皆さんこんにちは!
今日は、チェコの航空機メーカーEVEKTOR:エベクターを紹介します。
EVEKTOR(エベクター)
エベクターは、1991 年に設立され、航空機製造において 50 年の伝統を持つチェコ共和
国のグノヴィツェに拠点を置くチェコの航空機メーカーです。
同社は、さまざまな軽スポーツ機(LSA)、訓練用航空機、電機航空機を製造しています。
また、9 ~ 14 人乗りの双発ターボプロップ飛行機EV-55アウトバックも開発しています。
歴史
エベクターは、1936 年以来航空機産業で知られる地域であるクノヴィツェ空港に拠点を
置いています。同社の歴史は、Aerotechnik が小型一般航空飛行機の製造会社として設立
された 1970 年に遡ります。その最初の航空機はジャイロコプターとモーター グライダ
ーでしたが、その後、ズリン航空機ファミリーを含むさまざまなチェコの一般航空航空機
のオーバーホールとメンテナンスに多角化しました。
軽量スポーツ航空機と高度な超軽量航空機の生産は 1996 年に開始され、P220UL コアラ
航空機から始まり、EV-97ユーロスター(1997 年に導入) とスポーツスターが続きました。
スポーツスターは、2004 年にアメリカ連邦航空局によって承認された最初の計量スポーツ
航空機となりました。
スポーツスター RTC(画像:エベクター)
1997年から2004年の間、エベクターは単発エンジンターボプロップAero Ae 270IBis
の機体部品の下請け業者でした。同社は 2004 年に単発エンジン、4 人乗りのVUT100
Cobraを導入し、2010 年には双発エンジンのターボプロップ機EvektorEV-55アウト
バックを発売しました。
同社は 2013 年に、2017 年になっても開発が続けられていた電動航空機Evektor EPOS
を導入しました。
スポーツスター RTC
スポーツスター RTCは、両方の座席にコントロールスティックを備えています。
また、計器板(アビオニクス)は最新のものを装備しており、あらゆる航法にも対応
できるようになっています。(一部オプション)
エアロ フリードリヒスハーフェンへの参加
エアロ フリードリヒスハーフェンは、航空業界にとって待望のイベントであり、世界中
から幅広い航空愛好家、パイロット、業界の専門家が集まります。40 年以上前に小規模
な航空展示会として始まったこの展示会は、あらゆる種類の航空機の印象的なラインナッ
プを特徴とする、世界的に最も重要な業界会議の 1 つに成長しました。
エベクターは 1992 年以来、航空機の開発と設計の分野で積極的に活動しており、それ
以来、軽飛行機の大手メーカーの 1 つとしての地位を確立しています。現在、1,400 機
を超えるイベクターの航空機が世界 50 か国以上で運用されています。
今年4月に開催されたのエアロ・フリードリッヒスハーフェンのイベントで、エベクター
は同社の軽量航空機、スポーツスター RTC と ハーモニー UL の 2 機を展示しました。
スポーツスター RTC は、PPL、LAPL、昼夜 VFR トレーニング、およびパイロット時間
の構築のために、ヨーロッパのフライト アカデミーや航空クラブの間で人気のある航空
機です。優れたパフォーマンス、低い運用コスト、高い安全基準を誇ります。
一方、ハーモニーULは、チェコ共和国軽飛行機協会から認定されたばかりの最大離陸重
量600kgの先進的なUL航空機です。すでに米国、中南米、オーストラリアの飛行学校や
民間パイロットによって運用されており、新たに600kgのMTOW UL規制を採用した欧州
市場にも導入されることになります。
ハーモニーLSA(画像:エベクター)
高い技術革新を誇る超軽量/超軽量航空機メーカー
超軽量(マイクロライト)航空機と LSA 航空機は、間違いなくゼネラル アビエーショ
ンの最も革新的な分野です。メーカーは、訓練機として使用できるスムーズな飛行特性
を備えた古典的な固定翼機から、タンデム座席配置とジャイロコプターを備えた戦闘機
のような航空機、超軽量ヘリコプターまで、幅広い種類の航空機を提供しています。
超軽量/超軽量航空機業界は常に流動的な状態にあり、ほんの数年前には考えられなかっ
たような技術革新を何度も生み出しています。主要な見本市 エアロ フリードリヒスハー
フェン は、メーカーにとって新製品やイノベーションを知識豊富な聴衆と共有する理想
的な舞台です。
これらのメーカーにとって安全性も最優先事項です。質量が小さいにもかかわらず、超
軽量航空機には通常、緊急時に航空機をパラシュートで安全に地上に降下させる全機弾
道パラシュート回収システムが装備されています。現在、メーカーはオートパイロット
などの UL 用の追加の安全要素の開発に取り組んでいます。
エアロ ショーディレクターの トビアス・ブレッツェル氏は次のように述べています。
「超軽量航空機は、当初から エアロ ショーの非常に重要な部分を占めてきました。
これは今も変わっていません。これほど多くの革新とダイナミズムを示している業界は
他にありません。最新の超軽量航空機のパフォーマンスは、 「同等の動力を備えた航空
機の背後に隠れる必要はありません。私たちは国際貿易関係者とともに、メーカーがフリ
ードリヒスハーフェンで発表する革新と開発の進歩を楽しみにしています。」
ドイツ、ランツベルク・アム・レヒのエレクトラ・ソーラーは、初の2人乗り並列全電動
訓練兼牽引機であるエレクトラ・トレーナーを発表しました。この飛行機は、今年の1月
19日にDULV(ドイツ超軽量飛行協会)の認定を受けています。 2.5 時間の飛行時間
(+ 少なくとも 30 分の予備飛行時間) を持つエレクトラ トレーナーは、飛行テスト中
にその卓越した機能と日常使用への適合性をすでに実証しています。
ベルギーのULメーカーJMBエアクラフトは、Turbo Techと協力して自社開発したUL用
プロペラタービン(ターボプロップエンジン)で、すでに昨年の大会で話題を呼んでい
ました。同社はこのエンジンをさらに開発し、高出力化を図り、初公開しました。
まとめ
今回、紹介しましたチェコのエベクター。その製造技術と航空機は、初めてFAAの認証を
取っただけあって、たいへん優れた機体です。
願わくば、日本にも導入したいものです。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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