皆さんこんにちは!
今日は、お隣、韓国の軍需産業についてのお話です。
大韓航空、ステルスUAV部隊を開発へ!という記事が載りました。そこから
見ていきましょう。
大韓航空と軍需産業
大韓航空は8月12日に韓国防衛省のステルスUAV飛行隊開発事業の優先交渉
権者に選定されたことを発表しました。ステルスUAV戦隊の技術は、韓国防衛
省が新兵器システムを開発する『未来挑戦型防衛技術開発プロジェクト』の一環
として韓国で初めて開発されたものです。
韓国防衛省は、2021年11月にUAV戦隊の開発に着手し、基本設計を完了
しました。今後大韓航空と共同で詳細設計を進める予定です。大韓航空では、有
人機1機とUAV3~4機が同時に任務を遂行できる有人・無人チームシステム
を開発することになっています。UAVの飛行隊は有人航空機を支援、護衛する
だけでなく、監視、電子妨害戦術、精密射撃などの独自の任務を遂行する計画で
す。大韓航空は、今後も韓国防衛省の多目的ステルスUAV開発プロジェクトや
有人・無人チーミングシステムを活用したAI基盤ステルスUAV部隊運用の実
現可能性の検討に積極的に参加し、未来の先端兵器システム開発と軍の防衛力強
化に寄与していくとしています。
UAV:無人航空機 (Unmanned Aerial Vehicle )
韓国 武器輸出国
韓国の武器輸出
韓国は、北朝鮮の脅威に備え、これまで防衛産業を育成させてきました。韓国は
武器輸出国としても存在感を増しています。ロシアによるウクライナ侵略が長期
化するなか、官民一体となって北大西洋条約機構(NATO)加盟国への受注拡
大に力を入れています。
K9 自走砲
ノルウェイ、フィンランド、エストニア、オーストラリアの軍事関係者は、4月に
韓国の軍需企業を訪れ、自走砲K9の生産過程を視察しました。K9は、韓国が朝
鮮半島有事に備え、北朝鮮との軍事境界線近くに実戦配備しているものです。最大
射程40kmで1分間に6~8発を発射できます。2001年からトルコ、ポーラ
ンド、インドなど8カ国に輸出しています。
その他の兵器輸出
戦車K2や戦闘機FA-50、護衛艦などの輸出にも力を入れています。
新しくできたユン政権は、昨年まで武器輸出、世界8位だった韓国を来年以降3~
4位までに押し上げることを目標にし、ヨーロッパ市場に力を注いでいます。7月
にはポーランドが韓国から自走砲600台、戦車980台、戦闘機48機を購入す
ると発表しました。受注額は、約1兆円にもなります。ポーランドはロシアの脅威
に備えながら、自らもウクライナに多数の戦車を供与しており、その補強が急務で
した。
FA-50 戦闘機
今回、ポーランドに供与される戦闘機FA-50は、韓国のKAI(韓国航空宇宙
産業)がアメリカのロッキード・マーチンからの技術支援を受けて開発した超音速
軽戦闘機/攻撃機です。FA-50は、訓練機TA-50の派生型で、韓国空軍が
使用しているF-5EタイガーⅡの後継機として開発されたものです。
今回、ポーランドがこのFA-50を導入した理由は、ポーランドの主力戦闘機F
16C/D(同じくアメリカ、ロッキードマーチン製)と同じサイドステック型の
操縦系統やコックピットの計器の大型ディスプレイを採用しており、FA-50と
の高い互換性があることです。
戦闘妖精 雪風(せんとうようせい ゆきかぜ)
戦闘妖精 雪風は、神林長平によるSF小説です。SFマガジン誌上に1979年
から1983年にかけて連載され、1984年に文庫化されました。その後、今年
の4月までに4部まで創られ、星雲賞(優秀なSF作品に贈られる賞)を計3回、
受賞しています。
ストーリーは、南極に出現した超空間通路から飛来する謎の異性体ジャムの侵攻を
受けた人類は、その先鋒を撃退し、逆に超空間通路の向こう側に攻め込み、そこに
存在した惑星フェアリーに基地を築き、ジャムの侵攻を食い止めていました。そこ
では完全自律制御によって飛行する戦闘機、通称雪風と主人公であるパイロットの
活躍を描いた作品です。雪風は無人機として運用される予定で、機体自体が優れた
戦闘能力を持っており、人間が関与しなくても良いと思われていましたが、最終的
には機械と人間の思想とが融合した新しい兵器として進化していく内容です。
この物語の中で、有人戦闘機である雪風が多数の無人戦闘機を従えて戦闘する様は
韓国軍が行おうとしている戦闘システムと重なる部分があります。近い将来、航空
機での戦闘はAIを搭載した無人戦闘機やドローンを使った戦いとなるでしょう。
戦闘妖精 雪風は、2006年にアニメ化(OVA版)されて、主人公のパイロッ
トの声を俳優の堺雅人さんが担当されました。堺さんは、この時が声優初挑戦で、
航空自衛隊の小松基地のF-15部隊が全面協力しています。堺さんは、実際にF
ー15の見学を行っています。
まとめ
韓国は、まだ北朝鮮との戦争は終わっていません。休戦状態なのです。20歳以上
は徴兵制度がありますし、ソウルの地下鉄の駅は地下深く造られており、有事の際
にはシェルターとして利用されます。常に戦争と隣り合わせなのです。
何度か韓国のシュミレーター訓練に行きましたが、その場所が国境付近にありまし
た。周りには物々しい軍事施設もありました。また、仁川空港(インチョン)も国
境近くにありますので、いつも気をつけて飛行しています。中東にいた頃も、周り
の国やアフリカ諸国の情勢などとてもデリケートな時期でした。
日本は、本当に平和な国です。この平和をずっと守っていかなければなりません。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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