低高度に特化した気象予報、トゥルーウェザー

お天気
The use of drones for the technical control of mobile telephony antennas

皆さんこんにちは!

昨日で7月も終わり、今日から8月が始まりました。7月といえば、例年以上の猛暑日が

多かったイメージです。それは、日本だけでなく世界的に異常気象が起こっています。

南ヨーロッパから北アフリカ、北米からメキシコ、中国内陸部も猛暑(異常高温)に見

舞われています。

また、近年は台風やハリケーンの大型化、竜巻などが多数発生しています。

これら気象現象を予測しているのが、日本では気象庁です。また、民間の気象予報会社

も多く出てきています。日本においてはウエザーニュース社などがあります。

気象予報は、一定の観測から得られたデーターを元に、コンピューターを使ったりして解

析します。それは、大気全体を把握するということで比較的高い高度(航空機が飛行する

高度)がメインになります。

近年は、ドローンやAAM(アドバンスドエアモビリティ)と呼ばれるeVTOLの活躍が期待

されています。それらは、飛行機が飛ばない低い高度での運用になります。

今日は、その低高度に特化した気象情報を提供する会社を紹介します。

TruWeather Solusions(トゥルーウェザー ソルーションズ)

次世代の気象予報

全ての航空機にとって、一番の悩みは「」です。航空機は、通常風に向かって飛びます。

理由は、向かい風によって翼(プロペラも同様)に一定の揚力が発生し、それを利用する

ことで、離陸や着陸ができるのです。そして、その風は正面から吹いてくれればくれるほ

ど操縦しやすくなります。そのため滑走路は、その土地の地形や風向き(年間を通して多

い風向き)を考慮して作られます。また、航空機は横風に弱く、制限も厳しく決められて

います。まれに、天気は良好だけれども風が強いために欠航するなんて事もあります。

その風の正確な予想は、かなり難しく、地形だったり気圧配置によって大きく変ってきま

す。その気象予報の不確実性を独自の観測網で軽減しようとしているのが、トゥルーウェザ

ー ソルーションズです。

トゥルーウェザー ソルーションズは、本社をアメリカ、バージニア州に設け、オペレーシ

ョンセンターをニューヨークに置いています。

同社は、地上ベースの気象センサー システムを駆使して、十分に高い空間カバー率と低高

度環境での迅速な更新により、より大量の気象測定値を収集します。

主要な場所に新しい機材を効率的に展開し、既存の施設をより有効に活用し、非伝統的な

ソース(交通カメラなど)から得られたデータを活用して、これらの次世代航空機用の次

世代気象製品を開発してきました。具体的には、低コストの戦術的な地上センサー、レー

ダー、カメラ、多用途のモバイル 3D 超音波風速計、ポイント位置およびスキャニング ラ

イダー から、気象用ドローン(Meteomatics社製) などの航空機搭載モバイル気象ラボま

で多岐にわたります。これらのシステムは、それぞれの弱点をカバーする多様なデータを提

供し、同社はそれらすべてを融合して、超正確な地域の気象情報を提供します。

風の測定は日本の企業の製品

風の測定には、ドップラーライダーという高性能な計測機器を使って地上から低高度にか

けて測定を行っています。その機器を開発、提供しているのがしたのが、日本の企業メト

ロ・ウエザー社です。

メトロウェザーは、ドローンが活躍する「エアモビリティー社会」の実現のための「空の

インフラ整備」を担う京都発のスタートアップです。小型ドップラー・ライダー「Wind

Guardian」により都市の風況=空のインフラをリアルタイムに可視化し、風況を実測する

だけでなく予測する事でドローンをはじめとするエアモビリティの安全なインフラ構築を

実現しています。

メトロ・ウエザー社のドップラーライダー「ウインドガーディアン」(画像:メトロ・ウエザー)

メトロ・ウエザー社のドップラーライダーのウインドガーディアンは、サイズが65センチし

かなく、小型軽量で移動も容易にできます。性能は、測定範囲(距離)15km、風速分解能

は0.1m/sとなっており、十分な性能を持っています。

ドップラーライダーとは、「レーザー(赤外光)」により風向や風速を観測する装置です。

よく聞くのが、ドップラーレーダーですが、レーダーではなく、波長の短い光を使用してい

るので、晴天時などの空気中に水分がないときでも、空気の動きの観測が可能なことが大き

な違いでしょう。

ドップラーライダーは大気中の目には見えない浮遊粒子を捉えて、風の動きを調べることが

できるのです。

トゥルーフライト V360

トゥルーウエザーが提供している、ユーザー向けアプリケーションがトゥルーフライトV360°

です。

V360° は、微小気象データをシンプルな GO/NO GO 意思決定の洞察に変換することで、

低中空域の運用を最適化する データ分析プラットフォームです。

詳細な風(低高度に特化)、気温、ポイント観測(より細かい地域のデータ)、雲の高さ

定点カメラの利用などがリアルタイムで視聴できます。

年間の契約料金は、145ドル(2万円)です。

まとめ

日ごろ、近所の人との挨拶で、まずは天気予報「今日は暑くなりそうですね」とか

「毎日暑いですね」などと天気の話は必ず出てきます。天気予報は、人々の生活に

欠かせないものとなっています。ましてや、空に関わる人たちにとっては死活問題

です。アメリカの統計によりますと、天気の急変によってフライトをキャンセルし

たり、目的地を変えるなどの事例は、年間2割を下回らないそうです。正確な予報

がいかに産業に与える影響が大きいかがわかります。航空業界だけではなく、1次産

業(農業、林業、漁業)にも、正確な気象予報は欠かせません。また、局地的な

災害対策としても有効です。

これらの予報精度の向上は、社会全体に影響を及ぼす重大なインフラストラクチャー

です。近年の地球温暖化により、正確な予報はますます難しくなっていきます。

いかに多くの詳細なデーターを収集し、正確な解析、予報ができるかが鍵になります。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

 

 

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