空飛ぶバイクはどこまで進んだ?

ドローン、空飛ぶ車
Squad of US marines waiting for medevac bird

皆さんこんにちは!

先日、お一人様空飛ぶクルマを紹介しましたが、今日は空飛ぶバイクについて最新の情報

を交えながら、考えてみましょう。

空飛ぶバイク

新庄ビックボス、ド派手に登場(搭乗)!

2022年、日本プロ野球開幕戦で、日本ハム新庄新監督が空飛ぶバイク(ホバーバイク)

でド派手に登場した演出を覚えていますでしょうか?

その空飛ぶバイク(ホバーバイク)は、「XTURISMO Limited Edition」と言います。

そして製造している会社は、株式会社A.L.I. Technologiesです。A.L.I. Technologiesは、

「空中域(地面と空のあいだ、人の生活範囲の空中)から社会の仕組みを変えていく」を

スローガンに、エアモビリティプラットフォームとなる管制アプリケーション「C.O.S.M.

O.S.」、実用型ホバーバイク「XTURISMO」を展開しています。A.L.I. Technologiesは、

既存の発想に捉われず、エアモビリティ(有人・無人)社会の実現に必要なシステムをグ

ローバルに発信する日本発のスタートアップ企業として、イノベーションを起こし続けて

います。

設立は、2016年9月。代表取締役社長 片野 大輔氏です。事業内容はホバーバイク(空中

移動用バイク)の研究開発、製造、販売、産業用ドローンの研究開発、コンサルティング

産業用ドローンを用いた点検、測量等の運用。ドローンの統合運航管理システムの研究開発

クラウドGPUサービスの提供などがあります。

ドローンの分野としては、オリジナルのドローンの開発やC.O.S.M.O.S.というソフトウエア

の開発も行っています。C.O.S.M.O.S.はUAVの自動運用の原則となる、機体の健全性、運用

の確実性、周辺と運用者の安全性をより確実に計画・監視・管理することを可能にするため

のドローンを含むUAV並びにエアーモビリティのプラットフォーム技術です。例えば、ドロー

ンレースの全体像を観衆に分かりやすくするツールとしても、このC.O.S.M.O.S.の位置監視

技術を応用しています。

XTURISMO(エクスツーリズモ)価格は555000ドル(約7500万円)

  • 重さ 300kg

  • サイズ 長さ:3.7m、全幅:2.4m、全高:1.5m

  • 航続距離 最大40キロ

  • 最大スピード 80〜100km

ちなみに新城監督は、高所恐怖症で乗っている間はずっと目を閉じていたそうです。

 

JETPACK のSPEEDER VTOL

JETPACK が SPEEDER VTOL の予約注文を開始

JetPack Speeder

JetPack Aviation は今週、個人輸送、軍事作戦、緊急医療支援などのさまざまな用途向け

に開発されている Speeder VTOL 航空機の予約注文を開始する準備ができていると述べま

した。しかし製品の購入価格はまだ公開されていません。

5 月に、カリフォルニアに本拠を置く同社は、最初のプロトタイプの飛行試験を完了し、2022

年の第 1 四半期に P2 プロトタイプに進む前に、P1.5 と呼ばれる別のプロトタイプで試験を

開始する準備をしており、その後 P3 pre-来年末までに認定バージョンを開発する予定です。

JetPack Aviationは、プロメテウス・フューエルズが開発している「空気からの燃料」技術で

Speederを飛行できる準備をする計画を発表しました。Titan Fuel Forge テクノロジーは、

空気から二酸化炭素 (CO 2 ) 分子を取り除き、あらゆるタイプの燃料にできる炭化水素にエネ

ルギーを与える独自のプロセスを通じて、大気中の炭素を回収します。現在、スピーダーは

Jet-A 航空燃料、灯油、またはディーゼルを燃焼させています。

P1 と同様に、P1.5 プロトタイプには 4 つのエンジンが搭載され、量産モデルには 8 つの

エンジンが搭載されます。P2プロトタイプスピーダーは、完全に形成されたボディ、取り外

し可能な小さな翼、および前方のカナードを備えています。 航空機を道路車両で輸送しやすく

するために、翼を取り外すことができます。

Speeder VTOL は、地上でわずか 10 x 10 フィートのフットプリントの内外で、時速 150

マイル(240km/h)の速度で飛行できるように設計されています。推定ペイロードは約 600

ポンド(270kg)で、飛行持続時間は 11 ~ 30 分です。

ジェットパックと言えば、こんな空飛ぶ人間を見たことがあるでしょうか?

