皆さんこんにちは!
本日、HIEN Aero Technologies株式会社にお邪魔してきました。
昨年に立ち上がったばかりのUAM(Urban Air Mobility)のスタートアップ企業です。
HIEN Aero Technologies株式会社
HIEN Aero Technologies株式会社は、法政大学小金井キャンパスにあります。
小金井キャンパスは、JR中央線の東小金井駅下車、徒歩15分のところにあります。
夏休みですが、多くの学生さんたちで賑わっている街です。
その法政大学の研究室兼会社にお邪魔して、お話を聞いてきました。
御法川 学 (みのりかわ がく)最高経営責任者
御法川さんは、現在法政大学理工学部機械工学科教授です。
これまで数々の、航空機に関する論文や記事を書かれて、特に機械音響分野の賞を
数多く受賞されています。
2008年に、法政大学に理工学部機械工業科航空操縦学部を立ち上げ、多くの
学生がエアラインのパイロットやエンジニアとして巣立っています。
2020年には、ヘリコプターのエンジンを電動化にも取り組まれています。
そして昨年、満を持してUAM(Urban Air Mobility)の会社、
HIEN Aero Technologies株式会社を同大学内の研究室に立ち上げました。
御法川さんは、元々、LSA(Light Sport Aircraft)についても研究しており
LSAの先進国であるチェコまで調査に行かれるほど、日本の第一人者です。
LSAについて記事を書かれています。私も拝見しましたが、とてもわかりやすく
面白い記事です。リンクを張っておきますので是非ご覧になってください。
谷津田 千一郎 (やつだ せんいちろう)最高技術責任者
谷津田さんは、電気の専門家でした。今回のHIENの電動モーターの開発に初めて
挑戦されたそうです。慣れない分野の開発でさぞかし苦労されたのでしょうが
谷津田さんの優れた才能と技術、豊富な経験により、EVモーターと従来型エンジンの
ハイブリッドを可能としたのです。
谷津田さん自身、実際にモーターグライダーに乗って、小型飛行機の揺れを体感して
飛行機作りに生かしています。技術者も、自分で飛行機を飛ばしてみて、初めて良い
飛行機が完成できるという考えを持っています。この考えは、パイロットの私から
言わせて頂くと、たいへん心強いものです。作り手と乗り手、相互信頼があってこそ
良い飛行機が生まれると思います。
高橋 玄行 (たかはし はるゆき)機体開発責任者
高橋さんは、御法川さんの教え子で、大学卒業後、航空機製造メーカーのジャムコなど
大手企業で航空機の開発・整備を経験されてきました。HIENの開発にあたり、
御法川さんが直接声をかけてチームに加わりました。御法川さんとは強い信頼と絆で
結ばれています。御法川さんのDNAを受け継ぎ、HIENを持続可能なモビリティへと
成長させてくれるものと信じてます。
巽 友寛 (たつみ ともひろ)さん
巽さんは、本校在学中の生徒さんです。パイロットを目指して就活中です。
御法川さんのお手伝いをされていて、将来有望な人財です。
きっと素晴らしいパイロットになられるでしょう!
今後の展望
HIENの航空業界の役割について、UAMと言う新しい飛行機を創ることより
日本独自の技術者を育成させることを目的としています。かつての技術大国日本を
復活させることが目標です。今の日本は、自動車産業、航空産業とも世界に遅れを
とっています。そんな日本で、もの作りの文化を途絶えさせることがないように
後世に継承していく役割を担っているのがHIENです。
大学の片隅にある一つの小さな研究所から、日本一、世界一の技術が生まれる瞬間も
間近に迫っています。
HIENはHIEN 2を2025年に開催される大阪万博でデモ飛行を行い、2030年には
6人乗りのHIEN 6を実用化することを目指しています。
まとめ
今回、HIENの方々に初めてお会いでき、たいへん勉強になりました。また、日本の将来
について熱く語られる姿に共感するとともに、素晴らしい日本の未来予想図を思い描く
ことができました。
次回、またお話が聞ける機会がありましたら、レポートさせて頂きます。
ますます、HIENの魅力にどっぷりと浸かってしまいそうです。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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