皆さんこんにちは!
日本では、プロ野球やサッカーチームの移動には新幹線やバスを使います。
野球の盛んな米国、サッカーの欧州チームなどは頻繁にビジネスジェットをチャーター
します。今回、ドイツの有名なサッカーチームとFIAがチャーター契約を結びました。
バイエルン・ミュンヘンサッカーチーム、チャーター便の運航でFAIと契約
FAIアビエーショングループは、世界的に有名なスポーツクラブFCバイエルンミュンヘン
(FCB)との独占提携を即時発表しました。「ビジネス航空の独占パートナー」として、
FAIは2024〜2025年のサッカーシーズンを通じてFCBへのビジネスジェット輸送を担当
します。この提携は、2つの成功した確立されたブランドを結びつけるものであり、FAIが
クラブに航空救急サービスを提供したCOVIDパンデミック中のサポートに続くものです。
FAIアビエーショングループの会長兼創設者であるジークフリート・アックスマン氏は次の
ように語っています。「FAIは、世界で最も成功し、最も象徴的なサッカーチームの一つで
あるFCバイエルン・ミュンヘンの独占パートナーになれたことを非常に誇りに思います。
ビジネス航空は、ハブ空港または専用ビジネス空港のプライベート空港から、効率性、時間
の節約、目立たない航空旅行を提供するため、国際的なプロサッカーチームにとって欠かせ
ない存在です。 私たちは、今シーズンの彼らの成功を祈るとともに、クラブの公式独占ビジ
ネス航空パートナーとして、このコラボレーションが成功することを期待しながら、このクラ
ブに貢献できることを楽しみにしています。」
FCバイエルン・ミュンヘン副CEO、ミヒャエル・ディーデリッヒ氏:「FAIアビエーション
グループとの協力協定を締結できたことを大変嬉しく思います。このパートナーは、サービス
に関して絶対的なプロフェッショナリズム、効率性、そして非常に高い品質を誇ります。
今後、緊密に連携していくことを楽しみにしています。」
FAIとマクラーレンがパートナーシップを更新して5年目
FAI は、もう一つの世界的に有名なブランドであるマクラーレン フォーミュラ 1 チームとの
成功したパートナーシップの更新を確認しました。マクラーレン フォーミュラ 1 チームの
「公式パートナー」として、FAI は今年で 5 年目を迎え、引き続きチームにエグゼクティブ
航空サービスを提供します。契約の一環として、FAI 航空グループは、ランド ノリスのヘル
メットに大きく描かれていることを誇りに思っており、最近ではオスカー ピアストリのヘル
メットにも描かれています。
2020年初頭に始まった両社の提携は、国際的に認知され、確立された2つのブランド、それ
ぞれの分野のリーダー、そして卓越性にコミットする2つの企業を結びつけるものです。
この間、FAIはF1コミュニティ内での知名度を高め、ブランドを成長させることができました。
特にマクラーレンが優勝者の表彰台に定期的に登場するなど、非常に前向きな提携となっています。
マクラーレン プロフィール
英国を代表する名門で、F1初参戦は1966年。現存するチームのなかでは、2番目に古い歴史
を持つレーシングチームです。ただ、『マクラーレン』の名前は不変でも、このチームには複
数回の大規模な体制刷新があり、創設時のルーツがいまも引き継がれているわけではありません。
レーシングチームとしての起源は、63年に設立された『ブルース・マクラーレン・モーター
レーシング』です。創始者ブルース・マクラーレンはカテゴリーを問わず世界中を股にかける
トップドライバーとして当時知られ、F1には59年にデビュー。その年の最終戦で初優勝を記
録しました。22歳104日での達成は、2003年にフェルナンド・アロンソに更新されるまで、
長く史上最年少ウイナー(かつてカレンダーに含まれたインディ500を除く)の座にあったのです。
66年からチームはシャシーの自製を始め、F1にも参入。3年目の68年に当時開催されていた
非選手権レースにまず勝利すると、同年第4戦のベルギーにブルース自身のドライブで正式な
F1初優勝を果たします。
ところが70年の6月、ブルースは自製スポーツカーをテスト中の事故で他界してしまいます。
チームは創設メンバーのひとりだった、テディ・メイヤーが引き継ぎました。
72年からチームは大規模スポンサーを迎えるようになり、74年にはタバコ大手の『マールボ
ロ(=フィリップモリス社)』が参入。その初年度にコンストラクターズ選手権を初制覇、
エマーソン・フィッティパルディが自身2度目でチームには初のドライバーズ王座をもたらし
ました。76年はジェームス・ハントがドライバーズ王座獲得。だが78年からは、低迷期を
迎えます。
87年は無冠に終わりますが、翌88年に向けてウイリアムズのパートナーだったホンダのエン
ジン供給契約を取りつけます。同時にアイルトン・セナをドライバーに迎え、プロストとの
コンビで16戦15勝を挙げます。セナがこの88年、F1がターボ禁止となった89年はプロスト
90、91年はセナがドライバーズ王座に就き、コンストラクターズ選手権4連覇とともに、
『マクラーレン・ホンダ』は隆盛を極めます。
その後しばらく王座からは遠ざかり、12年を最後にレース優勝から遠ざかりますが、
19年にはその年以後で最高のコンストラクターズランキング4位となり、20年はルノー、
21年からはメルセデスをサプライヤーに迎えます。
2023年は4位でシーズンを終えました。またこの年、日本GPでマクラーレンは2024年から
リザーブドライバーとして平川亮を起用すると発表しています。
FAIアビエーショングループ
FAIアビエーショングループ
FAIアビエーショングループは、ドイツ最大のボンバルディアビジネスジェット機群を運用し
ています。この機群には、グローバルエクスプレス5機、チャレンジャー6046機、リアジェッ
ト605機が含まれます。FAIは、ドイツのニュルンベルク本社で14,000平方メートルのカーボ
