スイスの空飛ぶクルマ

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

今日は、空飛ぶクルマ、スイス編と題して、

スイスのデュフォー エアロスペース社のお話です。

デュフォー エアロスペース

エアモビリティ(東京都新宿区、浅井尚社長)は、スイスの「空飛ぶクルマ」メーカーの

デュフォー・エアロスペース(チューリヒ)と日本市場での代理店契約を結びました。

日本でも2023年に販売を始めます。

デュフォー エアロスペース社

デュフォー エアロスペース社は、スイスで30年以上にわたり商用ヘリコプターを

運営してきました。今回その技術を生かして、VTOL機の開発に乗り出したのです。

今回、2つのVTOL機、Aero2Aero3を開発しています。

Aero2は、荷物を運ぶ多目的の無人VTOL機、Aero3は、8人乗りのVTOL機です。

それぞれ、ティルトウイングを採用しています。

ティルトウイングとは?

ティルトウイングとは、主翼ごと機体に対して傾ける(ティルとする)タイプの飛行機

です。ローターのみを傾けるタイプ(V-22オスプレイ)の飛行機はティルトローター

と言います。

XC-142アメリカの試作機(ティルトウイング)オスプレイの先駆けとなる飛行機

外見はプロペラ機に似ていますが、主翼の角度を変えることにより垂直上昇ができます。

ティルトローターに比べると、VTOL(垂直離着陸)モード時にダウンウオッシュを

受けないという利点があります。反面、STOL(短距離離着陸)モード時は翼の迎え角

が大きいために抵抗が大きくなり、また全般的に風の影響も受けやすくなるという欠点

もあります。

Aero 3 (エアロ 3)

 

Aero 3  デュフォー エアロスペース HPより

Aero 3は、ティルトウイングを採用していますので、飛行機のように早く飛ぶことができ

その分エネルギー効率がいいのです。

Aero 3は、メインティルトウイングに固定された6つのプロペラと、2つの小さなテール

プロペラに電力を供給する8つのモーターの分散型電気メイン推進システムを備えています。

このエンジンは、ハイブリッド電気推進システムで、飛行中にバッテリーを充電することが

できます。このことにより、一番電力が必要な離陸または着陸復行(着陸やり直し)時の

バッテリー容量を確保できます。同時に、常にバッテリーを使わないことで、結果的に

バッテリーの寿命を延ばすことができるのです。

Aero 3は、ティルトウイングを採用していますので、飛行機のように早く飛ぶことができ

その分エネルギー効率がいいのです。

性能は、最大離陸重量2800kg、最大積載重量750kg、最大時速350km

航続距離は1020kmにもなります。

そして、Aero 3の目指すところは、中型ヘリコプターに取って代わることです。

Aero 3が持つ低コスト、少ない騒音、救護用にも使える8人乗りという居住性が可能に

しています。

2025年に認証、2026年からサービスを開始する予定です。

スエーデンを拠点とするSavback Hericopersとスエーデン、ノルウエー、フィンランド

デンマーク、アイスランドで、Aero 3の独占的販売を締結しました。

Aero 2 (エアロ 2)

Aero 2は、無人のVTOL機です。Aero 3と同様の原理に基づいて設計されています。

4つのプロペラと2つのテールファンから構成されています。

性能は、最大離陸重量150kg、飛行時間、ハイブリッドで3時間、バッテリーのみ

1時間、最大積載重量は20~40kg、速度170km/hです。

2023年に認証、2024年には実用化する計画です。

Aero 2  デュフォー エアロスペース HPより

3人の共同創設者

デュフォー エアロスペースは3人の共同経営者がいます。

それぞれ個性豊かで、その分野の経験が生きていて、会社を支えています。

トーマス・ファマター 共同創設者兼CEO

CEOのトーマスは、以前は製薬試験機器の世界史上のリーダー的なスイスの会社である

Sotax GroupのCEOでした。元々は救難ヘリコプターのパイロットで、3000回以上

の救難活動、1万時間以上の飛行経験の持ち主です。

また、経済学の博士号、財務の修士号、MBAを取得している経営のプロでもあります。

彼は、ライセンスの取得など重要な役割を担っています。

ドミニク・ステフェン 共同創設者

ドミニクは、パラグライダー曲技飛行のワールドカップチャンピオンで、レッドブルの

レーサーパイロットです。

ビジネスの修士号を含む、木工学、プロジェクト管理の大学の学位を取得しています。

会社では、航空機の全般的な設計、デザインを担当しています。

ジャスミン・ケント  共同創設者

彼女は、以前航空機の自律航法システム会社のCEOをしていました。その前は、Gooleの

VRおよびYuoTubeのエンジニアやSEGAの映像を最適化する仕事もしていました。

リアルタイムでのビデオや通信システムの専門家です。

まとめ

スイスという土地柄、国土が狭く、山岳地が多いのです。CEOのトーマスも救難ヘリ

の出身者であり、このような大型のVTOL機の開発には納得がいきます。

また、ヨーロッパ周辺諸国も似たような地形が多いため、Aero 3のような機体の需要が

多いのだと思います。

はたして、島国日本にはどのような空飛ぶクルマがいいのでしょうか?

思うに救難へリやドクターヘリの代わりにこのAero 3は最適だと思います。

日本もいつでも空飛ぶクルマが飛んでもいいように、インフラ整備や人材の確保が

急務となっているのは周知の通りですね。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました