パイロットの獲得・ビジネスジェット編

飛行機

皆さんこんにちは!

2023年のコロナの終息とともに世界経済が大きく再始動しました。

それに伴い人々の移動が盛んになり、航空業界は空前の人手不足に陥っています。

新しいパイロットは、こぞって給料の良い航空会社に就職します。一方、

ビジネスジェット業界も優秀な人材確保に躍起です。

今日はその実態と対策についてレポートします。

ビジネスジェットのプロフェッショナルの雇用と維持の課題

昨年のEBACE(欧州ビジネス航空コンベンション&展示会)カンファレンスには、

航空部門に優秀な人材を補充する「ヘッドハンティング」ビジネスにおいて、

ビジネスジェット企業の多くにとって身近で重要なテーマを取り上げたセッション

含まれていました。企業の多くは、大手航空会社との競争は負け戦であると結論

付けています。 5 月 25 日の「Breaking into Business Aviation」セッションでは

航空学校の新卒採用に焦点を当てていました。それはまだ戦いの半分にすぎないと

思います。一度採用された彼らが航空会社に逃亡しないようにする必要があります。

ビジネス航空を取り巻く状況は、過去 10 年間で確実に変化しました。民間パイロ

ットとして新たに誕生したときの通常の昇進は、運が良ければ小型タービン航空機

のオペレーターに就き、コミューター航空会社を卒業してから「ビッグリーグ」に

入るために、飛行教官として何年もかけて成長することを意味することが多かった

のです。 

ビジネスジェット業界の人間は、航空会社の試用期間中の賃金よりも高い給料で

最高の給料を得ることができ、その後は上級フラッグキャリアの機長の収入さえ

矮小化するほどの給料が続きます。 「6 桁の数字を達成する」というビジネス

ジェットの古い目標は非常に一般的なものとなり、新しい目標は複数になりました。

一部の機種では、30万ドル(4,700万円)を超える給与が交渉の出発点となってい

る企業もあります。彼らが有名な航空会社と競争できたのも不思議ではありま

ん。しかし、すべてが変わりました。彼らはさまざまな面で遅れをとっています。

航空会社との競争

高い給与が必須条件です。長年雇用と解雇を行ってきた私は、この問題にお金を

投じて、飛行機の前部座席を優秀なパイロットで満たし、格納庫を一流の整備士

で満たし続けることができると考えていました。航空会社はすぐに、ビジネスジ

ェットの世界が才能の素晴らしい供給源であることを認識し、ビジネスジェット

企業私たちを自由に略奪できるファームクラブに変えました。彼らが競争した

ければ、初任給の数字が競争に追いつく必要があります。これが、多くの企業の

人事部門における現在の危機につながっています。飛行機を操縦する人たちに、

飛行機を操縦している乗客よりも多くの収入をもたらすにはどうすればよいの

でしょうか?答えは、航空部門の給与体系を会社の他の部門から切り離すことで

す。数百万ドルの飛行機を安全に飛ばしたいのであれば、飛行部門の人件費が上

がらなければなりません。

給料よりも雇用の安定の方が重要かもしれない。彼らは航空会社に何人ものパイ

ロットを奪われてきましたが、その理由はたいてい単純なものです。飛行機が 1

機のフライト部門に就いているので、明日その仕事がここに来るかどうかは保証

できません。景気の悪化により、私の会社が消滅する可能性があります。

数十年前、航空会社は経済的打撃を受けやすく、一時帰休は一般的でした。

今では、大手航空会社がパイロットを路上に放り出すなんて考えにくい状況です。 

どのように競争するのでしょうか?企業が合意されたパイロットの中からのみ

採用することに同意し、パイロットが 1 つの会社の倒産から立ち直りやすくな

るハイブリッド パイロット組織を検討する価値はあるかもしれません。少なく

とも、パイロットのライセンス喪失保険を支払うことは、ビジネス航空の仕事

が長く続く可能性があることをパイロットに納得させるのに役立ちます。

スケジュールは生活の質を左右し、生活の質が最終的なものです。プロとして

のキャリアの半分を米空軍で、残りの半分をビジネス航空で過ごしてきた私は、

自分にはスケジュールがなく、予定していた休暇が待たなければならないこと

もあるということを受け入れました。私はパイロットたちに、もし彼らが不確

実性に不快感を抱き、来月毎日何をしているのかを知る必要があるのであれば、

彼らはおそらく私たちの仕事には向いていないのではないかとアドバイスしま

した。 

私にとって、より優れた機材を操縦し、より多くの世界を見ることができると

いう魅力だけで、他のすべてを補うのに十分でした。しかし、私は生活の質が

欠けていたこと、そして航空会社の同僚たちは家でより多くの時間を過ごし、

子供の学校行事を欠席することが減り、一言で言えばより幸せだったのかもし

れないことを認めなければなりません。

私たちビジネス航空業界にとって、生活の質の問題は最大の課題かもしれませ

ん。私の航空部門はパイロットを増員してこの問題に対処しようとしています。

毎日 2 人のパイロットを予告なしの旅行にスケジュールして、他の全員を解放

できると考えています。休日は事前に把握しておく必要があり、そうでないと

待機勤務に費やすのと同じになります。休暇の予定が決まると、それが定着し

ます。次の課題は、24 時間前に通知してスケジュールを立てることはできない

ことを会社に納得させることです。

人員配置の問題をより多くの資金で解決しようとする試みは失敗に終わり、

キャリアの観点から問題を検討する時期が来ています。私たちは優秀な飛行士

を誘惑し、彼らを引き留める必要があります。この3点を理解するしかないと

思います。まず、給与が高いことが前提となります。第二に、私たちの雇用の

安全性は次の株主総会での四半期報告書によって決まるという考えを取り除く

ための措置を講じる必要があります。そして最後に、従業員には仕事以外の人

生があることを認識する必要があり、競合他社に匹敵する生活の質を提供しな

ければ、他に何も意味がありません。

まとめ

この記事は、私が経験したことと同じです。若い頃は、自分のキャリアをを

積むことを誇りに思い、実行してきました。

しかし、年齢を重ね、病気での離脱を経験して、考えが変りました。

今までは給料の高い企業に就職することが家族のためだと考えていましたが

実際はそうではありません。パイロット以外のことにも挑戦し、充実した

人生を送ることが一番だと考えます。

そして私の次なる挑戦は、若い航空人を育てること。彼らが安心して自分の

人生を歩めるように導くこと。そのために私ができることを探して挑戦する

ことです。それは、LSA(超軽量小型スポーツ航空機)の日本初の導入、普及

活動であったり、ビジネスジェット業界の発展、AAM(アーバンエアモビリテ

ィ)分野への参加です。

このブログで、いろんな情報を発信し広く広めていきたいと考えています。

今後も応援、よろしくお願いします。

 

 

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