは思います。

ボートの方も安定して水平や速度を保ちつつ、eVTOLも自動誘導が可能なテクノロジー

が必要になってくるのではないでしょうか。天候に左右されそうですので、いつでも

どこでもと言うわけには行かないでしょう。

しかし、夢は広がります。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

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