大暑(たいしょ)

お天気

皆さんこんにちは!

今日は何の日?シリーズ、今日は夏真っ盛りの大暑についてです。

大暑(たいしょ)

大暑とは、二十四節気のひとつで7月23日から8月7日ごろを言います。

一年の内で最も暑さが厳しく感じられる頃です。体力を保つためにウナギを食べる

土用の丑の日や各地でのお祭り、花火大会などこの時期にたくさん行われ、夏の

イベントが目白押しです。

暦の上では夏の大団円(小説や芝居などがめでたく収まる最後の局面)です。

大暑の15日が過ぎると、次は立秋です。そう思うと夏も短く感じますね。

土用の丑の日

土用の丑の日とは?

土用とは、立夏、立秋、立冬、立春直前の約18日間の期間を表す言葉です。

旧暦では日にちを十二支(子、丑、虎、卯・・・)で数えていました。

つまり、土用の丑の日とは、土用の期間におとずれる丑の日のことです。

丑の日は毎年変ります。ちなみに今年2022年の丑の日は

1月24日、4月18日、4月30日、7月23日、8月4日、10月27日です。

たまたま、今日7月23日は土曜日で土用とかぶりましたが。

なぜ、土用の丑の日にウナギを食べる?

7世紀から8世紀にかけて創られた万葉集にうなぎを詠んだ歌があります。

石麻呂に吾もの申す 夏痩せによしといふものぞむなぎとり召せ  大伴家持
夏痩せにはむなぎ(うなぎ)を食べると良いと石麻呂という人に勧めている歌です。
昔から体調を崩しやすい夏の季節の変わり目には、うなぎを食べて栄養を付けるという
習慣があったのですね。
うなぎを食べるという習慣が庶民に広がったのは、1700年代後半の江戸時代
でした。一説によると、夏に売り上げが落ち込むうなぎ屋から相談を受けた蘭学者の
平賀源内が
本日、丑の日 土用の丑の日 うなぎの日 食すれば夏負けすること無し!
という、今で言うところのキャッチコピーを書いたのです。これが庶民に受けて
流行し、土用の丑の日にうなぎを食べることが広まったと言うことです。
土用の丑の日
実は、丑の日の『』の文字が付けば何でもいいのです。
うなぎ以外にも、うどん、ウリ、梅干し、馬肉(うま)、牛肉(うし)など
とりあえず、栄養があるものをいっぱい食べて厳しい夏を乗り切ろうということ
ですね。
うなぎには、ビタミンAやビタミンB群など、疲労回復や食欲増進に効果がある
成分が多く含まれています。
うなぎの生態

うなぎは、ウナギ目ウナギ科ウナギ属に属する魚です。ウナギ属の魚は世界に19種

発見されています。多くが分布しているのは熱帯の太平洋とインド洋、その沿岸の

アフリカや東南アジアの川や湖です。例外は、ニホンウナギ、ヨーロッパウナギ

アメリカウナギなどの温帯を中心に生息している3種類です。国際的に食用として

流通しているのもこの3種類です。

ウナギは主に川や湖などの淡水域で成長し、海で産卵する『降河回遊魚(こうか

かいゆうぎょ)』と呼ばれています。

日本には、ニホンウナギ、オオウナギの2種類がいます。ニホンウナギの産卵場所

が判明したのは1991年のことです。2005年に東京大学海洋研究所により

日本から約2500km南の西マリアナ海峡付近と特定されました。

図

東京大学 研究成果「ニホンウナギの産卵地点の発見」資料
日本のうなぎ

日本で消費されるうなぎの量は年間で約5万トンです。一人前100グラムとして

50万食分消費していることになります。ある調査では、二人に一人の人が土用の

丑の日にうなぎを食べるそうです。

日本では、うなぎの稚魚のシラスウナギを養殖場の池で大きく育てる形を取っています。

日本の主な養殖は、鹿児島県、愛知県、宮崎県、静岡県で盛んに行われています。

中国や台湾などでも養殖されており、日本に輸入されてます。中国や台湾の稚魚は

ヨーロッパウナギで、北大西洋のサルガッソー海から捕れたものです。

日本のうなぎと中国のウナギの違い

それは、養殖している池に違いがあります。

日本の養殖している池は、ビニールハウスで覆われており温度管理が容易にできる

様になっています。出荷前には、水を新鮮なものと入れ替えて、泥臭さを取って

生きたまま出荷しています。

一方、中国の池は路地池と呼ばれる、地面に掘った穴です。田んぼのようなイメージ

ですね。中国のウナギは2~3年かけて大きく育てます。そのため、身や皮が厚く

骨が太いウナギになります。そのため、味が脂っこく、皮の弾力が強いのが特徴です。

うなぎの調理方法

うなぎと言えば蒲焼きが美味しいですね。

なぜ蒲焼きと言うかといいますと、うなぎのぶつ切りを串に刺して焼く様子が、蒲(がま)

の穂に似ているから『がま焼き』→『かば焼き』に転じたというのが定説です。

ガマの穂

この蒲焼きも、地方によって調理の仕方が違います。

西日本では、腹開きといって、うなぎの腹から切って開きます。腹側の方が柔らかく

捌きやすいとか、腹を割って打ち解けるなんて意味もあるそうです。

東日本では、背開きです。侍が切腹を嫌ったとか、姿形が整っているなどの理由が

言われています。

また、西日本ではうなぎの頭を残しますが、東日本では頭を切り落とします。

焼き方も、関東では一度素焼きにしたうなぎを蒸して脂を落としてからタレに漬けて

焼きます。浜松から西では蒸しを入れません。その代わり、タレを煮詰めたり水飴などを

加えて、タレが染み込みやすくしています。

まとめ

今日も各地で猛暑日になったところも多いと思います。

うなぎを食べて夏バテしないようにしてください。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

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