航空機に積めないもの

飛行機

皆さんこんにちは!

2010年9月3日は、貨物輸送機UPS6便が中東で貨物火災のために墜落しました。

この事故をきっかけに、リチウムイオン電池の輸送が制限されました。

また、飛行機に積み込むことができないものを見ていきましょう。

UPS6便の墜落

2010年9月3日、アメリカの貨物航空会社UPS6便は、目的地のドイツ

ケルン・ボン空港に向けて経由地であるドバイ国際空港を出発しました。離陸

後約20分に貨物室内で火災が発生し、アル・アライン(ドバイの内陸部)地

区の砂漠に墜落しました。乗員2名の死亡が確認されました。

原因は、貨物の81000個以上のリチウムイオン電池からの発火による火災

とわかりました。

2011年7月には、同じくリチウムイオン電池を積んだアシアナ航空の貨物

機が火災で墜落する事故が起こり、その後も同様の発火事故が相次ぎました。

国際民間航空機関(ICAO)は、旅客機でのリチウムイオン電池の輸送につ

いて制限をつけました。リチウムイオン電池は預け入れ手荷物として預けるこ

とができなくなったのです。また、160whを超えるものは機内にも持ち込

めなくなりました。

リチウムイオン電池

リチウムイオン電池は、パソコンや携帯電話のバッテリー、産業用ロボットや

EV(電気自動車)などにも使われています。

長所は、エネルギー密度が高いことです。自己放電が少なく、充電/放電効率

が良く、加えて寿命が長く、温度範囲が広いことです。全体的な性能のバラン

スが良いところが最大の利点になっています。

欠点は、急速あるいは過度に充電すると、発熱が起こりやすいところです。高

温になりすぎると熱暴走を経て、破裂、発火、爆発の恐れがあります。

航空機に搭載できないもの

航空機に搭載禁止品

航空機は何でも運べるわけではありません。輸送が禁止されているのは

① 火薬類

② 高圧ガス

③ 引火性液体

④ 可燃性物質

⑤ 酸化性物質

⑥ 毒物

⑦ 腐食性物質

⑧ その他有害物質

⑨ 銃刀砲剣類

アルコールもアルコール成分が70%を超えるものはだめです。また、24%~

70%のアルコール類は5リットルを超える瓶(容器)も搭載できません。

夏休みなどの旅行での花火などや、子供が買ったヘリウム入りの風船(バルーン)

も機内にも持ち込めません。最近は、アウトドアが流行っていますが、キャンプ

ガスコンロのガスや、オイルライターのオイルマッチなどもだめです。

漂白剤殺虫剤も禁止です。

空港でのお願い|安全・品質|JAL企業サイト

JAL HPより
国際線

国際線になると、テロの影響で、100ml以上の液体物も制限されています。

植物も、植物の種類、国や地域によって持ち込みや荷物に預けることができな

いものがあります。移動規制の対象となる病害虫とそれに寄生している植物の

制限も厳しいです。日本に持ち込めない植物(生果実)は、マンゴウ、パパイ

ヤ、ライチ、ブルーベリー、カシュウナッツ、トマトなどです。また、土付き

の植物の持ち込みも禁止されています。国内でも、沖縄県ではサツマイモ、ア

サガオなどが規制対象になっています。

詳しくは、各航空会社、農林水産省・植物防疫所のホームページを参照してく

ださい。

改正種苗法

2021年4月1日に改正種苗法が施行されて、顔気へ持ち出すことができな

くなった品種が約2000種あります。海外流出が問題となった高級ブドウの

シャインマスカット、福岡県のブランドイチゴのあまおう、北海道のブランド

ゆめぴりかなどが対象となっています。今回施行された改正種苗法では、国

に新品種として登録されたくだものなどの種や苗が海外に流出することを防ぐ

ため、開発者が輸出する国や国内の栽培地域を指定でき、それ以外の国に持ち

出すことなどを禁止しています。

ブドウ、イチゴ…中韓でのブランド被害、1千億円超
国内で開発されたブランド農産品の種や苗の海外流出に歯止めがかからない。高級ブドウ「シャインマスカット」の中国への流出だけでも年間100億以上の損失が発生してお…
産経新聞 2022年7月18日 経済記事より

まとめ

航空機による、事故やテロ事件がもとで、輸送にもいろいろ制限があります。

安全上仕方ないことです。今は以前より旅慣れない人が多くありませんが、

空港での手荷物でのトラブルは、まだまだ多くあります。旅行で飛行機を利用

される際には、疑問があれば航空会社などに問い合わせてください。せっかく

買ったお土産を没収されることも悲しいです。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

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