皆さんこんにちは!
今日は空飛ぶクルマ、ブラジルのエンブラエル EVEについてです。
エンブラエル EVE
ブラジルの大手航空機メーカー、エンブラエルグループ会社、イブ・アーバン
エアー・ソリュージョンズ(EVE)は、イギリス航空防衛大手BAEシステ
ムズとeVTOLの開発、販売で協力する覚え書きを先日交わしました。
また、派生型モデルの開発に向けた合弁会社を設立する計画です。
エンブラエル
エンブラエルは、ブラジルの航空機のメーカーで、ブラジル最大の輸出企業で
もあり、世界第3位の旅客機メーカーです。
エンブラエルは、1969年にブラジル国営企業として誕生しました。
1994年に国営から民営化しました。1999年にはフランスの航空機製造
企業ダッソーと提携して、ERJ170(70人乗り)、ERJ190(98
人乗り)を開発しました。日本の川崎重工も機体の製造に参加しており、日本
航空グループのジェイエアーとフジドリームエアラインズもERJ170を導
入しています。
ジェイエアーのエンブラエルERJー170
イブ・アバーン・エア・ソリュージョンズ(EVE)
2020年10月に設立したイブ・アーバン・エア・ソリュージョンズ(EVE)
は、電動垂直離着陸機(eVTOL)を2026年の商用化を目標に開発中です。
イギリス、ファンボローエアショーでの展示
パイロット1人乗りで、乗客は4人乗りになります。将来は、パイロットのいらない
完全自動化を目指しています。諸元など詳細はわかっていません。
2021年6月には、アメリカとイギリスでヘリコプター輸送および都市部のプライ
ベート・エアモビリティ・トラベルサービスを提供するHalo(ハロ)との間で200
機のeVTOLを受注しました。イブは2026年から納入を開始します。
また、同月にブラジルに拠点を置くラテンアメリカ最大のヘリコプター運航会社Helisul
(ヘリスル)より、50機の受注を受けています。
2021年11月には、eVTOLによる短距離フライトの運航開始に向けて、飛行ルート
の検証を行うために、ヘリコプターを使ってリオ・デ・ジャネイロ市で30日間の飛行
ルート実証実験を行いました。CEOのアンドレ・スタイン氏は日本ブラジル経営合同
委員会に出席したときに『日本はアーバンモビリティにとって大きな市場の一つであり
イブは15年以内に5万機を飛行させたいが、そのうち3000機は日本市場に導入し
たい。』と話をしていました。
ケニア航空子会社のファハリ航空と提携して、ケニア国内でのeVTOL事業のサポートを
行うことを発表しています。
シンガポールのAscent(アセント)との提携でアジア太平洋市場で、エアタクシーなど
に特化したイブのeVTOLの導入を行います。
2022年、第2四半期財務状況
イブの2021年の240万ドルの損失(赤字)に対して、2022年は1180万
ドルの損失となり赤字幅が大きくなりました。原因は、eVTOLの開発費に予算がかか
ったことや、コロナの影響です。親会社のエンブラエルから増資を行い、赤字は補填
されています。
おまけ
エンブラエルERJー170の操縦桿は、ハの字型をしています。
一見バイクのハンドルにも似ていますね。
エアバスの操縦桿は、サイドステックです。はじめは、足の前がスカスカで違和感が
ありましたが、今はそれが当たり前になってしまっています。
イブの操縦桿は、エアバスと同じでサイドステック型と言われています。
ベールを脱いだ姿が楽しみです。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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