政府専用機

飛行機

皆さんこんにちは!

昨日、アメリカのペロシ下院議長がアジア最後の訪問国の日本に来日して岸田

総理との会談を終えて帰国の途につきました。その時乗っていた飛行機は?

アメリカの政府専用機

ペロシ下院議長がアジアを歴訪したときに使用された飛行機はC-40Cという

アメリカの政府専用機です。ボーイング737-700型機をベースに、主翼と

ランディングギアを同タイプの737-800型機から流用した飛行機です。

アメリカ政府専用機 C-40C

アメリカ空軍第89輸送航空団は、ワシントンDCの近くのアンドリューズ空軍

基地を拠点としておりVIPの運航を担っています。

そのVIPとは、大統領、副大統領、大統領夫人、国務長官、統合参謀、本部議

長などです。所有している航空機は

エアフォース・ワン:ボーイング747-200 VC-25A(大統領専用)

エアフォース・ツー:ボーイング757-200 C-32A(副大統領)

ボーイング737-700 C-40C(閣僚や軍幹部)

ガルフストリームⅢ C-20(小規模な任務に使用)

エアフォース・ワン

1990年に納入された機体ではありますが、度々改修が行われています。

最新の改修は、衛星通信用アンテナが胴体上部に取り付けられました。

エアフォース・ワンとはコールサインです。羽田空港から離着陸する場合は

全ての航空機が待機をさせられます。私も何度か経験しました。前回のバイデン

大統領や今回のペロシ議長の来日の時も混乱を避けるために横田基地を使用して

います。まお、エアフォース・ワンは通常2機で運用されています。理由は、

どちらかにトラブルがあった場合に備えて、もう1機がスペア(予備)として

運用されます。それと、どちらに大統領が乗っているかわからなくするための

テロ対策も兼ねています。ただし、最近では機体が古いせいもあると思いますが

どちらか1機が点検・整備に入っていることが多く、エアフォース・ツーの機体

(C-32A)が同行することが多いです。

また、ヘリでの移動がある時は、海兵隊が運用するVH-30マリーン・ワン

使用されます。バイデン大統領来日の時にも、横田基地から六本木のアメリカ軍

ヘリポートまで使用されました。このマリーン・ワンというコールサインも大統領

の航空機しか使えません。

新しいエアフォース・ワンはボーイング747-8を予定しています。

日本の政府専用機

2019年4月より、日本の政府専用機がボーイング747からボーイング

777-300ERに変りました。

自衛隊HPより

内閣総理大臣などの要人輸送、必要に応じて緊急時の在外邦人輸送に使われます。

乗員は約150人、航続距離は14000kmです。内部には一般区間が85席

用意されており、座席はプレミアムエコノミークラスとなっておりそれぞれの座席

にテレビモニターがついています。ビジネスクラスは21席、他に会議室、事務作

業室もあります。

それでは誰が乗ることができるのでしょうか?自衛隊法で定める要人とは

① 天皇および上皇ならびに皇族

② 国賓およびこれに準じる賓客

③ 最高裁判所長官

④ 衆議院議長および参議院議長

⑤ 内閣総理大臣

⑥ 国務大臣(必要と認められた場合)

日本の政府専用機は、アメリカのエアフォース・ワンと比べて大きな違いがあり

ます。アメリカのエアフォース・ワンは大統領のプライベート機であって良識の

範囲内で使うことが自由にできます。日本の政府専用機の用途は公用に限られま

す。国内の移動では使えません、外遊のみです。確か以前の外務大臣が、プライ

ベートジェット機欲しいよ~って言ってましたね。

海外に行くと、その国の軍の戦闘機がエスコートに着いてくれます。かっこいいな~

って思いませんか?ちなみに日本の自衛隊は基本的にエスコートはしません。

海外の政府専用機

インド

先日、インドのモディ首相が来日した際に乗ってきた政府専用機は、ボーイング

777-300ERでエアインディア・ワンと呼ばれています。

ロシア

ロシアの政府専用機は、イリューシンI196-300PUという飛行機です。

今年の4月20日に、ロシアのウクライナ侵攻を巡り日本政府がロシア外交官を

国外追放した際に羽田空港に飛来してきました。

イリューシンI196-300PUは4発のエンジンを搭載しており、航続距離

は9500km(東京からロンドン)と言われています。PUとは司令所を意味

しています。別名、空飛ぶクレムリンと呼ばれています。

中国

中国は政府専用機は持っていません。民間航空会社の航空機のボーイング747

-400やボーイング747-8などをチャーターしています。

まとめ

各国の政府専用機は、その国の威信をかけて運行しています。日本に初めて政府

専用機ができた当時は、同期を含め先輩方が、たいへん苦労して運航の計画を立

てていました。いきなり知らない国に行くことも多く、準備は相当苦労されてい

ました。JALのパイロットにオブザーブしてもらったり、事前にオブザーブした

りしていました。そんな苦労があって、日本の政府専用機は順調に飛行し続けて

います。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

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