スクール訪問 ドローン大学校

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

昨日、東京大手町にある一般社団法人ドローン大学校にお邪魔しました。

当校の代表であります名倉真悟理事長自ら、ドローンの近未来について熱く語って頂きました。

今回はその一部を皆さんに紹介します。

ドローン大学校

この学校のサブタイトルは、ドローンのビジネススクールです。

はて?この学校はドローンの操縦方法を教えてくれるのではないのか?と不安になり

ます。

私がドローンに興味を持ったのは3年前の2019年くらいでした。ドローンについて

いろいろ調べて行くうちにドローン大学校のHPにたどり着きました。そこに書かれて

あった名倉氏のイノベーションの創出、新しいビジネスと言う言葉が印象に残っていま

した。そして、偶然か必然か?今回、名倉氏にお会いすることができました。

名倉理事長(右)と私
設立から今日まで

ドローン大学校の設立は2016年です。

その前年の2015年に航空法が改正されました。それはドローンについてです。

当時、無人航空機(ドローン)に関しては、あまり知られていませんでしたが

総理官邸の屋上にドローンが墜落した事件や長野県善光寺のご開帳祭の墜落事故で

ドローンの名前が注目を集めました。

善光寺にドローン墜落 操縦していた15歳少年が出頭【UPDATE】
5月9日午前10時50分ごろ、7年に1度の「御開帳」の行事をしていた長野市の善光寺に、小型無人機「ドローン」が墜落した。

ドローン大学のキャンパスは、東京校をはじめ、仙台、名古屋、大阪、広島、博多と

合計6校です。これまでに約700名以上の卒業生を輩出しています。6年間で700名

ですから、年間約120名、月に10名の計算になります。それに、コースの

カリキュラムが7日間と、他のスクールの中でも最長です。なぜ、こんなに長い期間が

必要なのでしょうか?それは、国が必要と認めている飛行時間10時間を満足するため

です。

他のスクールとの違い

まずは、この飛行時間10時間というのは、個人が一つのドローンを飛ばす時間です。

これは、ドローンを自分で飛ばすときに許可を申請できる最低限の飛行時間です。

1日3時間飛行しても、3日以上はかかります。ドローンを3時間続けて飛行させようと

思うと結構しんどいです。バッテリーは持って1回10分、1時間だと6回交換しなければ

なりません。人間の集中力は10分も持ちません。休憩を入れながら、コツコツやるしか

ないですね。

ドローンスクールの中には2日間で民間のライセンスが取れるところもあります。

中にはたった1日で?!なんてところも・・・

また、当校ではひとりひとりに練習用のドローンを貸してくれます。入校前には

トイドローンで練習してから、本講習に進むという徹底ぶりです。

Tello(中国深圳)社のトイドローン、私も練習用として使っています
卒業後の進路

ドローンスクールを卒業したらすぐにドローンの仕事に就けるわけではありません。

中には、会社の命令で受講する人も多いです。そういう人は会社に戻ってからドローンの

仕事はありますが、個人で受講した人は自分で仕事を見つけなければなりません。

ドローンビジネス(仕事)に必要なものは

カネ(お金)コネ技量(経験)です。

農薬散布の仕事をするにも、経験がなければ誰も仕事の依頼をしてくれません。

当校では、卒業生がやっている仕事のアシスタント(無償)をすることによって、

ビジネスの経験を積み上げることができることがあります。ただしこれは、本人の技量

によります。

このように、縦と横のつながり、コミニュティについては良いシステムが構築されて

いるという印象を受けました。

ドローンビジネス

名倉氏は、冒頭で『パイロットにはならないでください!』と発言しました。

えっ???どういうことでしょうか?

それは当校が、ドローンのビジネスを学ぶ学校だからです。ドローンを通じて

イノベーションを興し、起業することを目標としているからです。

下の図を見ると、これから10年、20年先のドローン産業は右肩上がりです。

2021年度のドローンビジネス市場規模は前年比25.4%増の2308億円 レベル4を契機にドローン活用がより促進され、2027年度は8000億円規模へ  『ドローンビジネス調査報告書2022』3月24日発売 | インプレス総合研究所

インプレス総合研究所資料

しかしながら、中身を見てみると、花形である空撮については15年後も伸びがありません。

一方、点検、物流、農業は大きく伸びる予想です。点検農業に関しては内製化が進み

外注するよりは社員にドローンを操縦させた方がコストがかからないのです。

物流は、今後トラック業界2024年問題を抱えて、ドローンの活躍が期待できます。

実際に45kgの荷物を、時速160km(トラックの2倍)で56km以上飛行できる

ドローンも開発されています。今後、さらなる大型ドローンの登場で、物流は大きく

伸びていくでしょう。

JALなど、米テキサスで大型ドローン実証実験 - 物流ニッポン - 全国の物流情報が集まるポータルサイト
JAL、住友商事・Bellと共に、大型ドローンの実証実験をテキサス州で実施 ~新しいテクノロジーを活用し、災害
国家試験を見据えて

来年の4月1日より、レベル4(有人地区での目視外飛行)が可能となります。

これにより、日本のドローンは大きく飛躍します!例えば、無人の宅配やリモートでの

点検作業などです。人手不足の産業には持って来いです。

ただし、これを操縦、オペレートするには国家ライセンス 一等が必要です。

このライセンスを取得するための国家試験が、来年早々に実施されます。

試験内容は、身体検査学科試験実技試験です。この中の実技試験においては

事前に指定機関(スクール)で講習を受けると免除されることになっています。

このライセンスを持っていることで、個人にもビジネスチャンスが来るかもしれません。

そして、各スクールは指定機関(スクール)に指名されると、これまた大きなチャンス

到来です。

ドローンの未来

先ほど、一番伸びる産業は物流と言いましたが、ものを運ぶことの次に来るものは

人を運ぶことです。それが、空飛ぶタクシー(クルマ)です。

日本の航空大手、JALやANAはそれぞれ、ボロコプター(ドイツ)、ジョビー(アメリカ)

の機体を購入予定です。2025年の実用化に向けて準備をしています。

これらの機体は、完全自動化するまでは運転手(パイロット)1名が必要です。

日本はもとより世界にも、空飛ぶクルマのパイロットを養成するところ(機関)は

ありません。名倉氏の夢でもある空飛ぶクルマの実現に欠かせない、パイロット養成機関

の創設プロジェクトが進行中です。

これが、ドローンイノベーションです。

まとめ

今回、名倉理事長のお話を聞いて、ドローンをより有効なビジネスと捉えることができ

ました。私の中の霧が晴れて、一筋の光が見えたよう感じました。

日本のドローンの夜明けも近いですね。

もし興味がある方は、一度お話を聞いてみてはいかがでしょうか?

参考までに、ドローン大学のHPを貼り付けておきます。

Rijicho Greeting - ドローン大学校
ドローンを飛行させるときに厳守すべき「改正航空法」が施行された2015年12月10日から20日間が経過し、迎え

なお、掲載した写真などは掲載許可を頂いております。

次回は、別の学校の紹介を予定しております。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

 

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