舞いあがれ!からの電動飛行機?

飛行機

皆さんこんにちは!

現在のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」をご存知(視聴)の方もいらっしゃると思い

ます。ドラマは、前半はヒロインがパイロットを目指し、後半は大阪の町工場を建て直し

飛行機作りに携わっていく物語です。そして、最後に電動飛行機が登場します。(ネタバレ)

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」

物語の内容

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」は、2022年10月3日から放送が開始されました。

物語の内容は、ヒロイン・舞(福原遥さん)は、ものづくりの町東大阪で町工場を営む

父と母そして兄のトの4人暮らし。引っ込み思案だった舞ですが、自然豊かな長崎県の

五島列島に居る祖母の元を訪れ、五島列島の広い空に風を受けて力強く舞いあがる

「ばらもん凧」に魅入られます。

あんな風に空高く飛びたいー空への憧れはパイロットになる夢へと膨らんでいきます。

本物のパイロットになるべく努力を重ねる舞ですが、想像以上に厳しい道のりが待ち受

けるのでした。

東大阪で実感するものづくりの喜びと、自然と共に生きる離島での暮らし。2つの故郷

である東大阪と五島、それぞれの土地に暮らす様々な人との絆を深めた舞は、やがて

新しい形で空への夢を見つけていきます。

夢の飛行機作りに情熱を燃やす仲間達と共に、舞の夢はみんなの夢を乗せた新しい翼

なって大空へ飛び立ちます。   (NHK 「舞いあがれ!」番組紹介より抜粋)

1クール目(前半)は、舞は大学で「鳥人間コンテスト」に出場すべく、仲間達と人力

飛行機を作ります。大会出場は叶いませんでしたが、パイロットとして空を飛んだ時の

感動が忘れられず旅客機のパイロットを目指します。そして、航空大学に入学して、

パイロットの訓練を受け無事にパイロットのライセンスを取得します。

しかしながら、リーマンショックによれ世界的な不況に陥ります。舞の航空会社への

就職も延期となります。父が経営していた自動車部品のネジを作っている工場も倒産の

危機に陥ります。心労が重なり父親が急死してしまい、母と二人で何とか工場を再建し

ます。そして、父の夢であった航空機部品(ネジ)を作っていくというのが、2クルー目

(後半)になります。

その新しい翼のエンジンの製造に携わり、五島の島々を結ぶ電動小型飛行機を作るのです。

(ネタバレ)

長崎県五島列島・新上五島町

ドラマの舞台となった新上五島町は人口約7500人の島で、主な産業は漁業と観光です。

アクセスは長崎や佐世保から高速船で約2時間です。博多からはフェリーで6時間かか

ります。

島の東側に上五島空港がありますが、定期便はありません。上五島空港は、幅25メートル

長さは800メートルしかありません。小型機しか運航できません。

全体図

電動小型飛行機

電動小型飛行機とは、電気のちから(電動)によってエンジンを駆動しプロペラを回転

させて飛行する航空機です。

「舞いあがれ!」のモデルとなりそうな電動小型飛行機は、ハートエアロスペース社の

ES-30、エアバス社のE-Fan X、EviationのAliceが候補になります。

ハートエアロスペース社のES-30

スウェーデンの電気飛行機メーカー Heart AerospaceES-30 は、定員 30 名のリージ

ョナル航空機で、完全電動で航続距離 200 キロメートル (一般的な航空会社の備蓄をすべ

て含む) です。これにより、飛行機はゼロエミッションと低騒音で運航することができます。

ES-30 には、航続距離を 400 km まで拡張できるリザーブ ハイブリッド構成も含まれて

います。

エアバス社のE-Fan X

2014年、フランスのエアバス社のE-Fan (2人乗り)が、初飛行しました。

E-Fan はすべて複合構造で、合計 60 kW の 2 つの電気モーターによって回転する 2つの

ダクト付き可変ピッチファンによって推進されます。ダクトはノイズを減らしながら推力

を増加させ、ファンを中央に取り付けることで制御が向上します。

合計3機の試作機を製造しましたが、2017 年 4 月、エアバスは E-Fan の生産を中止し、

2030 年にハイブリッド電気のリージョナル ジェット サイズの航空機にを製造することと

しました。

米ベンチャーの9人乗り電動飛行機「Alice」初飛行。2026年ごろ実用化へ

2022年9月に電動航空ベンチャーのEviationが、640kWの電気モーター2基を搭載する9

人乗りの電動飛行機「Alice」の初飛行を実施し成功っさせました。Aliceは「世界初の全

電動コミューター航空機」です。

Aliceの初の飛行時間は約8分で、その間に高度は1,000mほどにまで到達しました。

ワシントン州に本拠を置くEviationは現在、Aliceの予約を受け付けており、納入は2026~

2027年ごろに開始する予定です。今回の初飛行は商用飛行が許可されるまでに必要な多く

のステップのひとつですが、それでも完全電動の航空機としては最前戦の出来事といえる

でしょう。

しかし残念ながら、上五島空港(800メートル)には着陸できません。Aliceの離陸距離は

2040フィート約630メートル、着陸距離は2750フィートで約840メートになります。

まとめ

こうしてみると、現在開発中もしくは実験飛行機で、完全な電動小型飛行機はありません。

特に五島の島々に運航できる航空機はないのです。

そういう意味では、今回の「舞いあがれ!」の電動小型飛行機は日本(菱崎重工:ドラマ

の中の企業)オリジナルの飛行機になります。現実的にはeVTOL(電動垂直離着機)が

一番ですが、このドラマのように日本独自で電動エンジンを開発して欲しいですね。

最後にドラマのキャッチフレーズを紹介してお別れします。

向かい風を受けてこそ、飛行機は高く飛べる

さまざまな困難に翻弄される今

空を見上げて飛ぶことをあきらめないヒロインの物語を通して

明るい未来の希望を届けます!

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

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