ホンダジェット最新ニュース

飛行機

皆さんこんにちは!

三菱のスペースジェット(旧MRJ)の開発が失敗に終わって悔しい想いをしている日本人も

多くいるのではないでしょうか?そんな中、ホンダジェットは快調に空を飛んでいます。

今日はそのホンダジェットの最新ニュースをピックアップしました。

最新機、漆黒のエリートⅡ

2023年5月24日、ホンダ エアクラフト カンパニーは、スイスのジュネーブで開催される

ヨーロッパビジネスアビエーションコンベンションアンドエキシビション2023(EBACE

2023)で、同社の最新鋭機である「HondaJet Elite II(ホンダジェット エリートII)

の実機を初公開しました。

 新型「ホンダジェット エリートII(Black Edition)」

HondaJet Elite II (Black Edition)(画像:くるまニュース)

2015年12月にベースとなるホンダジェットのデリバリーが開始され、3年後の2018年には

航続距離の延長や高周波のエンジンノイズ低減により客室内の静粛性を向上した改良モデル

が登場しているほか、2021年5月にはさらなるアップグレードを加えた「ホンダジェット

エリートS」が登場しています。

今回実機が初公開されたホンダジェット エリートIIは、2022年10月17日に米フロリダで開

催されたビジネス航空ショー「ナショナル ビジネス アビエーション(NBAA)」でも発表さ

れ、航続距離の延長が図られたほか、最新の自動化技術を投入するとしていました。

従来モデルよりも燃料タンクを拡張することで、最大航続距離が1547NM(2865km)に延

長。これは従来のホンダジェット エリートよりも204km増加しています。

また、機体は主翼より上面に配置され、着陸後の減速に使用されるグランドスポイラーを主翼

に初搭載、着陸時のハンドリング性能と安定性を向上させています。

さらに、オートスロットル機能や緊急着陸装置といった最新鋭の自動化技術を搭載しています。

外装色には新色の「Black Edition」を設定。内装の仕様もモダンなグレーを貴重とした「ス

チール」と、暖かみのあるベージュを貴重にした「オニキス」を選択可能になり、カーペット

も木目調のものが選べるようになりました。

機内の快適性も見直されており、遮音材を刷新、風切り音を減少させキャビン全体の静粛性が

向上したほか、コックピットの座席スペースの拡大もオプションで用意されています。

ホンダは1980年代から航空機の基礎研究を開始。以降は実験機の飛行試験を重ねてきました。

2003年に、主翼の上にエンジンを配置する「ホンダジェット」(実験機)の初飛行に成功。

2006年に事業化に向けた新会社としてHACIが設立され、同年にホンダジェットの受注を開始

します。

米国での型式認定取得に向けた量産型ホンダジェットが2010年に初飛行。2014年には量産1

号機の初飛行を迎え、翌2015年に晴れて型式証明を米国連邦航空局から取得、量産1号機を

顧客に引き渡しました。

2022年2月現在 世界で約200機以上が運用されています。小型ジェット機カテゴリーにおけ

る出荷数で2017年から5年連続で世界一を達成しています。

ホンダジェットの外観上の最大の特徴は、主翼上面にエンジンを取り付けたそのユニークな

スタイルです。一般的なビジネスジェット機のエンジンは胴体後部に取り付けられています

が、ホンダジェットはそれを主翼上面に配置。これにより従来は胴体内部に必要であったエ

ンジン支持構造が不要となるため、胴体内のスペースが30%以上も拡大したと同時に、客室

内の騒音や振動が軽減され乗り心地の改善を可能としました。また、胴体後部両舷にエンジン

を取り付ける場合に比べ、高マッハ数での造波抵抗が小さくなる位置があることを発見。

エンジンを主翼上面の最適な位置に配置することにより抵抗発散マッハ数が0.75から0.03程

度上昇することが示されました。

2年連続で世界首位の「ホンダジェット」、いつ黒字になるの?

