Vertical Aerospace の危機

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

8月9日に試験飛行中墜落したイギリス、バーティカル・エアロスペース社のVX4。

ロールスロイス社が、 VX4を含むeVTOL 用電気推進システムの開発から手を引くことが

発表されました!

ロールス・ロイス、電気推進事業から撤退へ

ロールス・ロイスは、バーティカル・エアロスペース社の VX4 を含む eVTOL 用電気推進

システムの開発などの活動に重点を置いている電気部門について、買い手候補者からのオフ

ァーを歓迎しています。英国に本拠を置く航空機エンジンメーカーは、火曜日に展開された

アナリスト向け説明会で、この動きを広範なリストラ計画の一環として明らかにしました。

グループ全体の他の売却も含まれる可能性があり、今後5年間で最大15億ポンド(19億ドル)

を調達できる見込みです。

ロールス・ロイスのトゥファン・エルギンビルギッチ最高経営責任者(CEO)は、長らく期

待されていた企業再起動の詳細を発表し、同社が「短期的に(電気事業から)撤退するか、

あるいは適切な価値を求めて当社の立場を少数派に下げる選択肢を検討している」と述べま

した。中期的に完全撤退する意向です。

この売却発表から完全に明らかになっていないのは、ロールス・ロイスがヴァーティカル向

けに開発されているようなバッテリー電気推進システムへの直接の取り組みをやめるつもり

だけなのか、それともこの変更が新しいハイブリッド電気推進システムの広範な取り組みに

も影響を与える可能性があるのか​​ということです。たとえば、現在競売にかけられている電

気部門は、持続可能な航空燃料で稼働できるタービン発電機の開発に携わっています。

「当社が高度なエアモビリティで構築した世界クラスの能力を考慮すると、これは第三者に

とって良い価値となり、電力システム、防衛、および電力システムの中核となる電気工学活

動に集中できるようになると信じています。」民間航空宇宙(事業部門)」とエルギンビル

ギッチ氏は語りました。

ロールス・ロイスが本日の発表前にバーティカル・エアロスペース社に電気推進事業から

撤退する計画を通知したかどうかは不明です。バーティカル社は現在、2024年初めに飛行

試験を再開するために2番目のVX4プロトタイプを構築していますが、これにはロールス・

ロイスの推進システムが搭載される予定はありません。

「バーティカルは、今日の発表をより詳細に理解するためにロールス・ロイスと協力して

いる」と同社は火曜日遅くに発行した書面声明で発表しました。「同時に、VX4 を認定ス

ケジュール内で確実に提供できるよう、戦略的オプションを継続的に評価しています。」

年間最大5億ポンドのコスト削減を目指すリストラの一環として、ロールスロイスは約2,500

人の人員削減を行います。また、残りのポートフォリオ全体の収益性を高めるため、次世代

狭胴旅客機向けのUltraFanプログラムなど、新しい旅客機エンジンへの投資コストを分散

するための提携も模索する予定。

エルギンビルギッチ氏は、ビジネス航空部門が今後も中核的な活動であり続けることを明ら

かにしました。同氏は、ガルフストリーム・エアロスペース社とダッソー・ファルコン社へ

のターボファンサプライヤーとしてのロールス・ロイスの地位が、民間旅客機市場の平均

5~7%と比較して、平均3~5%と予想される年間収益成長の原動力となっていることが証

明されていると述べました。「最速の長距離(ビジネス)ジェット機の4機のうち3機に動力

を供給することで、当社の世界的な保有機数は9,000機以上に増えると予想しています」と

エルギンビルジッチ氏は語りました。

ロールス・ロイスが9000人削減の大リストラへ

英航空機エンジンメーカーのロールス・ロイス<RR.L>は11月20日、全世界の従業員

5万2000人のうち少なくとも9000人を削減する方針を明らかにしました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた航空業界の大幅な市場縮小に対応するためで、

工場の閉鎖も検討しています。

ロールス・ロイスは、航空宇宙分野で年間売上高の半分強を稼いでいます。人員削減の

規模は全従業員の17%相当で、主に民間航空部門が対象です。年間で13億ポンド

(15億9000万ドル)の経費削減になるとしています。工場や不動産、資本分野でも

コスト削減を図る方針。

ウォーレン・イースト最高経営責任者(CEO)はBBCラジオに対し、将来の需要に見合

った体制にすると述べました。

声明によると、同社は組合と協議に入る予定です。サポート部門も削減の対象になります

が、防衛部門の人員は削減しない方針です。

13億ポンドの経費削減のうち、人員削減が7億ポンド程度を占めます。人員削減に伴うリ

ストラ費用は約8億ポンドと見積もっています。

まとめ

今年8月に飛行試験の最中に墜落したVX4。原因はローターの取り付け部分の不具合でした。

バーティカル、EVTOL事故の詳細を発表
皆さんこんにちは! 8月9日に試験飛行中墜落したイギリス、バーティカル・エアロスペース社のVX4。 事故の詳細が発表されました。そして、再開は? 事故の詳細 英国の航空事故調査部門は、バーティカル・エアロスペース社初の本格的なVX4 eVT...

その後、2号機で飛行試験を計画していましたが、いまだ実施には至っていません。

事故を境に株価は下落して、この発表と共に更に下落しています。

丸紅と丸紅エアロスペースは今年9月に、バーティカル エアロスペース社と業務提携

契約を発表しました。同提携により、エアモビリティ分野における新規事業の創出を

目的として、日本国内における市場調査や事業参画検討の推進を共同で実施するとい

うことでした。

丸紅は、航空業界におけるネットワークや多角的な事業活動を通じて培ったノウハウ

を活用し、運航に必要なエコシステム形成など日本でのエアモビリティの実装に向け

た取り組みをバーティカル エアロスペースと連携して推進していくとし、同提携にお

いて、日本国内における市場調査、機体認証に関する課題調査、関係省庁との連携、

運航サービスの実現に必要となる離発着ポート等インフラ構築に関する調査、関係各

社との連携、社会受容性の向上・醸成に寄与する取り組みなどが行なわれる予定でした。

また、当初の計画では、2025年の大阪万博にもVX4を展示(飛行)させる予定でしたが

事実上不可能となりそうです。

バーティカル・エアロスペース社、丸紅、万博には、まだまだ逆風が強く吹きそうです。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

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