電動航空機と超音速航空機

飛行機

皆さんこんにちは!

地球温暖化防止のための対策で、脱炭素ということはご存じだと思います。

脱炭素についての取り組みはアメリカやヨーロッパが主導して行っていま

す。東アジアにある日本は今ひとつピンときていない感覚だと思います。

今日は脱炭素についての世界の取り組みを見ていきます。

地球温暖化と脱炭素

近年地球温暖化が問題となり、日本でも夏には40℃近い猛暑が何日も続い

たり、台風が巨大化して大雨や突風に被害が毎年のように起こっています。

これら全てが、地球温暖化のせいではありませんが、少なくとも何らかの

影響を与えていると思います。

地球温暖化はなぜ起こるのでしょうか?

地球は、太陽の光によってあたためられ、地球から宇宙へ逃げる熱を「温室

効果ガス」と呼ばれるガスがつかまえて、わたしたちが生活しやすい温度に

してくれています。ところが、温室効果ガスが増えすぎると、地球の温度が

うまく調節できなくなって、地球温暖化という問題が起きてしまいます。

その温室効果ガスには、「二酸化炭素」や「メタン」といったいくつかの種

類があります。そのなかで、地球温暖化の1番の原因といわれるのが、二酸

化炭素です。二酸化炭素は、自動車や飛行機を動かしたり、電気を作ったり

ゴミを燃やしたりする化石燃料を使うことで、たくさん発生しています。

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が観測した世界のCO2の濃度

いぶき観測データCO2濃度の画像。2013年3月/2017年3月/2021年2月

資料:JAXA/NIES/MOE

このように年々、世界の二酸化炭素の濃度が上昇しています。これを防ぐには

化石燃料を使っている自動車や航空機、火力発電などを使わないことです。し

かしながら、今更こんな便利なものを止めるわけにはいきません。

そこで考えたのが、燃料、動力源を二酸化炭素を排出しないものにすることです。

バイオ燃料(水素)電動化です。

アメリカン航空の超音速ジェット

アメリカン航空が超音速ジェット旅客機Overture(オーバーチュア)を20機

購入しました。

この超音速旅客機は、アメリカの航空会社ブーム・スーパーソニック社が製造

する「Overture(オーバーチュア)」です。定員は、65〜80人の同機は世界

最速の旅客機とされ、現在の旅客機の2倍以上であるマッハ1.7(時速約2100キ

ロメートル以上)での運行が見込まれています。ロンドン〜ニューヨーク(通常

7時間)をわずか3時間半、ロサンゼルス〜シドニー(通常15時間)をわずか6時

間45分で移動できる速さです。

Overtureに注目しているのはアメリカン航空だけではありません。ユナイテッド

航空、ヴァージン・アトランティック航空、日本航空などが、これまでに合計で

130機以上が発注しているといいます。

ブーム・スーパーソニック社によると、この旅客機は全て持続可能な燃料で動き

ネットゼロカーボンになるそうです。これが本当なら、航空業界にとって画期

的なことになるかもしれません。しかし、実際に証明されるまでは、環境へのコ

ミットメントは「話し半分」で聞いておくぐらいがいいだろうと言っています。

いずれにせよ、大衆向けの超音速飛行機が復活するのはほぼ間違いありません。

ブーム・スーパーソニック社は、2026年に最初のオーバーチュア試験飛行を行い

2029年までに実用化することを目指しています。

 Boom Supersonic

イメージ図

エア・カナダが30機の電動航空機を購入

エア・カナダは2022年9月15日、スウェーデンのハート・エアロスペース社製

電動航空機ES-30を30機購入すると発表しました。

同機が1回の充電で飛行できるのは、標準で124マイル(約200キロメートル)。

バッテリーを発電機で補う場合はその距離を2倍の248マイル(約400キロメー

トル)に、さらに乗客をフルキャパシティの30人から25人に限定することで、

最大497マイル(約800キロメートル)まで延ばすことができるそうです。

乗客30人の場合、座席の配列は2列と1列で、ギャレーや化粧室も完備。搭載す

るのはリチウムイオンバッテリーで、フル充電には時間は30〜50分を要します。

ターボプロップエンジンを使う通常の飛行機に比べ機内は静かになり、動作パラ

メータが改善されることで飛行の信頼性も向上します。万が一、トラブルが発生

した場合は、持続可能な航空燃料を使用する予備のハイブリッド発電機が作動し

ます。実際に乗客を乗せて運行するのは、2028年の予定です。

ES30 Heart Aerospace

まとめ

航空業界は、どんどん新しい技術、イノベーションを求めています。特にヨーロ

ッパは、脱炭素(カーボンニュートラル)について真剣に取り組んでいます。一

方島国日本はどうでしょう?何年か前に、スエーデンの環境活動家のグレタ・トゥ

ーンベリさん(当時10歳)が地球温暖化に警鐘を鳴らして飛行機を使わずにニュ

ーヨークまでヨットで行ったことがニュースとなりました。はたして、ヨーロッパ

と日本ではどうこのニュースをとらえたのでしょうか?かなりの温度差があると

思います。

かつての日本航空が急にクラッシックジャンボ(ボーイング747-SR)がヨーロ

ッパから閉め出され運航停止になったこともありました。ヨーロッパは、環境問

題に対してとてもシビアです。

日本も、ガソリンの高騰、あらゆるものの値上げなど少なからずも影響を受けてい

ます。

化石燃料からの脱却、カーボンニュートラルについて真剣に考えてみましょう。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

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