皆さんこんにちは!
今日、10月23日は二十四節気の霜降(そうこう)です。
言葉どおり霜が降りはじめる時期のことです。
霜降
二十四節気の霜降(そうこう)は、寒露(かんろ)から数えて15日目ごろです。
寒露とは、秋分から数えて15日目ごろです。
寒露とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことです。
秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになります。この頃になると五穀の収穫
もたけなわで、農家では繁忙を極めます。
露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなり、燕などの夏鳥と雁
などの冬鳥が交代される時期でもあります。
つまり霜降は秋分から数えて30日ごろなんです。もう30日経ったんですね。
今年の秋分は9月23日でしたね。
霜とは?
霜とは、0℃以下に冷えた物体の表面に、空気中の水蒸気が昇華(個体化)し、
氷の結晶として堆積したものです。
なお、地中の水分が凍ってできる霜柱(しもばしら)とは異なります。
霜が降りるには、その周辺の温度が0℃以下であることが条件ですが、気象庁
で発表される気温は地上から1.5mの高さで観測しますので、気温が3℃と
発表されていても、地面の温度は0℃以下になっていることもあります。
農業はもちろん、花や植物の栽培にも霜は要注意です。天気予報で予想気温が
3~4℃であっても霜対策をしておいた方がいいようです。
霜の被害
霜害(そうがい)とは、初夏や晩秋に気温が急に下がり、農作物や果樹などに
被害が出ることを言います。「初霜」は、秋から冬にかけて最初に降りる霜の
ことを指します。
秋の季節外れに早い霜を「早霜(はやじも)」と呼び、晩春から初夏にかけて
の霜を「遅霜(おそじも)」「晩霜(ばんそう)」と呼びます。
また植物の低温による被害のうち、凍結による「凍害」と霜害をあわせて、
凍霜害(とうそうがい)と言います。
初夏や晩秋、高気圧に覆われてよく晴れた日は、地表の熱が上空に逃げて、
夜間や早朝の冷え込みが強まる放射冷却現象が起こります。この放射冷却で
明け方や朝に気温が下がることで、霜が発生します。
農林水産省の調査によると、2013年4月以降の低温による被害を受けた農作物は
全国でおよそ74億円。2021年4月には福島県で、降霜や凍結によって果樹が被害
を受け、被害額は27億円5000万円となりました。
霜害を受けやすい作物は、お茶、桑、梨、ぶどうなどの果樹のほか、野菜、じゃが
いも、たばこなど。夏に収穫する作物や、寒さへの耐性が弱まった時期は、霜害を
受けやすいのです。
霜害という言葉から、霜そのものが農作物に被害を与えることを連想するかもしれ
ませんが、実際は霜が降りるほどの低温となることが原因で、農作物の細胞内や外
にある水分が凍ってしまい、細胞が壊れて死んでしまうことにあります。
放射冷却の仕組み
放射冷却とは、物が外へ熱を出して冷えることです。
例えば、寒い夜に布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに
布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるので
はないでしょうか。
この場合と同じで、夜間曇っていると雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの
熱は空へ逃げにくく冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると布団と
同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱はどんどん空へ逃げてしまうため冷え
込みが強くなるのです。
昼間は太陽からの熱を受けており、その受け取る熱のほうが大きいため暖かくなり
ます。夜間は上述のとおり、雲があるかどうか(布団をかけているか否か)で逃げて
いく熱の量が決まるので、雲がなく晴れているほうが「放射冷却」が強くなります。
紅葉
冷え込んできますと、そろそろ紅葉の時期になりますね。もみじやかえでなど
たくさんの広葉樹が色づいてきます。
紅葉の名所と言えば、日光いろは坂や昭和記念公園の銀杏並木などが有名です。
日本気象株式会社が出している2022年の紅葉予想(見頃)では、北海道や
本州の標高の高い山では今月末くらいには見頃を迎えそうです。
紅葉の由来
紅葉とは、秋になって草木の葉が赤や黄色に色付くことをいいます。黄色に色付く
こともあるので黄葉と書くこともあり、また、楓(かえで)をさすこともあります。
元々の語源は、秋に草木が赤や黄に染まることを「紅葉つ・黄葉つ(もみつ)」と呼ばれ
ていたことから始まり、その言葉の名詞「もみち」が、平安時代に「もみぢ」→「もみじ」
と変化していきました。昔は黄葉と書くことが一般的だったそうです。
まとめ
明日から火曜日にかけて、日本列島は寒気に覆われる予想です。全国的にぐずついた
天気となる見込みです。霜が降りる時期ですので、だんだんと寒くなってきます。
秋も深まって冬がやってくる季節になってきました。
寒暖差が激しくなってくる時期でもあります。健康には十分注意してください。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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