皆さんこんにちは!
7月ももう終わりになりますね。今週、日本だけでなくヨーロッパや北米は猛暑が
続きました。本当に暑かったですね。
暑いのは気温だけではありません。AAM(アドバンスドエアモビリティ)業界も
熱い1週間となりました。
ベータ・テクノロジーズ、米国上院議員とホワイトハウス顧問の訪問をホスト
米国上院議員クリステン・ギリブランド氏(左)とホワイトハウスインフラ調整官ミッチ・ランドリュー氏は、ニューヨーク州プラッツバーグの施設視察中にベータ・テクノロジーズのアリア250 eVTOL航空機を検査した。(画像: ベータ)
カーステン・ギリブランド上院議員(民主党、ニューヨーク州)は、ホワイトハウスの
インフラ調整官ミッチ・ランドリュー氏を伴って、ベータ・テクノロジーズがアリア
250 eVTOLと従来の離着陸機の両方を開発しているニューヨーク州北部のプラッツバー
グ施設の視察に同行しました。
ランドリュー氏はジョー・バイデン大統領の特別補佐官で、ジリブランド上院議員は州
のノースカントリー地域での交通を含むインフラ投資への連邦政府の支援を求めていま
す。7月21日の訪問には、ニューヨーク州議会議員のビリー・ジョーンズも参加しまし
た。またギャリー・ダグラス、ノース・カントリー商工会議所の会長兼最高経営責任者
(CEO)。クリントン郡産業開発庁のエグゼクティブディレクター、モリー・ライアン
氏も同行しています。
ギリブランド上院議員は、ベーター・テクノロジーズ「「航空宇宙工学における国家的
リーダー」と称賛し、「今後もホワイトハウス、ベータ・テクノロジーズ、そして北方
諸国の地元指導者らと緊密に連携して、この地域に連邦政府の投資をもたらし、支援を
図っていきたい」とコメントしました。「ここがクリーンエネルギーのイノベーション
と製造の中心地となることを目指しています。」
今月初め、米国運輸省、FAA、NASA、連邦通信委員会、国家電気通信情報局からの代表
団70名が、カリフォルニアに本拠を置くeVTOL航空機開発会社アーチャー・アビエーショ
ン社を訪問しています。同社のサンタクララ本社は、連邦高度航空モビリティ省庁間ワー
キンググループの会議を主催しました。
ベータの Alia 250 プロトタイプ(画像: ベータ)
Archer、Uber Elevateの共同創設者を商業事業の責任者に任命
ジョビーが買収したエアタクシー相乗りプラットフォーム「ウーバー・エレベート」の共
同設立者であるニキル・ゴエル氏が、アーチャー・アビエーションの最高商業責任者に任
命されました。同社は、ゴエル氏がミッドナイトeVTOL航空機を2025年に商業運航させ
る取り組みを主導すると述べました。ゴエル氏は2020年8月からアーチャー社の顧問を務
めており、推進技術のイノベーターであるウィスパー社を含む他の高度なエアモビリティ
の新興企業で顧問の役割を果たしています。
ゴエル氏は、アーチャー社はニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、マイアミ、サンフラ
ンシスコでのエアタクシーサービスの開始と、中東、アジア、ラテンアメリカでのビジネ
スモデルの拡大に注力すると述べました。同社の発表では欧州での見通しについては言及
されておらず、アーチャーの創業者兼最高経営責任者(CEO)のアダム・ゴールドスタイ
ン氏は最近、eVTOL航空機の型式証明への取り組みについて航空安全規制当局EASAを批
判し、そのため承認を得て先進的な航空機を製造することが「非常に困難になる」と述べ
ていました。
アーチャーのミッドナイトeVTOL航空機(画像:アーチャー)
サステナビリティ・ベンチャー・キャピタル・グループがエレクトラのeSTOL航空機に投資
ドイツに本拠を置き、エネルギー転換や気候変動技術に関わる企業の支援を専門とする
Statkraft Ventures(スタットクラフト・ベンチャーズ)は、9人乗りのハイブリッド電
気eSTOL航空機の開発努力を支援するためにElectra.aero(エレクトラ・エアロ)に投資
しています。バージニア州に本拠を置くエレクトラは、6月にEL-2ゴールドフィンチ技術実
証機を発表しましたが、最新の投資額やこれまでの資金調達活動の総額については明らかに
はしていません。
エレクトラは、2028年の目標型式証明に向けて取り組みながら、2025年に本格的なプロ
トタイプによる試験飛行を開始することを目指しています。この航空機は2,500ポンド
(1100kg)の貨物を運ぶことができ、着陸地点から約400海里(643km)のルートで運
航すると予想されています。同社は、飛行中に8台の電気モーターを駆動しバッテリーを
