皆さんこんにちは!
昨日の11月5日に、TOKI AIRの1号機が新潟空港に到着しました。
TOKI AIR
1号機
1号機はATR側のパイロットの操縦で仏トゥールーズを10月31日に出発し、
ギリシャのイラクリオン国際空港、アラブ首長国連邦ドバイのアール・マク
トゥーム国際空港、インドのナーグプル空港、タイのバンコク・ドンムアン
国際空港を経由。最終経由地であるフィリピンのニノイ・アキノ国際空港
(旧称マニラ国際空港)を現地時間5日午前7時52分に出発し、新潟には午後
3時22分ごろ到着した。着陸前には滑走路を低空で通過する「ローパス」も行
われました。
ATR 72
ATR 72はフランスとイタリアの航空機メーカーが合弁事業で興した」ATR製の
ターボプロップ創発旅客機です。ATR42のストレッチ型で積載量が増加しました。
1988年に初飛行。初飛行から30年近く経ちますが、現在も開発が続けられています。
ATR 42よりも機体胴部を4.5メートルと翼幅を延長し、より強力なエンジンを搭載
し、燃料積載量を約10パーセント増加させました。
日本では、今回のTOKI AIRが2機ほど注文しており、鹿児島をベースとする
日本エアコミュータ(JAC)がそれぞれ受注しています。現在日本にあるコミュー
ター会社の多くが今後、ATR機に替えていくことが決まっています。
同型のターボプロップ機、DHC8-400、通称Q400はカナダのボンバルディア・エアロ
スペース社によって製造された航空機や、サーブ340からの変更となります。
ATR 72は、その名の通り通常は72人乗りです。TOKI AIRは、ATR 42
600S(STOL:短距離離着陸機)も注文しましたが、開発が遅れているために
独自に、客室前方を貨物室に変更できるオプション「カーゴフレックス(CargoFlex)」
を初採用します。その2号機は、受領時期を調整中です。ATR72-600の場合、44席と
1400kgの追加貨物を搭載できる仕様になっています。
TOKI AIRの機体には特殊な塗料を使用しており、燃費が向上すると共にCO2
削減も期待されています。
TOKI AIR
TOKI AIRは、新潟空港をベースとした航空会社です。地域航空ネットワーク
の充実と空港を軸にした地域活性化に取り組んでいます。
就航地は、新潟を中心として北は北海道(丘珠空港)、仙台空港、名古屋、神戸、
そして成田を計画しています。近いところでは佐渡空港にも就航します。
佐渡空港に就航するには、短距離離着陸ができるATR42-600Sが必要です。
TOKI AIRは、今後1週間程度で機体の登録をフランス籍から日本籍に変更
して登録記号をJA01QQとし、地上での訓練から始めます。
一方、飛行訓練の開始時期は調整中としています。
また「航空会社」を名乗って事業を行うためには、国土交通省からAOC(航空運送
事業の許可)を取得する必要があり、安全性や持続的な運航が可能かを規定や訓練
体制などを基に審査されます。就航は今年秋ごろを目指していましたが、現時点では
2023年3月下旬以降を予定しています。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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