宇宙競争激化

宇宙

皆さんこんにちは!

昨日、中国が火星探査機からの映像を公開しました。日本では明日未明、初めて民間企業の

月着陸船が月着陸に挑戦します。

火星探査

中国、宇宙強国

中国政府は4月24日、安徽省合肥市で宇宙関連のイベントを開き、中国が撮影した火星

全体の画像を初めて公開しました。約1万5千枚の画像を処理して作成したといいます。

今後、火星探査に役立てる計画です。習近平指導部が目指す「宇宙強国」に向けた進展を

内外に誇示する形になりました。

画像は中国が火星に着陸させた無人探査機「天問1号」が2021年11月~22年7月

にかけてカメラで撮影した1万4757枚の画像データを使ったとしています。

中国は16年に4月24日を「宇宙の日」と制定。画像は今年の関連イベントの開幕式で、

中国国家宇宙局と中国科学院が公開しました。

中国の火星探査機が観測した画像データをもとに作成した火星全体の地形図から、クレー

ターなどに中国の地名に由来する名前をつけたことを明らかにしました。

NHKホームページより

アメリカ、火星に降りる

2021年2月18日、米航空宇宙局(NASA)は探査車「パーサヴィアランス(忍耐)」の火星

着陸に成功しました。

パーサヴィアランスは米東部時間午後3時55分(日本時間19日午前5時55分)、火星の赤道付

近にあるジェゼロと呼ばれる深いクレーターの中に降り立ちました。

NASAが火星に探査車を着陸させたのは、2012年の「キュリオシティ」に次いでこれが2度目。

重さ約1トンのパーサヴィアランスは6つの車輪で移動します。今後2年以上にわたって岩石部

分を掘り進め、生命が存在していたことの証拠を探す計画です。

幅約45キロメートルのジェゼロ・クレーターは、数十億年前に巨大な湖があった場所とされ、

水があれば、生命が存在した可能性はあります。

パーサヴィアランスが採取した中でも特に興味深い岩石は、小型チューブに詰められ、火星の

地表に残されます。NASAと欧州宇宙機関(ESA)は、2020年代末までにこのチューブ回収を

目指します。火星探査においては当然、サンプルを持ち帰ることが次に必要な段階となります。

新たな探査車、火星で打ち上げるロケット、岩石を地球に持ち帰る巨大な衛星を必要とする、

複雑な事業となる見込みです。

人類が火星探査を続ける理由

火星は太陽系の中で地球に比較的近い惑星で、自然環境も地球に最も似ているため、人類の

惑星探査で最優先される目標となりました。太陽系のうち、金星と火星は地球の隣人と言っ

てもいいのです。しかし金星の環境は余りにも過酷で、気温が450度を超えます。濃密な

大気中には硫酸水が充満しており、気圧は地球の大気圧の百倍弱に達します。そのため火星

が月に続く、人類にとって新たな探検の目的地となりました。

専門家によると、地球と火星は太陽系の兄弟のようなもの。火星にも大気があり、地球に

似た自転周期を持ち、さらに春夏秋冬の四季があります。人類は現在、宇宙と生命の起源

に注目しており、さらに火星が地球の過去なのか、それとも未来なのかに注目しています。

そして2030年代には、NASAはアルテミス計画として火星への着陸を目指します。

アルテミス計画

アルテミス計画は宇宙飛行士を再び月に送る計画で、アメリカが中心となって進め、日本

やヨーロッパなども参加しています。

1960年代から70年代、人類を月面に送り込んだ「アポロ計画」と同様、ギリシャ神話に

ちなんで名付けられ、「アルテミス」は「アポロ」の双子の妹で、月の女神とされています。

計画ではまずは、3つの段階で月を目指します。

第1段階の今回は、新たに開発したロケットを使って同じく新たに開発した宇宙船「オリオ

ン」を無人の状態で打ち上げ、月を周回する試験飛行を行います。

その後、第2段階として2024年を目標に実際に宇宙飛行士を乗せて月を周回する試験飛行を

行い、第3段階として2025年を目標に宇宙飛行士が月面に降り立つ計画です。

計画どおりに実現すれば、1972年にアポロ17号が宇宙飛行士を乗せて月面に着陸して以来、

およそ半世紀ぶりのこととなります。

さらにその先には月を周回する新しい宇宙ステーション「ゲートウェイ」を建設し、宇宙飛

行士を定期的に送り込んで滞在できるようにする計画です。

この計画では月を拠点として、2030年代には火星に有人着陸することも見据えています。

NASAは当初、2024年までに宇宙飛行士を月に降り立たせることを目指していましたが、

ロケットの開発が遅れて打ち上げがずれ込んでいました。

今回の計画でNASAは初めての女性飛行士の月面着陸を目指すほか、日本人宇宙飛行士が

月面に降り立つことも検討されています。地球と火星の間の距離は、最短時でも約5460

万キロ。往復には少なくとも2年かかる計算です。これに対し月との距離は約38万キロと

数日での往復が可能です。

アイスペース、月着陸に挑む

日本の宇宙企業「アイスペース」(東京)の月着陸船が26日未明、民間企業としては世界初

となる月着陸に挑みます。過去に着陸に成功した国は旧ソ連、米国、中国の3か国しかなく、

今回着陸が成功すれば、4か国目。日本勢では官民含めて初めての快挙になります。

同社の無人着陸船(重さ340キロ・グラム)は昨年12月、米国のロケットで打ち上げられ

ました。太陽や月の引力を利用することで燃料を節約しながら飛行する特殊なルートで、今年

1月には地球から約137万キロ・メートル離れた場所に到達。そこから引き返し、3月に月

周回軌道に入りました。

現在は高度100キロ・メートルで回っており、26日午前0時40分頃から降下を開始予定。

1時間かけて減速しながら月に軟着陸する計画です。着陸地点は月の北半球にある「アトラス

クレーター」(直径87キロ・メートル)付近で、着陸後は、探査ロボットなどを放出します。

アイスペースは「人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界を目指す」宇宙スタートアッ

プ企業です。超小型宇宙ロボティクスを軸に、月面の水資源開発を先導し、宇宙で経済が回る

世界の実現を目指しています。

水は水素と酸素に分解することで燃料になるため、月面における水資源のマッピングは、宇宙

開発を加速度的に進めると考えています。建設、エネルギー、鉄鋼、通信、運輸、農業、医療、

そして月旅行…など。

2040年に、1000人が住み、年間10000人が月を訪れる。そんな未来の宇宙に構築したインフ

ラを活用することで、地球に住む人間の生活を支えていくことを目標にしています。

月に眠る貴重な水資源を活用して宇宙インフラを構築し、人類の生活圏を宇宙に広げていく。

そして、地球も月もひとつのシステムとなり、宇宙インフラを軸とした経済が地球で住む人々

の生活を支え、持続性ある世界を実現する、これがアイスペースの目標です。

まとめ

明日、4月26日は、月と火星が最も近づく天体ショーがあります。

4月22日(土)~26日(水)は月が金星と火星に接近。(画像:ウエザーニュース)

日本は、H3ロケットの打ち上げ失敗など暗いニュースばかりでしたが、今回のアイスペース

の月着陸が成功すれば、日本の宇宙産業にとってとても明るい光がさします。

火星探査では、中国とアメリカの争いが今後とも激しくなってくるでしょう。ライバルと思

われたロシアは、ウクライナ侵攻の影響で脱落。共産圏(中国)VS 資本主義圏(アメリカ

EU、日本)の構図は、宇宙でも健在です。主導権争いはどちらが一番に?

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

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