空飛ぶ車 海外編 その1

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

本日は、『空飛ぶ車 海外編』の第1回目です。

前回は日本の企業の2社を紹介しましたが

やはり、海外の方がはるかに日本より進んでいます。

実際に人を乗せて実証実験を行っており、早ければ2024年にも実用化される勢いです。

 

世界の中でも航空大国と言われる、ドイツ、フランス、イギリス等のヨーロッパの国々

そしてアメリカ、中国などが開発にしのぎを削っています。

それぞれの国を代表する、航空会社(エアバス、ボーイング)、自動車企業(アウディ、

アストンマーティン)、物流大手、Google等のIT企業など様々な分野の企業が出資をしています。

今日はその中でも、一番実用化が近いと言われているアメリカのJOBY AVIATION

(ジョビー アビエーション)です。

この機体は、パイロットを含む5人乗りです。

6基の傾斜可能なデュアル電動モーターユニットを動力源とし

時速200マイル(約320km/h)、1回の充電で150マイル(240km)を飛行できます。

昨年、トヨタが400億円を出資。

航空機部品メーカー日機装も複合材の部品設計部門で協力しています。

ANAがパイロット訓練、航空交通管理、離着陸ポートなどの地上インフラ整備で協業します。

中でも日本の大手自動車メーカーのトヨタは、

eVTOL開発において電気自動車との相乗効果が大きく、トヨタ生産方式のノウハウを共有します。

2020年には、トヨタの副社長である友山茂樹氏がJoby Aviationの取締役に就任すると同時に

物流大手のUber(ウーバー)のエアタクシー部門のEleveteを買収しました。

これにより、サービスアプリの開発、スカイポートネットワークの構築などインフラ整備にも

大きく前進しました。

ここでJoby Aviationのこれまでの歩みを簡単に振り返ってみます。

2009年  エンジニアのJoeben Bevirt(ジョーベン ビバート)がJobyを設立。

2012年  NASAと共同で電動飛行プロジェクトに参加。

2015年  サブスケールデモ機による初飛行。

2017年  実物大モデルの初飛行に成功!

2019年  プロトタイプ設計、実用化に着手。

現在は、約1000人のエンジニアが集まり、サンタクルーズ、サンカルロス、ワシントンDC

ドイツのミュンヘンにオフィスを構える大企業となりました。

実は私も、このプロジェクトに参加すべく、テストパイロットに応募したのですが

残念ながら採用はなりませんでした。ただし、候補生として履歴は残して頂いています。

会社の雰囲気は、とても明るく、アメリカのベンチャー企業だなぁという感じです。

 

これから、このような『空飛ぶ車、タクシー』が実際に飛ぶ日も近いですね。

このJobyの機体も、2025年の『大阪万博』にも来る予定です。

では、実際にどのように空の交通は変わるのでしょうか?

2019年、アメリカでウーバーサミットが開催されました。

ここでは、eVTOL(空飛ぶ車)を利用した交通システムUAM(Uber Air Mobility:

都市航空交通システム)の会議が行われました。

この会議では、3つのカテゴリーに分けて大まかな議論がなされました。

⑴ 少量輸送 : 離島や沖合に停泊の大型船舶とを結ぶ交通網

⑵ 中量輸送 : 空港と都心を結ぶ交通網

⑶ 大量輸送 : 交通渋滞や満員電車の迂回

実際にヘリコプターとの違いを試算しています。

ヘリコプターで1マイル(1.6km)飛ぶのにかかる費用は約9ドル(1170円)

eVTOLは6ドル(780円)です。(あくまでも試算目標価格)

注)1ドル=130円(2022年4月現在の為替)

例えば成田空港から東京駅まで58kmの距離を15分~20分の飛行時間で2万3000円。

タクシーは所要時間約1時間(渋滞無し)で2万円+高速代

バスは所要時間1時間30分、2800円。

成田エクスプレス、1時間で3070円。京成スカイライナー、1時間で2680円です。

eVTOLは2ドル(260円)/1マイルを目指すトのことですので、8000円くらいになりそうです。

石油燃料を使わないクリーンエネルギー、ヘリコプターよりは低騒音。

環境に優しい乗り物として大いに期待できます。

ますます、目が離せなくなってきましたね。

 

それでは、今日はこのへんで・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

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