皆さんこんにちは！
マンタといえば、巨大なエイ（標準和名オニイトマキエイ）を思い浮かぶ方が多いかと
思います。
イタリアに本拠を置く、マンタ・エアクラフト社。開発している機体は、ハイブリッド型
のeVTOL航空機です。AAM（アーバンエアモビリティ）業界をリードできるのでしょうか？
マンタ・エアクラフト
会社概要
マンタ エアクラフトは、地域および地域間の航空モビリティの新たな可能性を生み出しま
す。いくつかのモデルで構成される垂直および短距離離着陸 eVTOL 航空機のスケーラブル
なプラットフォームは、何よりもその長距離航続距離、インフラ要件の低さ、および同等の
ヘリコプターと比較して TCO (総所有コスト) が比較的低いことが特徴です。これにより、
数百キロメートル離れた異なる都市や目的地の間で、カスタマイズされたポイントツーポイ
ントの旅行体験が可能になります。
この性能は主に、独自の有翼航空機設計と、より環境に優しいハイブリッド電気推進に基づ
いており、航空の脱炭素化にさらに貢献します。
マンタ エアクラフト チームは、プログラムに関与するすべての技術の経験豊富な専門家数
人で構成されており、専門のリーダーシップ チームが率い、最新鋭のレオナルド (アグス
タウェストランド) の開発を担当したトップの航空宇宙マネージャーの助言を受けています。
マンタ エアクラフトは、美しいロンバルディア州の真ん中にあるヴァレーゼのセスト カレ
ンデに本社を置き、米国の マンタ エアクラフトInc. などの子会社のほか、世界中にチーム
や連絡先を置いています。
ANN ファミリー
地域モビリティは、ANN マルチモデル航空機ファミリーのような効率的なハイブリッド電気
垂直および短距離離着陸 (HeV/STOL) タイプによってより効果的に活用される高度航空モビ
リティ セクター (AMM) の開発を主導します。これらの航空機は、必要に応じて垂直に離陸
および着陸することができますが、非常に高いペイロードで非常に短い滑走路から運航するこ
ともできます。
ターボ発電機とバッテリーで構成される当社のハイブリッド推進装置は、エコ燃料を供給し、
地上充電インフラを必要とせず、長距離の耐久性と航続距離（途中でバッテリーを充電）の
点で優れたパフォーマンスを実現します。飛行機のようなアーキテクチャにより、安全な飛
行条件下での高速性と上昇性能が可能になり、プロジェクトの未知数が減り、認証プロセス
が容易になり、市場投入までの時間が効果的に短縮されます。
一般航空および多目的ユーティリティミッション向けのANN2「Speeder」ツインシーター
ANN2 は、パーソナル モビリティおよび幅広いユーティリティ ミッション向けのタンデム
シート構成の完全カーボンファイバー構造の航空機です。速く、小さく、機敏であることが
この飛行機の特徴です。
ANN PLUS は、非常に代表的かつスタイリッシュな新しいビジネス航空機です。
ANN PLUS は、完全なカーボンファイバー構造を備えた多目的多座席航空機で、個人の移
動や出張に適した 4 ～ 6 つの快適な座席を備えていますが、あらゆる貨物輸送業務に合わ
せて調整可能です。スタイルが良く、人目を引く、パワフル、機敏、パフォーマンスが良く
スムーズな乗り心地です。
ANN-DRONEは、遠隔操作や自律操作が可能なフルカーボンファイバー構造の高性能ドロー
ンバージョンです。設計上の特徴と高度なハイブリッド電気推進により、航続距離、速度、
上昇性能は平均以上です。
これらの個性的な技術は、ハイブリッド電気推進システムを採用しており、VTOL 用に最適
化された固定電動ダクトファン、フライバイワイヤ完全コンピュータ制御システム – HOTAS
を装備しており差動的に動くカナード翼を身につけています。
飛行機とVTOLの組み合わせた特徴のため高い機動性を有し、卓越した操縦性（ピッチ、
ロール、ヨーレートなどの機能）が優れています。
ハイブリッド推進システムにより、停車や燃料補給を必要とせずに、地方便や都市間のフラ
イトで300km～800km以上の優れた航続距離が可能になります。
様々なオプション
マンタ エアクラフト社は、旅行や重要な航空業務が距離によって制限されるべきではない
と考えています。航空機と陸上交通は、それぞれ長距離と短距離に対して効率的で便利な
オプションを提供しますが、その間の地域距離についてはどうでしょうか? 飛行機は滑走路
に固定されていますが、ヘリコプターは運用と維持に費用がかかります。
マンタ エアクラフトでは、地域をより適切に接続し、航空用途の新たな可能性を切り開き、
人間の臓器などの特殊な輸送、迅速な緊急事態/災害制御の分野など、既存の運用に対して
より効率的なソリューションを提供するための多くのモデルの基礎を提供しています。
多機能プラットフォームのアプリケーションのほんの一例を挙げると、応答、インフラスト
ラクチャ監視、さらにはポイントツーニーズのビジネス航空アプリケーションなどです。
マンタ エアクラフトでは、両方の長所を組み合わせています。当社の航空機は、非常に軽量
で強力なハイブリッド電気推進システムと組み合わせた翼付き設計に基づいており、
eVT/STOL リフトだけでなく、クルーズにも最適化されており、その結果、広範囲で非常
に効率的かつ経済的に使用できます。
ドバイエアショー2023に参加
同社は、ドバイ航空ショーに出展しました。洗練された未来的なモデルが展示されました。
ドバイはマンタにとって大成功を収め、パリ航空ショーや最近ではローマ展示センターでの
エアモビリティショーでの他のプレゼンテーションに続きました。同社は今週、同社の航空
機をSAVI（スマート自動運転車産業）クラスターに導入し、関係者との一連の協力関係を
確立するため、アブダビ投資局とMOUを締結しました。
アブダビのマスダールシティに本拠を置くSAVIは、UAEの首都を先進的なスマート自動運
転車のハブとして位置づけることを目指しています。これは、国内におけるこれらの技術
の革新と商業化を支援し、規制環境を可能にする高度な施設と付加価値サービスを提供し
ます。巨額の資金が投資されているのです。
10月に発足したアブダビ経済開発省のアーメド・ジャシム・アル・ザービ長官は、「SAVI
はUAE経済に900億ディルハムから1200億ディルハムを貢献し、3万から5万人の雇用を生
み出すことが見込まれている」とコメントしました。
まとめ
マンタ・エアクラフト社は、マンタの名の通り大きな口を開けて効率よく、そして優雅に
大空を泳ぐ姿が目に浮かびます。またハイブリッドとして、長距離を飛行することができ
ます。これは、日本のHIENと同じ考えです。全電動式の短所を補うことができます。
マンタ・エアクラフト社は、医療用物資、人員の運搬を手始めに幅広く活躍する予定です。
エアタクシーとしての開発は、まだ先ですが、開発の成功が心待ちです。
そしてその優雅な機体の形状は、さすがイタリア仕込みです。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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