1984年ロサンゼルスオリンピックの開会式のロケットマン(空飛ぶ人間)

JetPack Aviationは、現在も開発を続けています。

JETPACK が JB12 個人用航空機のアジア軍ユーザーを訓練

JetPack

東南アジアの非公開の防衛関係者は、2 台の JetPack JB12 個人用航空機を注文し、パイロ

ットと整備要員を訓練するためにJetPack Aviation と契約しました。JetPack Aviation によ

りますと、今回のように軍人向けに装備が納入されたのはこれが初めてであり、トレーニン

グは FAA と米海軍によって承認されたプログラムを通じて提供されています。

訓練パイロットは飛行経験がなく、カリフォルニアで指導を受けます。

JetPack は、$800,000 相当の注文を受けて、今夏に JB12 ユニットを納入する予定です。

訓練には 2 週間かかり、「パイロット」が自由飛行に進む前に、少なくとも 50 回の 6 分間

のテザー フライト(係留フライト)が含まれます。

テザー フライト(係留フライト)の様子(JetPack Aviation より)

高速 VTOL (HSVTOL) コンセプト チャレンジに参加

JetPack Speeder

JetPack Aviation の Speeder VTOL航空機(JetPack Aviation より)

米国空軍と米国特殊作戦司令部は、可能性のある軍事用途のオプションを評価するために

USAF の Afwerx ユニットが主催する高速 VTOL (HSVTOL) コンセプト チャレンジに参

加するために、JetPack Aviation の Speeder VTOL航空機を選択しました。

Afrwerx チームは、218 の初期エントリから選択された 35 の車両を評価しており、最終

選考に残った航空機には、Jetoptera が Northrop Grumman と提携して開発している航

空機も含まれています。

JetPack Aviation の検討されている任務のプロファイルには、特殊部隊の戦闘地域への出

入り、軍人の避難、航空医療支援、および戦術的機動性が含まれます。同社のスピーダー

VTOL航空機は、これらのミッションに適していると主張しており、そのジンバル付きター

ボジェット エンジンは、ほぼ 300 mph の速度を実現すると予想されています。同社は、

ローター、ダクテッドファン、またはプロペラを持たないことで、航空機の地上インフラ

の必要性が少なくなると考えています。

HSVTOL コンセプト チャレンジ プロセスから選ばれた企業は、さらなる研究開発作業を

実施するためのペンタゴンの資金を受け取ることができます。「米国空軍と米国特殊作戦

司令部は、国防費予算や資源が限られており、滑走路に依存する状況で、運用の有効性と

効率をさらに強化する画期的なアイデアを求めています」と、空軍研究所の最高革新責任者

は語っています。

北欧諸国でSPEEDERの販売開始

スウェーデンを拠点とする Savback Helicopters は、Mayman Aerospace の「Speeder」

高速垂直離着陸 (HSVTOL) 航空機の北ヨーロッパでの販売とマーケティングを担当すると

2022年 7 月 5 日に発表しました。

Mayman Aerospace は、JetPack Aviation の子会社です。同社は、2024 年までに新しい

Speederエア ユーティリティ ビークル (AUV) の FAA 認証を開始することを目指しています。

Savback によると、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、グリーンランド、アイスラン

ドをカバーする領土内の軍事および民間の顧客に販売する予定です。

まとめ

日本をはじめ、世界の空飛ぶバイク開発メーカーは、着実に実績を積んで開発を進めて

います。それは、商業ベースに直結する需要があるからです。そのお得意先は軍隊ですが。

しかしながら銃や機関銃、ミサイルなどを搭載してのシステムお開発など、兵器としては

まだまだ課題もあるかとは思いますが、いずれは映画のような戦う兵器になるでしょう。

こうして空飛ぶバイク(クルマ)が進化、発達して行くことは、あえて否定はしません。

なぜなら、航空機の発達の歴史も戦争があったからという事実があるからです。ただし

その技術が将来、人類のために役に立つことを切に願っています。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

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