皆さんこんにちは!
まずはこの写真を見てください。
自動車が信号待ちをしている様子ですが、左の車両は何かおかしくないでしょうか?
実は、これはアスカという空飛ぶクルマなのです。
ちょうど翼を折り畳んで、自動車と同じ様に走行しています。(現在は公道を走る
ことはできません、これは地上走行試験です)
今日は、アスカというユニークなVTOL航空機を紹介します。
ASKA (アスカ)A5
ASKA A5
ASKA A5(画像:ASKA)
4人乗りで、車両はドライブモードでのSUVのサイズ。
VTOL – 垂直離陸と着陸、STOL – 短い離陸と着陸ができます。
レンジエクステンダー付きフルエレクトリックシステム(リチウムイオンバッテリー+
エンジン)いわばハイブリッドエンジンです。
最大250マイル(400キロメートル)の飛行距離を確保でき、飛行速度は時速150マイル
(時速240キロメートル)まで 出せます。
地上走行に関してはドライブモードで時速110マイル(180キロメートル)で高速道路の
認証を取得することです。
基本動力がハイブリッドであることとプロペラの二つが止まってもその他のプロペラで飛
べるようになっており、最悪の場合でも大きな翼があるのでグラインダーのように滑空し
て着陸することが可能です。
革新的な空力設計
アスカの設計スタッフは、独創的な考え方により、地上では安全に走行し、空中では効
率的に飛行する高度な空力構成が実現しました。
それを可能にしたのが、インホイールモーターという技術です。
ASKA A5 は、路上でも空中でも、インホイール モーター技術により卓越したパフォー
マンス体験を提供します。 この技術により、車輪を胴体の外側に配置できるため、空気
力学が改善され、4 人の乗客が快適に座れる追加の内部スペースが確保されます。SUV
と同様に高いドライビング ポジションを提供し、ドライバーの優れた視界を確保し、
短距離離陸および着陸 (STOL) モードでの適切な地上高を容易にします。
ASKA A5のインホイール モーター(画像:ASKA)
ドライブモードでは、インホイールモーターがダイナミックなハンドリング機能をサポート
し、優れた運転体験を実現します。
独自の安全なウイングとアーム機構を備えた ASKA A5 は、ドライブ モードでは SUV の
サイズになります。ASKA A5 は、信頼性、安全性、量産向けに最適化された設計に重点を
置いた世界クラスのイノベーションです。
先進的なカナード翼
ASKA A5主翼とカナード翼には、制御システムに必要なたわみと寸法安定性を抑えることが
できる必要な方向剛性が備わっています。高アスペクト比の翼は、機体の最大飛行速度を超
える臨界フラッター速度を維持するのに十分な曲げ剛性とねじり剛性を備えています。損傷
耐性のある設計要件に準拠するために、冗長負荷パスが追加されています。
先進的なアスカのカナード翼(画像:ASKA)
カナード翼とは主翼の前にある小さな前進翼のことです。 カナードは揚力(機体を持ち
上げる力)を生み出す効果があり、より短距離での離陸を可能とするメリットがあります。
事前予約を開始
アスカは、78万9000ドル(約1億3900万円)の空飛ぶ車「ASKA A5」の発売に向けて着々
と準備を進めています。実際、5000ドル(約66万円)の手付金を支払えば、誰でも事前予
約が可能です。バッテリーと補助用の小型ガソリンエンジンを搭載したこの試作機は4人乗
りで、大型のSUVとほぼ同じ大きさですが、ヘリコプターのようなプロペラを持つ大きな翼
を上部に備えています。駐機するだけなら通常の駐車スペースに収まりますが、垂直離着陸
する際にはヘリポート並みのスペースが必要。
FAA型式証明プロセスを開始
ラスベガスで開催された「CES 2023」で今年1月5日に試作機を公開したASKAの共同創設者
で最高経営責任者(CEO)を務めるガイ・カプランスキー氏によれば、ASKA A5の試作機を
試験飛行させるための米連邦航空局(FAA)の認可を「1カ月以内」に取得できる見込みで
2026年にも販売を開始したい意向です。
そして、ついに今年の5月にASKA A5は「初の空飛ぶクルマ」FAA型式証明プロセスを開始
しました。
ASKA A5のコックピット、操縦桿(ハンドル)は地上走行にも対応(画像:ASKA)
まとめ
ASKA A5は、とてもユニークな発想の空飛ぶクルマです。地上走行から飛行機へ。
まるで映画のトランスフォーマーみたいですね。
FAAの最初の型式認定を取得できるか、本当に楽しみです。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
コメント