充電する分散型電気推進システムの一部を構成するタービン発電機のサプライヤーを選定
中です。
Electra の 9 人乗りハイブリッド電気 eSTOL 航空機(画像: Electra)
XTIエアクラフト、ソフトウェアグループInpixonとの合併により上場へ
XTIエアクラフトは、ナスダック上場のソフトウェアグループInpixonと合併することで、
トリファン600VTOL航空機の開発資金を調達することを目指しています。
両社は7月25日に最終的な合併合意を発表し、今年の第4四半期までに取引が完了する見込
みだと述べました。米国の金融規制に基づいて要求されるさらなる公開情報が今週後半に
公開される予定で、統合された事業はXTI Aerospaceの名前で取引される予定。
Inpixon は、製造施設や倉庫で使用されるリアルタイム位置情報システムを専門としてい
ます。
コロラド州に拠点を置く XTI は現在、タービン駆動のトリファン モデルを「垂直リフト
クロスオーバー飛行機」と呼んでいます。翼には一対の傾斜ダクトファンがあり、後部胴
体にはもう 1 つのファンが組み込まれており、予想航続距離は 1100 マイル(1770km)、
速度は最大 345 マイル(555km/h)です。推進技術の進歩に伴い、XTI はハイブリッド
電気推進または全電気推進を備えたバージョンの航空機の導入を期待しています。
XTI の TriFan 600 航空機(画像:XTI)
オープナーは初期のブラックフライの 顧客募集中!
オープナーは、飛行評価を実施してメーカーにフィードバックを提供するため、同社の一人
乗り用個人eVTOL航空機ブラックフライの顧客 12 名を募集しています。
カリフォルニアに本拠を置く同社は、今週オシュコシュで開催されたEAA AirVentureショ
ーで早期アクセスプログラム(EAP)を発表し、そこで特徴的な航空機をデモンストレーシ
ョンを行いました。
オープナーのブラックフライ eVTOL 航空機 (画像: オープナー)
希望者は、米国に居住し、クラス G 空域 (混雑していない地域上) にアクセスできること、
18 歳以上であること、およびトレーニングとプログラム開発に指定された時間を費やすこ
とができることが必要です。
オープナーは、消費者のレクリエーション用途やショートホップ旅行向けのウルトラライト
に関するFAAのパート103規則に基づいてこの航空機を市場に投入する予定です。
パイロットのライセンスを保持する必要はありませんが、オープナーでは包括的な飛行訓練
を受けることが求められます。
Elfly、Noemi Electric 水陸両用航空機用バッテリーサプライヤーを選択
Electric Power Systemsは、ノルウェーの新興企業エルフライが開発中の水陸両用航空機
ノエミに Epic バッテリーを提供する予定です。この提携は今週のEAA AirVentureショー
で発表され、エネルギー貯蔵のスペシャリストである同社は、すでにPlana、Supernal、
Ampaire、Aura Aero、VoltAero、Boeing、Textron eAviation、Diamond Aircraftを含
む航空顧客のリストに加わることになります。
エルフライは6月、最大13人の乗客または貨物を輸送し、最大航続距離200キロメートル
(109海里)、最大速度250ノットの全電動水上飛行機の計画を発表しました。
同社は、2028年から2030年までに就航することを目指し、2025年にプロトタイプによる
試験飛行を開始することを目指しています。ノエミはノルウェーのような国々の沿岸地域
を結びつけることができると考えていますが、地理が難しく、比較的短距離の移動が遅く
なる可能性があります。
エルフライ の全電動水上飛行機ノエミ(画像:エルフライ)
Avidyne、SkyDrive の eVTOL 航空機に量子アビオニクス スイートを供給
SkyDrive は、3 人乗り SD-05 eVTOL 航空機のフライトデッキに Avidyne の Quantum
アビオニクス スイートを選択しました。この日本の新興企業は、10マイル未満の移動用の
完全電気自動車を開発中で、すでに米国、日本ベトナムで予約の登録が始まっています。
フロリダに本拠を置くAvidyneは、今週ウィスコンシン州オシュコシュで開催されたEAA
AirVentureショーでSkyDriveとの契約を発表しました。
SkyDriveのCEO福澤氏とAvidyne のCEOダン・シュウィン氏(画像:SkyDrive)
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