世界のLSAリーダー、ゼニス・エアクラフト

飛行機

皆さんこんにちは！

世界で一番売れているLSA（Light Sports Aircraft：軽量スポーツ航空機）の会社は

アメリカのゼニス・エアクラフト・カンパニーです。

ベストセラーの理由は、価格の安さだけではなく自作できることです。

ゼニス エアクラフト カンパニー

会社概要

ゼニス エアクラフト カンパニーは、キット航空機の設計、開発、製造を専門に行って

います。この独立系私有会社は、米国の中心部に位置するミズーリ州メキシコで 1992

年に設立され、20,000 平方フィート以上の敷地のあるメキシコ記念空港施設内に生産

本拠を置いています。

ゼニスが選ばれる理由

第一に、ゼニス エアクラフト カンパニーは、さまざまなニーズや好みに合わせたさま

ざまな航空機キットを提供しています。低翼のスポーツ プレーン、高翼の STOL、ユ

ーティリティ プレーンなど、個人のビジョンに合ったキットを提供しています。さま

ざまなオプションやアクセサリを使用してキットをカスタマイズして、真にユニーク

なものにすることもできます。

次に、ゼニスは、キットを完成させるための優れたサポートとガイダンスを提供して

います。マニュアル、ビデオ、フォーラム、ニュースレターなどのオンライン リソー

スにアクセスして、構築プロセスについて詳しく学び、他のビルダーからヒントを得る

ことができます。また、工場や地方支部で開催されるワークショップやセミナーに参

加して、専門家から実践的な経験やアドバイスを得ることができます。工場を訪れて

キットの製造現場を見学したり、デモ機を試飛行したりすることもできます。

第三に、ゼニス は、情熱と熱意を共有するビルダーやパイロットのコミュニティに

よりより深い結びつきを約束します。ゼニスからキットを購入すると、単に製品を

購入するだけではなく、家族（ゼニスファミリー）に加わることになります。

ソーシャル メディア、イベント、フライイン、ニュースレターを通じて他の顧客と

ネットワークを築くことができます。

ゼニスは、潜在的なビルダーに独自のキット航空機の構築について学ぶ機会を提供

するために、自社の工場で実践的なワークショップを開催しています。毎年恒例のオ

ープン ハンガー デーは、オーナーや愛好家が飛行機で工場を訪問し、ビルダー仲間

と会う人気のイベントとなっています。

ゼニス エアクラフト カンパニーのビルダー ワークショップ

ゼニス CH 650B

ゼニスCH650は、スポーツパイロットのために特別に開発された第2世代のライトスポーツ

航空機です。航空技術者クリス・ハインツによるゾディアックシリーズの最新モデルで、

1984年に初めて発表されました。この最新モデルは、より広いキャビンエリアを持つ

モダンな新しいスタイリングを含む、新しいアップデートされた機能を提供します。

2001年に発表されたゾディアックCH601XLをベースにした新しいゼニスCH650は、

FAAのスポーツパイロット／ライトスポーツ航空機のカテゴリーを満たすために特別

に開発され、新しいFAAのカテゴリーの下で可能な最大のパフォーマンスと能力を提

供しています。

ゼニスCH650のハンドリング特性は非常に良く、以前のゾディアックモデルと全く同

じですが、ロール制御力がわずかに高くなっています（これは予想通り、エルロンのコ

ードが大きくなった結果です）。 新しい翼型は、これまでのZODIACモデルよりも薄く

抗力を減らすために選ばれました（より高いトップエンド・スピード）。 また、翼端板

を追加することで、低抗力翼型による失速速度の最小化を図っています。

性能

STANDARD Zenith CH650 キット航空機は、「軽スポーツ航空機の運航に関する航空機

および航空従事者の認証」(2004 年 7 月 20 日) で定義されている軽スポーツ航空機の

定義を満たしています。（最大離陸重量600kg）

販売価格は、必要最小限のキッドで35,720ドル（536万円：1ドル150円）です。

クリスハインツ（1938年11月21日– 2021年4月30日）は、キット航空機の設計で知られ

るフランスとカナダの航空エンジニアです。コンコルドの製作チームを経て、ロビンHR

100などのフランスの 4 人乗り軽単葉機をデザインしました。

ゼニス STOL CH 701

1986 年に初めて導入された STOL CH 701 航空機は、スポーツ パイロットと初心者の両

方の厳しい要件を満たす「オフエアポート」短距離離着陸キット航空機として開発されま

