皆さんこんにちは!
昨日10月1日は、北海道で10月としては観測史上初めてとなる
真夏日になりました。その原因を見ていきましょう。
真夏日
北海道真夏
10月1日(土)は、全国的に秋晴れとなり、季節外れの暑さとなりました。特に
北海道では記録的な暑さとなり、10月史上初の真夏日が続出。札幌など10月
の最高気温を更新した地点多数。最も遅い真夏日の記録更新など、記録ずくめ
の一日となりました。 15時までの最高気温は、北海道では網走地方の北見市
常呂で31.4℃など、道内の9地点で30℃以上の真夏日となりました。北海道
で10月に真夏日となるのは観測史上初、しかも9地点も観測しました。
札幌市29.7℃、旭川市28.2℃など、道内の多くの地点で10月1位の値を更新。
道内の真夏日の最晩記録は2007年9月21日に網走地方の北見市常呂で観測さ
れた32.5℃ですが、道内の真夏日最晩記録を10日くらい塗り替えました。
また、東北北部も気温が上がり、青森県の三戸町で29.4℃など、10月1位の
値を更新しました。
全国でも
その他、15時までの最高気温は、東京都心29.2℃、名古屋市30.6℃、大阪市
29.2℃、福岡市28.0℃、那覇市31.4℃など。全国のアメダス900地点あまり
の内、90地点以上で真夏日(最高気温30℃以上)、790地点以上で夏日(最高気
温25℃以上)となりました。
猛暑の原因
昨日の真夏日の原因は何だったのでしょうか?
昨日の気圧配置(地上天気図)を見てみましょう。

10月1日 9時の天気図です。北海道の北に前線が観測されています。日本海
新潟地方に高気圧があり、台風18号はこの高気圧にブロックされる形となり
東にゆっくり進んでいます。

15時の天気図です。気圧配置はほとんど換わっていません。台風から暖かい風
が北海道の北にある前線に吹き込む形となって、北海道や東北地方では気温が上
昇して真夏日となりました。
特に、北見市は南に大雪山系の高い山々があるためにフェーン現象が起こったと
みられます。

10月1日15時のアメダス(気温)です。北海道の内陸部から北の地方にかけて
気温25℃~30℃が観測されています。
アメリカ・フロリダのハリケーン
10月1日、ハリケーンが上陸したアメリカ南部フロリダ州では住宅が浸水するな
どの大きな被害が出ていて、地元当局は少なくとも21人が死亡した可能性があると
発表しました。
アメリカの気象当局によりますと、ハリケーン「イアン」はフロリダ半島を西から
東へと横断して、いったん海上に出たあと30日、南部サウスカロライナ州に再び
上陸しました。
ハリケーンが通過したフロリダ半島では、住宅が浸水したり倒壊したりするなどの
大きな被害が出ていて、フロリダ州の地元当局は30日、ハリケーンで少なくとも
21人が死亡した可能性があると発表しました。
特に被害の大きかった沿岸地域を上空から撮影した映像からは、建物が土台だけを
残して流されたり道路が大きく壊れたりしている様子が確認できます。

大正6年(1917年)台風被害
1917年(大正6年)10月1日未明、未明に静岡県浜松市付近に上陸した台風が関東
地方の西縁を通過し、東京湾に甚大な高潮被害をもたらしました。
この台風の特徴としては、上陸した浜松市で982hPa、最大風速20m/sだったも
のが、東京都心では952hPa、最大風速43m/sを記録するなど上陸後に台風が発達
したことが挙げられます。
満月の夜でもともと潮位が高いところへ台風が強い勢力で通過したため、東京湾
(東京都中央区築地の霊岸島付近)では最高潮位3.0mを記録、沿岸部は高潮に襲
われ軒並み壊滅状態となりました。また、近畿地方でも台風と秋雨前線による大雨
で、淀川の堤防が大阪府高槻市で、神崎川が大阪市吹田市と摂津市でそれぞれ決壊
し大阪市内一帯が浸水するなど、この台風で1,324人が死亡し、浸水・損壊家屋は
350,000棟以上に達する大きな被害となりました。
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1917年10月1日14時の天気図です。
この台風は東北地方を縦断し、福島で962.1hPa(史上1位)、石巻で961hPa(史
上2位)と強い勢力を保ったまま北上、上記の天気図は一旦三陸北部沖に抜けたと
ころです。
そして、10月1日の夕方には北海道に上陸、日高地方からオホーツク海側へ縦断し、
夜には網走付近からオホーツク海へ抜けました。
まとめ
今年の3ヶ月予報です。

3か月予報でも10月の平均気温は北海道から九州にかけて平年より高く、沖縄や奄
美は平年並みか高い予想です。10月いっぱいは季節の進みが遅くなるでしょう。
ただ、ずっと季節は足踏みというわけではなさそうです。11月の平均気温は全国的
に平年並みになるでしょう。11月に入ると寒気の影響を受けやすい時期があり、急
に寒くなる日が増えてきそうです。暖房の点検など冬支度を進めると良いでしょう。
12月の平均気温は北日本や奄美・沖縄では平年並みですが、東日本や西日本では平
年並みか低くなる予想です。初冬から冬型の気圧配置になりやすく、大陸からの寒
気が流れ込みやすくなるでしょう。2月にかけても、ラニーニャ現象が続く可能性が
高いため、日本付近で偏西風が南に蛇行しやすく、寒気の影響を受けやすい状況が
続きそうです。この冬は寒冬となる見通しです。
この先、しばらく残暑が続くものの、季節は急に進むでしょう。爽やかな秋は短く、
寒い冬が訪れそうです。
季節の変わり目は特に災害が多い気がします。また、地球温暖化により台風やハリ
ーケーンといった熱帯低気圧性の気象現象も大型化しています。今後も、日本の南
(フィリピンなど赤道付近)に注目して、新しい台風の動きに注意しましょう。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。



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