アスカフライングカーお披露目

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

今日は、世界で最も長く続いているテクノロジー関連のイベントCESがアメリカで開催され

ています。その中で、最新のeVTOL航空機が展示されました。その名もASKA(アスカ)

す。アスカといっても作ったのは残念ながら日本の企業ではありませんが・・・

Consumer Electronics Show (CES)

Consumer Electronics Show (CES)とは?

新年が明けてすぐの1月の第1週に、世界で最も長く続いているテクノロジー関連のイベント

が米国のウィンチェスターにあるラスベガス コンベンション センターで開催されています。

最先端のテクノロジーに関する企業や技術者が参加する団体のConsumer Technology

Association (CTA) が主催する Consumer Electronics Show (CES) です。

今年は 1 月 5 日(木)から 8 日(日)まで開催されています。

1967 年に設立された最初のイベントには 200 の出展者が集まり、17,500 人が参加しま

した。2023 年には、これらの数字は 173 の異なる国と地域から 3,200 以上の企業に膨れ

上がり、20万人近くの一般参加者が予想されます。今年の展示会を非常に重要なものにして

いるのは、過去2年間展示会を悩ませてきたCovidの懸念や制限がないことです。

では、今年はeVTOLやドローン関連の業界から誰が出展するのでしょうか?

2020 年にさかのぼると、HyundaiUber は CES で、eVTOL を開発するための協力を

発表しました。これは現在、Supernal *プロジェクトに移行しています。そのため、この

イベントは eVTOL 業界によって重要な発表の場になっています。

Supernalとは、現代自動車グループの一員で、米国を拠点とするスマートモビリティサービ

スプロバイダーであり、先進的なエアモビリティである電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発

により、人々の移動、接続、生活を再定義することを使命としています。Supernal は、安全

性の確保、騒音の低減、手頃な価格の設計、アクセス性の向上を基本理念としています。

Supernal の最初の電動航空機は、2028年の就航を予定しており、当初はパイロットとして

使用し、規制基準に沿って自律走行が可能になる予定です。

ASKA(アスカ)eVTOL A5 ハイブリッド

1月5日木曜日に、CES で eVTOL A5 ハイブリッド車を発表した空飛ぶ自動車メーカーの

Aska から重要なニュースが発表されました。

典型的な SUV とほぼ同じサイズで、ガス レンジ エクステンダーにより、1 回の充電で

「路上で最大 250 マイル (250 マイル) の距離を飛行できる最初の 4 人乗りの電気自動車」

と表現されています。A5 は、従来の自動車というよりも飛行機/ヘリコプターのように見え

ますが、道路を走行するときはいつでも折り畳むことができる翼とプロペラを備えています。

A5 は垂直に離陸できますが、従来の飛行機のように滑走路を使用できる柔軟性があります。

飛行時には、翼と 6 つのローターが展開します。Aska 氏は、この翼は「滑空、スムーズな

着陸、効率的なエネルギー消費」のために最適化されていると述べています。

同社によれば、この空飛ぶ車は、リチウムイオンバッテリーパックと搭載レンジエクステン

ダーとして機能するガス駆動エンジンを組み合わせた独自の電源システムによって駆動され

ます。A5 には 4 つのホイール内電気モーターが搭載されており、全輪駆動のトラクション

を生み出します。これにより、空気力学が向上し、内部スペースが最大化されます。航空機

の飛行速度は最大時速 150 マイル(240km/h)、道路上では時速 70 マイル(112km/h)

です。

レンジエクステンダーとは、電気自動車の航続距離延長を目的に搭載される、小型発電機か

らなるシステムです。プラグインハイブリッドカー(PHEV)の一種として分類されますが、

特にエンジンの回転力を直接動力として用いないものを表します。発電機の動力源としては

主に小排気量のガソリンエンジンやディーゼルエンジンが用いられます。このエンジンは

走行用としてタイヤを駆動せず、発電してバッテリーに給電するために用いられます。

電気自動車のバッテリー残量がわずかになったときに電力を補給するため、高価な二次電池

を用いずに電気自動車の航続距離を延長することが可能です。

長所としては、バッテリーの電力が低下するまでは純電気自動車(BEV)としての使用が可能

であり、軽量であるために航続距離が長くなること、その上低コストです。

エンジンの小型化に伴い、大規模な排気系・冷却系が不要となり自由なレイアウトが可能とな

り、エンジン稼働時のエンジン音・振動が小さいというメリットがあります。

Aska の共同創設者兼 CEO である Guy Kaplinsky 氏は、CES で次のように述べています。

「Askaは、自動車の利便性と、VTOL および STOL 飛行の容易さと効率性を兼ね備えた新世代

の乗り物として位置付けられています。これは、消費者だけでなく、緊急対応や軍事利用におけ

る重要なビジネスの可能性にも対応する車両です。」

Askaは、A5 の個人販売とは別に 2026 年にオンデマンド配車サービスを開始する予定です。

注文するには、最初に 5,000 米ドル(68万円)のデポジットが必要です。A5 の購入費用は

789,000 米ドル(1億6500万円)です。

A5 運転席 (グラフィックイメージ:Aska)

ドローンも負けてはいない

ドローン業界も負けじと、木曜日の CES で大きな発表を行いました。

米国に本拠を置く、米国最大の個人所有の医療輸送会社の 1 つである Acadian Ambulance

は、Blueflite のドローンとデジタル プラットフォームを選択して、「命を救う医療配達の

ための、この種では初のドローン ベースの緊急対応ソリューション」を開発すると述べまし

た。

これは、現在の従来の輸送を使用して可能なものよりもはるかに迅速に米国内で医療機器や

医薬品を配送できるようにするための共同開発です。

Blueflite の高度なロジスティクス ドローン プラットフォームに基づいており、調査および

エンジニアリング会社である Fenstermaker からの R&D サポート(R&DとはResearch and

Developmentの略で、「研究開発」を意味する。一般的にはこうした活動を行っている社内

部門を「R&D」と呼ぶことがある。)を受けているこのパートナーシップは、重要な機器を

緊急現場に届けることで迅速な対応を提供します。

2018 年に設立された blueflite は、ドローンベースの物流プラットフォームを提供し、より

迅速で費用対効果の高い配送を実現します。特許を取得した独自の完全電気式ドローン設計は

垂直離着陸機能、高度な操縦性を備え、商用運用の厳しい要求を満たすために妥協することな

く構築されています。

パッケージの大小にかかわらず、当社のドローンベースのプラットフォームは、サイズと数量

の両方で拡張できるように構築されています。当社独自のロジスティクス システムを介して

動作する blueflite のデジタル ネットワークは、既存のロジスティック ソリューションと連

動するように設計されているため、blueflite は大規模なロジスティック契約の明らかな選択

肢となっています。

Blueflite ドローン (画像: blueflite)

まとめ

海外では、この様なイベントが積極的に行われています。そしてこのイベントの場は

新たな投資のチャンスにもなっているのです。自動車でいうとモーターショー、航空機

だとエアショーに相当します。この様にeVTOL航空機やドローンは、自動車や航空機の

ように構成部品は少ないですが、新たな産業も参加しやすい場となっています。それは

まだまだこの業界が、成熟しておらず発展する余地を大いに残しているからです。事実

スタートアップと呼ばれる設立間もない企業が台頭しています。

日本の企業も負けてはいられません。岸田政権の柱である新規参入事業の促進として

国との協力、規制緩和が必要でしょう。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

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