ホンダジェット(画像:ホンダ エアクラフト カンパニー)

東南アジアにホンダジェットサービスセンターを開設

マレーシアの首都クアラルンプールにある KarbonMRO の HondaJet 認定サービス センター。

クアラルンプールにある 新しい HondaJet 認定サービスセンター(画像:KarbonMRO)

東南アジアのホンダジェット運航会社は、地元企業 KarbonMRO がクアラルンプールに

認定サービスセンター (ASC) を開設したことにより、改善されたサポートを利用できるよ

うになりました。この開設は、マレーシアの航空当局がKarbonMROの親会社であるDviation

Groupに同型機の維持を承認した後に行われ、この動きにより東南アジア諸国連合(ASEAN)

におけるホンダジェット運航会社の唯一のASCとしての役割が強化される計画です。

KarbonMROがクアラルンプールの主要玄関口であるスバン国際空港の施設での改修工事に

同社初のホンダジェットを歓迎しました。このプロジェクトには約 2 か月かかる予定です。

ノースカロライナ州に本拠を置くホンダ・エアクラフト社が東南アジアのホンダジェット事

業者向けの独占ASCとしてKarbonMROを任命してからCAAMの承認を得るまでにほぼ1年か

かりました。Dviation は将来に向けて、その広範なネットワークと現地の専門知識を活用し

て、アジア太平洋地域全体にサービスを拡大することを目指しています。

同社は、メンテナンス、修理、オーバーホールのほか、包括的な航空機の修理などのアフタ

ーマーケット サービスを提供しています。バンコクにも拠点を置いています。デリー、イン

ド。ホーチミン市、ベトナム。ジャカルタ、インドネシア; カトマンズ、ネパール。フィリ

ピンのマニラ; プノンペン、カンボジア; シンガポール; ヤンゴン、ミャンマー。ザグレブ、

クロアチア。そしてチューリッヒ。ASEAN 諸国には、マレーシアに加えて、ブルネイ、カ

ンボジア、インドネシア、ラオス、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナ

ムも含まれます。

「アジア、特に東南アジアと中国は、航空業界の成長に大きな可能性を秘めています。世界

経済が東側にシフトし続けるにつれ、この地域のビジネス航空の需要は高まるでしょう。

Dviation Group は、これらの地域で活動する際には現実的なアプローチの重要性を認識して

います。現地の規制状況、文化的ニュアンス、ビジネス慣行を深く理解しているため、グル

ープは課題に効果的に対処でき、クライアントのシームレスな運営を保証できます。

業界が二酸化炭素排出量の削減に努める中、Dviation は、KarbonMRO を次世代航空機、

ブティック MRO サービス、および航空機のエンジニアリングとメンテナンスのプロバイダ

ーとして位置づけ、この地域で持続可能な航空分野のフロントランナーになるための準備も

進めています。

ホンダ航空機がJet Itの分割所有者に支援を提供

ホンダエアクラフトは、5月18日に運航を停止したジェットイットが以前管理していたホン

ダジェットの分割所有者を支援するためのサポートチームを結成しました。サポートは無料

で提供されます。ホンダは、チームがオーナーの「代替航空機管理オプションへのシームレ

スな移行」を支援します。利用可能な支援の一環として、分割所有者には、ノースカロライ

ナ州グリーンズボロのホンダ本社に航空機を移動するパイロットサービスが提供され、最大

90日間の無料駐車が提供されます。

ホンダ・エアクラフトの最高最高責任者(CCO)兼顧客サービス担当副社長のアモッド・

ケルカー氏は、「ジェット・イット社から契約を解除された後、航空機の管理を停止された

ことで影響を受けている分割所有者が直面する課題を理解しており、現在代替の取り決めを

模索している」と述べました。顧客満足への当社の献身と一致して、この移行期間中に

のサポートが必要なホンダジェット所有者のためにこの支援プランを開発し、確立しました。

ジェット・イットは運航停止を決定するにあたり、ホンダジェットの安全性への懸念を理由

に挙げました。しかし、業界関係者らは、同社の本当の問題は、ホンダジェットが管理する

