皆さんこんにちは!
今週のeVTOL関連のニュースをまとめました。
CRISALION MOBILITY、ドバイ航空ショーでINTEGRITY EVTOL航空機を公開
スペインの新興企業Crisalion Mobilityは、来週のドバイ航空ショーでIntegrity eVTOL
航空機を発表する予定です。同社は最近、以前の社名であるUmiles Nextからブランド
名を変更しましたが、同機はパイロット1名と乗客5名を乗せ、巡航速度180km/hで最大
100km(63マイル)の飛行を行うとしています。
マドリードに本拠を置くクリサリオンによると、同社は1,600万ドル強を調達し、2024
年の第1四半期に別の資金調達ラウンドを開始する準備を進めています。同社は、エアタ
クシーの飛行、緊急医療サービス、貨物輸送、観光などの用途を想定していると述べて
います。
11月8日に打ち上げを発表したクリサリオンは、すでにサブスケールの技術実証機を飛行
させたと述べました。また、インテグリティには特許取得済みのFlyFree技術が使用され、
ローター制御ソフトウェアを使用して「全方向への航空機の動きを制御する安定性システ
ム」と説明されていると付け加えました。
ポベダ氏はさらに、「FlyFree のおかげで、乗客は悪天候下でも、より安全で快適な優れ
た飛行体験を得ることができます。この技術は2019年から屋内飛行で、2022年からは
屋外飛行でテストに成功しています。」
INTEGRITY はパイロットと最大 5 人の乗客向けに構築されており、身体の不自由な人々
のアクセシビリティを考慮して設計されています。リリースには「航続距離は100キロ、
巡航速度は時速180キロ、最高速度は時速約216キロ。完全電動航空機として、GCC 諸国
の持続可能性目標に沿っており、従来のヘリコプターよりも大幅に静かで、発生音はわず
か 45 デシベルです。」Crisalionは、投資銀行BlueBullのアドバイスを受けて2024年第
1四半期に予定されている別の資金調達ラウンドで、これまでに1,500万ユーロの資金を
調達しています。
ポベダ氏は、「空と地上の両方で、安全で効率的、持続可能な輸送ソリューションをもた
らす当社の破壊的技術に投資家が今後も感銘を受け続けると確信している」と述べました。
2019年に設立され、以前はUMILES Nextとして知られていたCrisalion Mobilityは、電気
地上モビリティと航空モビリティの両方に注力する一方、コントロールセンターからの遠
隔制御システムなどの独自の革新的な技術を開発して、スペインおよび国際的なモビリテ
ィ事業者にソリューションを提供しています。
フォトテラ、モヤエアロEVTOL航空機10機を発注
Moya Aero は、同社の自律型ユーティリティ eVTOL 航空機の運用に興味を持つ 3 番目の
顧客と同意書を締結しました。航空写真測量、ハイパースペクトルデジタル航空写真測量、
ライダー測量、環境観測などの用途に使用する予定であるモヤの航空機10機を購入するこ
とに暫定的に合意しました。
この航空機の積載量は 200 キログラム (440 ポンド)、航続距離は 110 キロメートル (70
マイル) で、貨物の配達や作物への散布などの役割のために開発されています。モヤの他
の顧客には、カナダの貨物物流グループN2 インフラストラクチャー テクノロジーズや
ブラジルのヘリコプター オペレーター ヘリスル アビエーションが含まれます。
この航空機は2026年に就航する予定で、画像を撮影するための専門機器を設置した後、
フォトテラに引き渡される予定。フォロテラは地図調査用の画像などのサービスを提供し
ています。
SKYDRIVEと関西電力がEVTOL充電器で提携
関西電力とeVTOL航空機開発会社SkyDriveは、2025年大阪万博の一環として開催される
飛行デモンストレーションをサポートする充電設備を共同開発しました。日本に本拠を置
くSkyDriveは、当局が小規模事業の計画を承認しており、展示会に参加する予定の数社
のeVTOLメーカーのうちの1社です。
最初の充電施設は今年末までにトヨタにあるSkyDriveの飛行試験施設に設置される予定で
す。もう1つの施設は、2025年の万博に合わせて夢洲に建設されるバーティポートにも設
置される予定です。
SkyDrive、日本の瀬戸内諸島への航路をサポートするため、一般財団法人MASCからSD-05 eVTOL航空機の予約注文を受け取る
SkyDriveとMASC一般協会(MASC)は、SkyDriveのSD-05 eVTOL航空機の商
用利用予約に関する覚書を締結しました。この協定は、この地域における高度エ
アモビリティ(AAM)技術の開発における重要な前進を示すものです。
両社は緊密に協力して商業運航を開発し、SD-05 eVTOL航空機の潜在的な郊外
ルートを探索していきます。
この提携は、地元関係者の参加を得て、瀬戸内諸島に航空機を本格的に配備し、
地域の経済成長と持続可能な発展に貢献することを目的としています。
eVTOL航空機を活用した瀬戸内諸島の航空観光促進に取り組む一般社団法人
MASCは、倉敷市にeVTOLを常設展示する専用展示場を新設しました。
この展示場は、産業界向けの教育ショールームとして機能し、岡山県倉敷市
水島地区におけるAAM技術の産業クラスターの育成を目指しています。
リパブリック・エアウェイズ、オーラ・エアロ社のハイブリッド電気リージョナル旅客機を支援
北米の地域航空会社リパブリック・エアウェイズは、 ERA (「Electric Regional Airlines」
の略)と呼ばれる19人乗りのハイブリッド電気航空機を開発しているフランスの航空宇宙メ
ーカー、オーラ・エアロと戦略顧問として契約しました。
今週月曜日に署名された覚書で、リパブリックは、2030年までに就航が予定されているERA
の技術設計と商業開発においてオーラを支援することを約束しましたが、同機の運航につい
てはまだ約束していません。アウラによると、同社の受注残高は35億ユーロに上り、これに
は350台以上の意向表明書が含まれているということです。
ベルウェザーのオリックス EVTOL 航空機がドバイ航空ショーに着陸
ベルウェザー インダストリーズは、来週ドバイ ワールド センター空港で開催される
2023 年ドバイ航空ショーで、個人用 eVTOL 航空機の Volar ファミリの最新モデルを
初公開します。ロンドンに本拠を置く航空宇宙スタートアップ企業は今週、同社の第3
世代プロトタイプであるオリックスと呼ばれる3人乗りeVTOL航空機のサブスケール
モデルを5日間の展示会中に展示する予定であると発表しました。
都市部のエアモビリティのための自家用車として販売されているオリックスは、翼や外部
プロペラのない、洗練されたスポーツカーのようなデザインが特徴です。ベルウェザー氏
によると、1回の充電で20分以内に最大80キロメートル(50マイル)飛行できるという。
ベルウェザーは、2021 年のドバイ航空ショーに初めて登場し、アンテロープと呼ばれる
単座 eVTOL 航空機の第 2 世代プロトタイプを披露しました。同社は 2021年からドバイで
プロトタイプの飛行試験も行っており、2028年までに欧州で航空機の個人使用が承認され
ることを目指しています。
以上、今週の主なトピックでした。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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