した。STOL CH 701 では、デザイナーのクリス・ハインツは、「本物の」飛行機の機能と

利点と、「超軽量」飛行機の短距離飛行能力を組み合わせました。この航空機は、高揚力

用の固定前縁スラット、フルスパン フラッペロン (エルロンとフラップの両方)、全飛行舵

および耐久性のある全金属構造を備えています。

STOL CH 701 航空機が真に優れているのは短距離での性能です。総重量で、整備されて

いない草地では 120 フィート（37ｍ）未満、または硬い表面では 90 フィート（28ｍ）

未満で離陸できます。フルスロットル設定が適用されるまでに回転が可能になり、時速

25 マイル（時速40km/22ノット） (地面効果、無風時) で離陸を開始できます。すべて

静止状態から 4 秒以内です。もちろん、向かい風があると離陸に必要な時間と距離が短

くなります。

1986 年以来人気があり、数百機の STOL CH 701 航空機が世界中を飛行しています。

現在飛行している 500 機を超える STOL CH 701 の多くは空港外の短い草地、裏庭の畑

遠隔地で運航されています。航空機の全金属構造により、継続的な屋外保管に適しており

所有者に継続的なコスト削減を提供します (ハンガーやタイダウンの料金は不要)。

STOL CH 701のシンプルなコックピット

販売価格は、驚きの11,330ドル（170万円）！軽自動車並の価格帯です。

ゼニス STOL CH 750 “スーパーデューティ”

AirVenture 2017 で発表された STOL CH 750 スーパーデューティは、全ての観客を驚

かせました。大型エンジン (205 馬力) とサード シート (後部座席) を備え、大型のタン

ドラ タイヤを履いただけでなく、今年最もユニークなイノベーションの 1 つである

「アンパネル」も備えていました。この独創的なコンセプトは、従来の計器パネルを廃止

し、代わりに可動アームに取り付けられた単一のガラスパネルの EFIS を使用して、

パイロットまたは乗客の前に配置したり、機外に移動したりできるようにします。

インストルメントパネル構造全体を廃止するという非常に珍しいアイデアです。

アンパネル：取り外し可能な計器。

STOL CH750 SD は並外れた STOL パフォーマンスを提供します。工場のデモ機は、205

馬力でわずか 115 フィートで離陸できます。毎分 1,350 フィートで上昇し、純正構成

(ブッシュ タイヤ装着時) では時速 165 マイルで巡航速度はかなりのものです。着陸滑走

距離はわずか 150 フィート（45ｍ）です。時速 34 マイル（時速55km/30ノット）の

失速速度は、この飛行機が低速飛行に優れ、穏やかな失速に至るまで優れた操縦性を備え

ていることを意味します。この失速速度が少ない（失速性能が優れている）ことは、離着

陸距離を短くするだけではなく、安全に着陸できるということです。

 

特に、従来のモデルと比べてエンジン出力が大幅に増強されたことは、搭載可能な人数や

荷物などが増えることと同時に、グライダーなどの牽引にも使用できることです。

（一部の国では許可されていません。）

特徴としては、組み立てが簡単になったことです。平均的なビルダーがキットを組み立

てるのにかかる時間はわずか 250 ～ 300 時間程度です。

まとめ

ゼニス エアクラフト カンパニーは単なる企業ではなく、ライフスタイルでもあります。

航空機キットにゼニス エアクラフト カンパニーを選択すると、空を飛ぶという夢を実

現するだけでなく、その過程での旅も楽しむことができます。

1968 年 10 月、アビオンズピエールロビンで働いていたクリスハインツは、アマチュア

製作に適した複座の全金属製軽飛行機、ゼニスの設計に着手しました。ハインツは 1973

年にカナダに移住し 、 1974 年にゼニスの設計図とキットを販売するゼニスを設立しま

した。現在、息子が後を継いでいますが、クリスのユニークな発想も受け継がれています。

子どもの頃、自分で作った模型飛行機が初めて飛んだときの感動を、自らの手で実感でき

るのです。「作る楽しさ」と「自ら飛ぶ楽しさ」が同時に味わえるのです。それも自動車

を買い換える低価格で！

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

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