21機の強力な航空機のほぼ半数が支払い期限の航空機をメンテナンスセンターで滞留させて

いるキャッシュフローの問題だったと語っています。

「ホンダジェットは今後も信頼性が高く、安全に運航できる航空機であり、私たちはエンジ

ニアリングと分析を通じて航空機の安全性に対する自信を再確認します」とケルカー氏は述

べました。世界中で 230 機以上のホンダジェットが運航されており、飛行時間は 180,000

時間を超えています。OEMは、同社の航空機の派遣率は99.7パーセントです。  

飛行安全財団の航空安全ネットワークのデータベースには、2015 年 6 月以来 25 件のホンダ
ジェットの事件と事故がリストされていますが、8 件が機体に重大な損傷を負ったものの、致
命的な事故はありませんでした。今月初めにホンダが発表した声明によると、そのほとんどは
着陸時の滑走路逸脱に関係していますが、航空機自体に関連する因果関係の共通点はないよう
です。「これまでの滑走路での出来事に関するすべての非公開調査で、調査員らは航空機の設
計やシステムの誤動作に起因する原因を発見できなかった。当社のエンジニアリングと分析は、
当社の製品が安全に運航できる航空機であることを裏付けている」と同社は述べています。

ホンダエアクラフトカンパニー(Honda Aircraft Company)の2人の元販売担当役員、航空

機業界のセールス・プロフェッショナルのビシャール・ヒレマス氏と退役空軍中佐のグレン・

ゴンザレス氏の両氏は、プライベートチャーターフライトと途方もなく高価な民間航空サー

ビスの間のギャップを埋めることを目的として、2018年にジェット・イットを創設しました。

ジェット・イットのサービスは、パイロットによって構築された航空会社として、サービス不

足の隙間市場を魅了し、高い需要を維持しています。

運用開始からちょうど最初の1年間で、ジェット・イットの成長は驚異的でした。ジェット・

イットは、北米でホンダジェット機の最大のフリートオペレーター(保有機運用社)です。

同社は2018年に2人の創設者を含む3人の従業員で始まり、50人以上に成長しました。

ジェット・イットは、会員制のプライベート旅行サービスとして南東アジアとインドにサー

ビスを提供し、欧州にハイブリッド・共同オーナーシップサービスを提供しています。

個人や企業が他の地域に旅行するときに世界中のフリートにアクセスしつつ、地域内で手頃

な価格で移動できるようにすることです。2021年半ばまでに東南アジアおよび欧州全域で

事業展開する見込みです。

具体的な新しいハイブリッド所有モデルは、完全所有に伴う多額のコストを回避しながら、

新しいホンダジェット エリート フリートの航空機を部分的に所有する機会を個人に提供。

オーナーは1時間当たり1600ドル(22万4千円)で航空機を利用することが可能になります。

ホンダジェットの価格は、約5億8千万円と言われています。

まとめ

ホンダジェットは、実は日本の国産の飛行機ではないのです。アメリカで開発された飛行機

で、三菱のスペースジェットのような純国産ではありません。

スペースジェットの失敗は、FAA(アメリカ連邦航空局)の認可が下りなかったことです。

新しい航空機は、運航する当事国の航空局の認可が下りなければ、飛ぶことはできません。

先日、中国が新しい旅客機(C919)を製造して飛行させました。しかし、この飛行機は

中国国内でしか飛べません。中国でしか飛行許可が下りていないのです。

上海虹橋国際空港を出発し、北京首都国際空港へ向かうC919型機。今回同機の初の商用フライトとなった。

中国国内でしか飛べない飛行機 C919型旅客機

ホンダジェットは、アメリカ本土で開発、組み立てを行い、アメリカで認められた飛行機

なのです。FAAの認可が下りれば、もちろん日本を含め、アジアやヨーロッパの各国の航空

局の認可が下りることはご承知の通りです。

空飛ぶクルマと言われるAAM(アーバンエアモビリティ)の機体の開発も、同じくFAAの

認可が下りなければ世界展開はできません。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

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