皆さんこんにちは!
世界初の貨物ドローン会社、ドロナミックスがギリシャとUAEで郵送配達をすることに
なりました。
ギリシャ:ドロナミックスとヘレニックポストがドローン配送に関する協定に署名
ヨーロッパでの運航ライセンスを持つ世界初の貨物ドローン航空会社であるドロナミックス
とヘレニック・ポスト(ELTA)は、ギリシャで貨物ドローンによる初の郵便サービスを実
現する契約を発表したとプレスリリースが報じました。
ドロナミックスは、ギリシャの国営郵便サービスであるELTAにミドルマイルの配達を提供
する予定です。
リリースには「両社は本土と沖合の島々を結ぶ国内サービスを皮切りに、アテネから欧州
主要都市への郵便貨物ドローン配達を提供する国際協力も模索している」としています。
ELTA は全国で 1,100 近くのサービス ポイントを運営しています。リリースには続けて、
「その戦略目標には、革新的なソリューションの導入と持続可能な開発が含まれており、
ドロナミックスが提供する貨物ドローンサービスの早期導入者となることができます。」
と書かれています。
ギリシャでの立ち上げは来年初めに始まる予定。ドローン会社は、アテネと国の北部工業
地帯および南部の島々を結ぶ同日サービスの確立に注力しています。
同社のドローンの代表作であるブラックスワンは、離着陸にわずか 300 メートルしか必
要とせず、従来の空港インフラが不足しているか未開発の遠隔地やサービスが行き届いて
いない地域に到達するための実行可能なソリューションです。ギリシャには 300 以上の
有人島があり、そのコミュニティはより速く、より安価なグリーン航空貨物ソリューショ
ンの恩恵を受けることができます。
ドロナミックスの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)のスヴィレン・ランジェロフ氏は、
「この提携は、コミュニティに力を与え、距離を橋渡し、必須サービスを誰もが手頃な
価格で利用できるようにするための極めて重要な一歩となる」とコメントしました。
Hellenic Post社のグリゴリス・スクリカスCEOは、「このパートナーシップは、ギリシャ
の宅配市場の地図を変え、より環境に優しい方法でギリシャ全土に迅速なサービスを提供
する重要な取り組みだ」と付け加えました。このパートナーシップは、将来に向けた当社
のモットーである「どこにでも、より良く」を要約するものであるため、当社の再編にお
ける転換点となります。」
先月、ドロナミックスはUAEの国営郵便サービスであるエミレーツ・ポスト・グループと
のLOIを発表しました。
アラブ首長国連邦:ドロナミックスとエミレーツ郵便グループが貨物ドローン配送を検討
ブルガリアに本拠を置くドローン配送会社であるドロナミックスと、郵便・速達の大手プ
ロバイダーであるエミレーツ・ポスト・グループ(EPG)は、UAE全土での貨物ドローン
配送を検討するための意向表明書(LOI)に署名したとプレスリリースが報じました。
LOIは、アブダビでのスマート自動運転車産業(SAVI)クラスターの正式立ち上げの際
に署名され、「アラブ首長国連邦における貨物ドローン配送を再定義する」先駆的な協力
の始まりを示すものです。
これは、中東地域全般とともに、今後はeVTOL市場とドローン市場の両方を支配すると
いうUAEの決意を示すもう1つの例です。つい先日、アーチャー・アビエーションがアメ
リカ国外初の国際寄港地としてUAEを選んだというニュースが流れたばかりです。
一方、SAVI は、空、陸、海にわたって優位性を持ち、関連する OEM、新興企業、研究者
人材を惹きつける、世界をリードするスマート自動運転車ハブとなる予定です。
リリースでは次のように説明されています。「LOI の条件に基づき、EPG はドロナミック
スの貨物ドローン サービスを検討および試行し、同日の中マイルおよび長距離配送を可
能にします。両組織は、UAEおよび湾岸協力会議(GCC)地域における包括的な貨物ドロー
ン配送ネットワークの開発に向けて協力していきます。」
EPG は試用後、「この革新的なテクノロジーを自社の物流ネットワークに統合し、より
広範な物流業界にテクノロジーを利用できるようにする」ことを目指しています。
EPG はまた、将来のドロナミックス UAE 合弁事業の立ち上げパートナーとなり、この
地域での貨物ドローン事業の拡大をサポートするつもりです。」
これは、ヨーロッパの旗艦イノベーション プログラムである権威あるヨーロッパ イノ
ベーション評議会の下で欧州連合が共同出資している会社であるドロナミックスにとっ
て、状況を一変させるものです。合意の一つでは、中東のドローン配送業界を支配する
可能性があるからです。大きな可能性を秘めた市場のUAE。
(クレジット: ドロナミクス)
ドロナミックスのCEO兼共同創設者であるスヴィレン・ランジェロフ氏は、「エミレーツ
・ポスト・グループとの提携は、特に中東とアラブ首長国連邦への拡大に取り組むエキサ
イティングな機会を提供してくれる。この契約を通じて、当社は、EPG、その顧客、ユニ
バーサルサービス義務にサービスを提供するために、UAE市場で当社独自のミドルマイル
貨物ドローン技術を導入することを目指します。これは、どこにいても誰もが同日配送で
きるようにするという当社のビジョンを達成するための重要なステップです。 」
この LOI の一環として、EPG により、ドロナミックスは郵便および速達事業を通じて、
2024 年までに少なくとも 1 機のドローン航空機による UAE 内での概念実証 (POC) 飛
行を実施できるようになります。この提携は、UAE における物流業務の配送サプライ チ
ェーン全体を可能にするという EPG の目標をサポートします。
エミレーツ・ポスト・グループのグループ最高経営責任者(CEO)であるアブドゥラ・
モハメッド・アラシュラム氏は次のように述べています。アートドローン技術。このパー
トナーシップは、自律型貨物ドローン輸送の進歩における重要なマイルストーンを意味
します。」
背景
エミレーツ・ポスト・グループは、エミレーツ投資庁(EIA)傘下の公開株式会社であり、
UAE全土で営利団体として運営されています。同社は、この地域の主要な郵便および速達
プロバイダーであるエミレーツ・ポストの郵便事業部門と、そのフィンテック・デジタル
・ソリューション部門および電子文書センターであるFITXを管理および監督しています。
ドロナミックスに関してはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
日本でも郵便配達が窮地に立っています。インターネットの発展やSNSにより、手紙や
企業からのメールは紙媒体でなくなってきました。それに加えて、人材不足が拍車をかけ
今まで翌日配達が常識だったはがきや手紙もいつ届くか判らない状況です。
また、宅配が全国に充実したおかげで、郵便より便利でコストも安くなっています。
一方で、宅配もトラックや自動車物流の人員不足の影響で先行きが怪しくなっています。
いわゆる「物流の2024年問題」です。本日、ヤマトホールディングスの新航空会社の
エアバス321Fが成田空港に到着しました。今後に注目していきます。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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