ンニュートラルな固定基地事業を運営しており、ニュルンベルクとベルリンのMROに100人
の整備士とエンジニアを含む約300人のスタッフを雇用しています。FAIグループの2024年の
予想収益は1億4,000万ユーロを超え、機群の利用時間は12,000時間を超えます。
FAI は、2018 年 5 月に欧州ビジネス航空協会 (EBAA) からダイヤモンド安全飛行賞を受賞し
ました。これは、50 年間または 10 万時間にわたって無事故でビジネス航空機を運航した会
員企業に EBAA から授与される最高の安全認定です。
2019年、FAIはMEBAAから10周年記念賞を受賞しました。これは、同社の飛行活動の20%が
現在中東で行われているという事実を反映しており、また、30年にわたる航空救急および特殊
任務飛行が認められ、航空年間功績賞を受賞しました。
FAIは中東での20年間の実績
FAIアビエーショングループは、この地域で初めて事業を開始してから約20年が経ちました。
2022年に事業全体で過去最高の売上を計上し、連結グループ収益は1億2,000万ユーロ
(191億円)を超えました。チャーターとMROの収益は、それぞれ昨年の同時期と比較して
30%以上増加しています。
パンデミックの間、チャーター便の減少は、航空救急業務の同程度の増加によって相殺され
ました。パンデミックの終息以来、グループは航空救急業務の着実な増加を経験し、チャー
ター便は好調で、この部門はこれまで予想外の拡大を遂げました。グループは、現在FAIの
飛行活動の20%を占める中東地域を含め、今後5年間で年間8〜10%のより緩やかな成長予測
を見込んでいます。
航空機販売事業全体では、今年最初の9か月間に4件の販売取引が成立し、2件の取引が保留
中で、第4四半期に成立する予定となっています。
今年は、バーレーン王国政府の政府系ファンドであるムムタラカットがFAIの重要な少数株を
取得してから5年目にあたります。FAIはムムタラカットと協力してこの地域での戦略的投資
機会を最大化しており、このパートナーシップは成功を収めているのです。
FAI 航空グループの創設者兼会長であるジークフリート・アックスマン氏は次のようにコメン
トしています。「当グループにとって例外的な一年となった後、今週バーレーン航空ショーに
戻ることができてうれしく思います。最近の成功に満足していますが、この地域で 20 周年を
迎えられることも非常に誇りに思っています。中東は FAI にとって重要な地域であり、ムムタ
ラカットとの素晴らしい協力関係とともに、このショーは新規および既存の顧客と会う素晴ら
しい機会を提供します。」
ドバイに拠点を置き、 DMCC 支社の FAI rent-a-jet GmbH のマネージング ディレク
ターでこの展示会にも出席する バーバラ・バウムガートナー氏は次のように付け加えています。
「過去 20 年間、当社は知識と専門技術を共有し、優れたサービスに重点を置きながら、中東
での安全で信頼性の高い業務に貢献してきました。当社のここでの成功は、広範な地域ネット
ワーク、お客様の社会文化的ニーズの理解、そしてお客様への深いコミットメントに基づいて
います。」
保有機種
ボンバルディア グローバル
最大巡航距離:11.140 km(6.180 nm)
最大巡航速度:900 km/h マッハ0.85 488 ノット
特徴は広いキャビン(客室)空間です。14人乗り。現在は5機保有。
チャレンジャー604
18 席 (FC 2 席、BC 4 席 + Eco 12 席) を備え、同クラス最高の長距離ジェット機で、あら
ゆる企業要件に合わせてカスタマイズされたキャビン ソリューションと大陸横断範囲を備えて
います。
リアジェット 60XR
サッカーチームの航空機事故
2016年11月28日、ブラジル「シャペコエンセの悲劇」
ブラジル南部の人口20万人ほどの街シャペコも、つい1年半ほど前まで、そんなありふれた
町の一つでした。
ここを拠点とするサッカークラブ「シャペコエンセ」の選手やスタッフ、同行記者ら77人を
乗せたチャーター機が2016年11月28日、南米コロンビア山中に墜落、71人が亡く
なりました。管制官との会話記録から、2933便のパイロットは墜落の直前まで緊急事態宣言
を出さなかったことが判明しています。現地報道では燃料不足とコミュニケーションミスが原
因という見方が強まっています。
1958年2月6日 ドイツ「ミュンヘンの悲劇」
マンチェスター・ユナイテッドのチャーター機の乗員乗客44名のうち、23名が死亡しまし
た。そのうち選手は死亡8人、重傷7人。
西ドイツの調査委員会報告では当初、翼に付着した氷で翼形が変わり、必要な揚力が得られ
なかったことが原因で、飛行機はオーバンランし大破しました。
まとめ
今では飛行機で移動するのが当たり前の時代です。特に時間に制約があるスポーツ選手の
クラブチームは、時間管理がしやすく経費削減にもなるからです。
大谷翔平選手も日本に帰国するときにプライベートジェットを使うなど、世界の常識です。
それではなぜ、日本では特別視するのでしょうか?
一つには、スポンサー企業、クラブ自体予算がない。
事故が起こったときに多くのスターの命が一瞬で奪われてしまうリスクがあることです。
そして何より、日本人の感覚として「贅沢」という考えがあるのです。
しかし、事故の発生確率で言えば明らかに自動車事故が多いのです。
「贅沢」の感覚を払拭するのは難しいでしょうが、チャーター便が与える時間の制約からの
解放、疲労の軽減など目に見えない効果が期待できます。
日本人の感覚を早く変えるよう努力するとともに、日本人の本当の意味での国際化に期待す
るしか有りません。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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