大阪万博、空飛ぶクルマ出揃う

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

2025年、大阪万博の出展する空飛ぶクルマが正式に発表されました。

今日は、大阪万博と出展する空飛ぶクルマを見ていきましょう。

大阪万博

大阪万博は、2025年4月13日(日) – 10月13日(月)の184日間、大阪 夢洲(ゆめしま)
で開催される万国博覧会です。この期間中の来場者数は、約2,820万人。経済波及効果
約2兆円と見込んでいます。
万博のコンセプトは、「いのち輝く、未来社会のデザイン」をテーマに

・最先端技術など世界の英知が結集し新たなアイデアを創造発信

・国内外から投資拡大

・交流活性化によるイノベーション創出

・地域経済の活性化や中小企業の活性化

・豊かな日本文化の発信のチャンス

を実現していきます。

この万博が目指す目標として

  • 持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献
  • 日本の国家戦略Society5.0の実現

があります。

日本の国家戦略「Society 5.0」 とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間

(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両

立する、人間中心の社会です。狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、新た

な社会を指します。

IoT(物のインターネット)、AI(人工知能)、ロボティクス、ビッグデータ、バイオ

テクノロジーといった技術により様々な地球規模の課題が解決される社会は、SDGsが

達成された社会でもあります。その中の、一つのイベントが空飛ぶクルマです。

空飛ぶクルマの運航は、先進的な科学技術の展示や実証の場として企画した「未来社会

ショーケース事業」の一環。万博会場の人工島・ 夢洲ゆめしま (大阪市此花区)と、関西空港、

梅田や難波といった大阪市中心部、夢洲近くの湾岸部をそれぞれ結ぶ3ルートで有料運

航することを目指しています。

それでは、万博で観ることができる空飛ぶクルマを紹介します。

ANA ジョビー

ANA ホールディングスは、アメリカのJOBY Aviation(ジョビー)の機体を展示
します。
ANAHDとジョビーは、電動エアモビリティeVTOLを活用した、日本における新たな
運航事業の共同検討に関する覚書を締結しています。本覚書には、地上交通における
連携等を想定し、トヨタ自動車も参加しています。
ジョビーは、米国カリフォルニア州に本社を置く電動式垂直離着陸機を開発する会社
で、2024年には米国でエアモビリティサービスの提供を開始する予定にしています。
静粛性に優れた高速で拠点間をつなぐ新しい空のモビリティとして都市の混雑や渋滞
の緩和や持続可能な交通手段への移行を可能とします。2009年の会社設立から1,000
回を超える試験飛行を行ってきており、カリフォルニア州のサンタクルーズ、サンカル
ロス、マリーナ、ワシントン DC、ドイツのミュンヘンにも拠点を広げ、現在の社員数
は1,000人を超えています。
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ジョビーは、昨年10月に国土交通省に機体の型式証明を申請しています。この型式証明を
提出したジョビーのeVTOLは、搭乗者数5人(パイロット1人、乗客4人)で、1回の充電
で最大約240kmの距離を飛行でき、さらに最大で時速約320kmの速度を出すことがで
きます。ジョビーが型式証明を申請するのは、米国、英国に続いて、日本が3カ国目となり
ます。

JAL ボロコプター

JAL(日本航空)は、ドイツのボロコプターのeVTOLを採用しました。

JALは、総合エアモビリティサービスの構築、災害対応や医療などの分野で地域の課題、

SDGs達成に向けた取り組みの推進を目指します。

ドイツのボロコプターのVolocity(ボロシティ) は、 手荷物 (トロリー) を含む 2 人

の輸送能力と、35 km (約 22 マイル) の範囲を持っています。最高時速は110kmです。

パイロットは、不要となっていますが、大阪万博の時はパイロットは乗るでしょう。

機体には、電動型エンジン18基が上昇から降下、巡航に作動します。大型のドローンと

思ってください。また、ボロシティは、FAAとEASAの承認をすでに受けています。

また、三井住友海上火災、MS&ADインターリスク総研が出資しており、それぞれ異なる役

割を担当します。三井住友海上火災は、次世代エアモビリティ向けの商品・サービスの開発、

都市での迅速・快適な移動(渋滞問題の解決等)、中山間地域での移動手段の確保、災害時

の利活用等を推進します。MS&ADインターリスク総研は、次世代エアモビリティサービス

の安全性・社会受容性向上を目指す役目を担います。

丸紅 バーティカルエアロ

総合商社の丸紅とイギリスのバーティカル エアロスペース(Vertical Aerospace Group)

はeVTOL事業で提携を行っています。

丸紅は、航空業界におけるネットワークや多角的な事業活動を通じて培ったノウハウを活

用し、運航に必要なエコシステム形成など日本でのエアモビリティの実装に向けた取り組

みをバーティカル エアロスペースと連携して推進していくとし、同提携において、日本国

内における市場調査、機体認証に関する課題調査、関係省庁との連携、運航サービスの実現

に必要となる離発着ポート等インフラ構築に関する調査、関係各社との連携、社会受容性の

向上・醸成に寄与する取り組みなどが行なわれます。

バーティカル エアロスペースでは、英国政府からの支援を受け、欧州航空認証機関との連携

や世界トップ企業との業務提携により、eVTOLの開発を進めている企業です。現在、開発を

進めているeVTOL機「VA-X4」(量産型機)の型式については2024年に欧州航空安全機関

(EASA)より承認取得予定で、スペックは、5名乗り(パイロット1名含む)で、航続距離

は約161km超、最高時速は約325kmと公表されており、東京駅と成田空港を約14分で移動

する性能を有するとともに、将来的に遠隔・自律飛行への移行を目指しています。

英バーティカル社の空飛ぶタクシー、運用費ヘリの3割 - 日本経済新聞

スカイドライブ

日本のスカイドライブSD-05が出展します。

スカイドライブは、2018年7月に愛知県豊田市に設立されたeVTOLを開発・運用する企業

です。出資会社は、伊藤忠商事、東京海上、関西電力、スズキ自動車など日本を代表する

大手企業です。

現在開発中のSD-05は、12個の電動モーターを使用し、2人乗りです。性能は、飛行距離は

最大10km、時速は100kmを目指します。

先日、ベトナムの企業パシフィックグループとの間で、100機は発注することを発表してい

ます。

SkyDrive-SD-05-エアタクシー

まとめ

2025年の大阪万博で、実際に空飛ぶクルマに乗ることができます。しかも、同時期に

世界の最先端の4つの空飛ぶクルマに乗れるのです。

日本政府は、この万博以降に正式に空飛ぶクルマを飛ばしていきます。それぞれの企業

が、いっせいに東京や大阪で飛べるとは考えてはいません。それぞれの機体の用途や

性能を加味して運用を進めて行かなければいけません。観光用なのか、通勤用なのか

緊急搬送用なのか、エアタクシーとしての運用なのかが分れると思います。

万博開催まで後2年!ますます面白くなってきました。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

追伸:本日、打ち上げ予定でしたH3ロケットは、残念ながら打ち上げ中止になってしまい

ました。続報は、後日お伝えします。

 

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