インドの新たなるエアタクシーの超新星・サラアビエーション

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

経済が急速に発達しているインド。人口も今年、中国を追い抜いて世界第1位になりました。

しかし一方で、都市は慢性的な渋滞が発生。そこに一石を投じることができるのか?

インドのベンチャー企業、サラ・アビエーションを紹介します。

eVTOL で 5 分で市内から空港へ!

eVTOLで飛行することで節約できる時間のさらなる例として、インドを拠点とするサラアビエ

ーションは、バンガロール空港から市内中心部までの移動が、陸路では1.5時間かかるところ

わずか5分で済むと主張しています。この驚異的な時間節約は、現在製造中のSarlaの7人乗り

eVTOL機によって実現される計画です。

同社のウェブサイトによると、この航空機は最長160キロの距離を移動できますが、典型的な

20~40キロの都心通勤に最適に設計されているのです。同社は「当社の就航都市であるムン

バイ、バンガロール、デリーでは、乗客は通常の通勤時間の最大87パーセントを節約でき、

賑やかな都市での移動方法が変わります」と述べています。また、インドのエレクトロニック

・シティからバンガロール空港までの所要時間は、道路で152分かかるところ、20分未満に短

縮できると主張しています。

さらに、「4 つの二重絶縁バッテリー パックを搭載した当社の eVTOL は、7 つの電動モータ

ーに電力を供給します。サラは最高時速 250 km を実現し、1 時間かかる通勤時間をわずか

数分に変えます。パイロット 1 名と、6 人の乗客とその荷物を快適に収容できるように設計さ

れています。また、わずか 15 分の充電時間で 40 km の連続走行も可能です。」と続けています。

これらの主張を検証するため、サラ社は先週、バンガロールを管轄するバンガロール国際空港

株式会社(BIAL)と提携し、同空港をインド初のeVTOL対応空港に変えると発表しました。

サラは声明で、「インドのハイテク首都に航空モビリティの未来をもたらすために力を合わせ

る中で、BIALとの提携を発表できることを嬉しく思います。ベンガルール国際空港は私たちの

本拠地であり、インドおよび世界最大の空港の1つであるだけでなく、持続可能性がすべての

中心にある先進的なハブでもあります」とコメントしました。

サラ・アビエーションの共同創設者兼CEOのエイドリアン・シュミット氏は、「ベンガルール

空港のリーダーシップには本当に感銘を受けています。彼らのビジョンは、私たちのような若

い企業に限界を押し広げ、可能性を再定義するよう促すものです。」と付け加えました。

先週、サラ氏はデリーでインド民間航空総局(DGCA)とともにインド民間航空大臣ラム・

モハン・ナイドゥ・キンジャラプ氏とも会談し、都市航空モビリティ時代におけるインドの

リーダーシップについて議論しました。この会談には、インド中心のeVTOL政策の策定に向け

たステップや、先進航空モビリティ(AAM)をインドに導入し、スムーズな規制経路を確保す

るという同社の野望の概要が含まれました。

サラ・アビエーションが「キャンパスファンドからプレシード投資を調達」

インドを拠点とするeVTOL企業であるサラアビエーションは今年の5月、キャンパスファンド

(インドの大学ベンチャーを支援する団体)からの初の機関投資家向け資金提供とテイアベン

チャーズ(インド最大の投資企業)からの資金提供を発表しました。この投資によりサラの開

発努力が促進され、テストと検証が可能になるとともに、同社は航空機の商業化に向けて前進

することになります。

サラの 3 人の創設者は、ニューヨークのニュースクール大学での修士号取得を断念し、

リリウムでの製品デザイナーとしての経験を活かしてこのベンチャーに乗り出した元ドイツ人

学生の エイドリアン・シュミット、リリウムで シュミットと共に働いていた製造および設計

エンジニアのラケシュ・ガオンカル、そして ジョビーで働いていたときにバッテリー システム

の知識を得たシヴァ・チャウハンです。

社名は、1936 年に 21 歳でインド初のパイロット免許を取得した女性、サラ・タクライにち

なんで付けられました。彼女の先駆的な精神と画期的な業績は、「サラ・アビエーションが

インドの都市交通に新たな道を切り開くことを目指しています」。これが同社の理念です。

シュミット氏は次のようにコメントしています。「都市の航空移動市場は、都市内外での移

動方法を変える大きなチャンスをもたらします。このプレシード資金により、特に新興市場

での展開性と運用効率を考慮した、手頃な価格の航空タクシーの実現に向けて大きな一歩を踏

み出します。」

サラが開発中の eVTOL は、乗客 6 名、荷物、パイロット 1 名を乗せることができます。

この機体には、7 つの電動モーターに電力を供給する 4 つの二重絶縁バッテリー パックが搭

載されており、最高速度は時速 250 km です。最長 160 km の飛行が可能ですが、20 ~40

km の市街地走行に最適化されています。また、わずか 15 分の充電時間で 40 km の連続

飛行が可能です。

サラは、国連の持続可能な開発目標に沿って業務に取り組むことで、人類にとってより良い未

来の実現に取り組んでいます。これらの目標には、手頃な価格のクリーンエネルギー、持続可

能な都市とコミュニティ、責任ある消費と生産が含まれます。持続可能な航空技術に重点を置

くことで、特に気候変動対策への取り組みや持続可能な産業革新の促進など、こうした世界的

な取り組みに直接貢献しています。当社は業務を通じて、現在の世代だけでなく将来の世代に

も貢献し、より持続可能で公平な世界に貢献することを目指しています。

サラ社の最初のプロトタイプのeVTOL機は2月に初飛行に成功しました。同社は現在、UAM

市場におけるインドのリーダーになるという野望に向かって進んでいます。

まとめ

2030年までに世界第3位の経済大国になると予測されているインドのGDP成長率は、今後10

年間で平均約7%になると予想されています。また、都市化が40%に達すると予測されており

持続可能な都市モビリティソリューションの需要が急増しており、EVやeVTOLのイノベーシ

ョンに巨大な市場が生まれています。

一方、インドの中流階級は2030年までに4億7500万人にまで成長すると予想されており、

新技術の巨大な消費者基盤となります。最後に、世界最大の民主主義国として、インドは国

際的な企業やスタートアップ企業に安定した支援環境を提供します。

私も10年前、中東で働いていたときにバンガロール空港へは何度も行きました。バンガロール

は、工業都市として発達した街です。空港は山の上にあり標高が888m(約3000フィート)

あります。周りには高い山があり高度処理が難しい空港でした。

UAEから運んでいたのは、精密機器の部品でした。バンガロールの工場で組み立てや製品の

製造を行っています。1960年代に自動車会社や航空機会社の工場設立によりさらに人口は

増えました。2000年代の初頭にはITバブルが起きてさらに人口が増え、不動産ブームが起こ

りました。バンガロールの人口は市域、都市圏ともに800万人を超え約850万人と、インド3

位、世界27位になりました。

サラアビエーションのエアタクシーの成功は、欧米を脅かす超新星になるのでしょうか?

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

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