皆さんこんにちは!
今夜は皆既月食ですね。全国的に良い天気だと予想されています。
皆既月食
皆既月食とは?
地球と月は太陽の光を反射して輝く天体です。地球にも太陽の光による影が
あり、太陽とは反対の方向に伸びています。この地球の影の中を月が通過す
ることによって、月が暗くなったり、欠けたように見えたりする現象が
「月食」です。
月食は、太陽-地球-月が一直線に並ぶとき、つまり、満月の頃だけに起こり
ます。ただし、星空の中での太陽の通り道(黄道)に対して月の通り道(白道)
が傾いているため、ふだんの満月は、地球の影の北側や南側にそれたところを
通ります。そのため、満月のたびに月食が起こるわけではありません。
皆既食中には、月が本影の中に完全に入り込みます。しかし、皆既食中の月は真っ暗
になって見えなくなるわけではなく、「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色
に見えます。これはなぜでしょう。
地球のまわりには大気があります。太陽光が大気の中を通過する際、波長の短い青い光
は空気の分子によって散乱され、大気をほとんど通過することができません。一方、
波長の長い赤い光は散乱されにくく、光は弱められながらも大気を通過することが
できます。これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由です。また、大気がレンズ
のような役割を果たし、太陽光が屈折されて本影の内側に入り込みます。このかすかな
赤い光が皆既食中の月面を照らし、月が赤黒く見えるのです。
皆既食中の月の色はいつも同じではありません。大気中にチリが少ないと大気を通り抜
ける光の量が多くなり明るいオレンジ色に、逆にチリが多いと大気を通り抜ける光の量
が少なくなり、黒っぽく見えます。
442年ぶりの天体ショー
実は、今夜は皆既月食と共に天王星食が同時に起こる珍しい天体ショーが見られます。
同時に起こるのは442年ぶりということです。
天王星食は月食の最中に天王星が月を出入りする様子が見られるもので、皆既月食と
惑星食が同時に観測できるのは1580年7月以来442年ぶりということです。
月食は全国どこでも同じタイミングで起こり、今回は月が地球の影の中心近くを通
るため、皆既月食の時間は比較的長くなる見込み。午後7時16分の始まりから午後8時
42分の終わりまで、東の空で約86分間に渡って皆既月食を肉眼で観測できます。
月食の最中に、小笠原諸島を除く日本のほとんどの場所で月が天王星を隠す「天王星食」
が起こります。天王星は約6等級で、薄い青色に見えます。非常に条件の良い空でも肉眼
で見える限界の明るさですから、双眼鏡や望遠鏡などを使って探してみるとよいでしょう。
普段の満月のすぐ近くであれば、圧倒的な明るさに負けてしまいますが、多くの地域では
天王星の潜入時に月が皆既食中で暗いため、見つけやすいのではないでしょうか。
ライブ配信をしているYouTubeや放送局もあります。
下のサイトからYouTobeやサイトを紹介していますので観てください。
写真が撮りたい
スマホのカメラで綺麗な月の写真を撮ってみたいとは思いませんか?
いつも月を撮るのですが、本当に小さくぼけた感じです。
そこで、スマホで今回の皆既月食を撮るヒントになればと、検索してみました。
つまりうまく撮れなかったのは、露出が上手くいってなかったからだとわかり
ました。
スマホに内蔵されているデジタルカメラには、撮りたい被写体にどれくらいの
時間や強さで光を当てるかを調整する露出機能が備わっていて、撮りたいもの
に照準を合わせることで自動的に露出が調整されています。
ところがカメラは「明るいもの」と「暗いもの」を同時に認識するのが苦手で、
明暗のギャップが激しいほど露出がうまく働かなくなるんだそう。
きれいな月を撮ろうと思っても、カメラは画面の大半を占める夜空の暗さに
影響されてしまい、月の部分が露出オーバー(光が当たり過ぎた状態)になって
「白飛び」という現象になってしまいます。逆光で写真を撮ると光に焦点が当た
ってしまい、撮りたいものが真っ黒につぶれてしまうというのも同じ理由です。
スマホが月をキレイに撮るのが苦手ということがわかりましたが、では何か上手
に撮るコツはないのかしら? 調べてみると、ありました! ポイントは「月か
ら受ける光の量を調整すること」。ちょっとしたコツでカンタンにできるので、
やってみましょう。
<iPhoneの場合>
- カメラのフラッシュを「オフ(雷マークに斜線が入っている状態)」にします。
- 画面の中の月を長押しして、画面に「AE/AFロック」という文字と太陽のマークが見えたらOK。
- 太陽のマークを上にスライドすると画面が明るく、下にスライドすると暗くなります。月の白飛びがなくなるように「下にスライド」して調整したらシャッターを押します。
<Androidの場合>
- メーカーによって機能が異なりますので、お手持ちのスマホカメラに露出補正機能があるかどうかチェックしてみましょう。太陽のマークと目盛りが出てくれば、露出補正可能です。
- ゲージを動かすと画面の明るさが変わります。月の白飛びが消えるまで調整してみましょう。数値がわかる場合は「-1~-3」に露出補正すると月がきれいに見えやすくなります。
- 調整したらシャッターを押します。
さあ、世紀の天体ショーまでもうすぐです。暖かい格好で観てください。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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