ATR

飛行機

皆さんこんにちは!

今日は、『ATR』という飛行機についてお話ししましょう。

今年の秋に、新潟空港を拠点として運航する新規航空会社『トキエア』は、ATR72-600を

2機導入予定です。

革命的! 新潟の新航空会社「トキエア」のATR機に導入の国内初“変身”機能とは | 乗りものニュース
旅客機…になるんですかね?

ATRとは?

ATR (Avions de Transport Regional)は2つの航空機メーカー、フランスのアエロスパシアル

とイタリアのアエリタリアが1982年に興した共同事業体であります。

その後、アエロスパシアルはエアバスグループに、アエリタリアはレオナルドS.p.Aに合流して

同社がそれぞれ半数の株式を所有しています。

 

ATRの機体

ATRシリーズは、ATR42 ,ATR72型があります。

エンジンはターボプロップを採用しており、同型のターボプロップ機と比べて燃費も良く、

貨物機としても使用できるように大型のカーゴドアも装備しています。

主に、短距離での運航、採算の取れにくい地方路線向けに開発されたものです。

しかしながら、グラスコックピットや炭素繊維強化炭素複合材を装備することによって

先進的な要素を取り入れ、現代のニーズに対応している機体です。

ATR42

ATR42シリーズは、42~52人乗りです。

ATR72

ATR72は64~72人乗りです。貨物機の仕様もあります。

ATR42-600S

この機体は、短い滑走路での離着陸に優れた性能を持っています。

特徴としては、垂直尾翼を大きくすることによって、離陸直後のエンジン故障時の操縦性能が

大幅に向上します。

先月、初飛行に成功し、今後順次、量産体制が整ってきます。

STOL型ATR42-600S、初飛行成功 年末に大型ラダー追加

ATRの特徴

ATRの特徴としては、ターボプロップエンジンとグラスコックピットではないでしょうか?

エンジン

エンジンは、ターボプロップエンジンです。

ATR42-600型以降は、PW(プラット・アンド・ホイットニー社製エンジン)127型に

換装しています。同社PW100シリーズエンジンと比べて、推力も約5%向上しました。

また、同型のターボプロップエンジンと比べても格段に燃費が向上しました。

グラスコックピット

液晶ディスプレイによるグラスコックピット化により、操作性はもちろんのこと、より精度の高い

進入方式に対応できるようになりました。

特に、天気が悪いとき(悪視程時)に離着陸ができることによって、就航率が上がります。

ATRの機数

競合機のボンバルディアDHC-8 Q400型機からの乗り換えを狙って、世界各国の

近距離路線を運行している航空会社向けに売り込みをしています。

世界の航空会社

⑴ カリビアン航空 : トリニダード トバゴの国営会社

ATR72-500 7機所有

⑵ アズールブラジル航空 : ブラジルの格安航空

ATR72-600 34機所有

⑶ トランスアジア航空 : 台湾初の民間航空会社

ATR72   8機所有

⑷ チェコ航空 : チェコ

ATR72-500 5機、ATR42-500 3機所有

⑸ フェデラル・エクスプレス : アメリカの貨物便の会社

ATR-200F 21機所有、ATR72-600Fを30機注文

日本の航空会社

⑴ 日本エアコミューター(JAC) : 鹿児島空港を拠点

ATR72-600 9機、ATR42-600 2機所有

国内唯一のシュミレーターを保有

⑵ 北海道エアシステム(HAC) : 新千歳空港を拠点

ATR42-600 3機所有

⑶ 天草エアライン : 熊本県天草空港を拠点

ATR42-600 1機所有

⑷ トキエア : 新潟空港を拠点とする航空機ベンチャー、2022年秋就航予定

ATR72-600 2機発注済み

TOKI AIRの取り組み

TOKI AIR(トキエア)は新潟空港を拠点として、北は北海道丘珠空港、東北仙台空港、

名古屋空港、南は大阪神戸空港まで就航予定です。

また、佐渡空港就航は2023年を予定しています。

将来的には、東京(羽田空港や小笠原諸島)まで足を伸ばす計画です。

トキエア
トキエアは、人やモノを運ぶことを通じて新たな出会いや交流が生まれ、移動の自由がなく今まで諦めていた夢を叶える機会づくりを目指します。日本の地域航空の経営に最適なソリューションを提供し、地域航空ネットワークの充実と空港を中心とした地域活性化に...

トキエアのポリシーとして

空をもっと自由に

 夢をあきらめるな!

 世界の扉を開き、心を繋ぐ   とあります。

この中で、『夢をあきらめるな!』という言葉は

2010年、JAL(日本航空)が経営破綻したときに、大リストラを行い、多くの従業員を

解雇しました。当時の社長の植木氏は、一人の女性パイロット(当時訓練生)の『私たちに

夢をあきらめろと言うのですか?』という質問に対して、『そうだ!夢をあきらめてくれ!』と

言って解雇しました。その時、同席していた人事担当の長谷川氏(現在のTOKI AIR代表

取締役社長)は、こんなことで若者の夢を潰してはいけないという想いからこの言葉を選びまし

た。

日本では、何年も新規航空会社は誕生していません。いくつかの航空会社が立ち上げを計画しまし

たが、就航までは至っていません。そんな中、TOKIAIRの就航が『夢』が『夢でなくなる』

時ではないでしょうか?地方活性化だけではなく、コロナで落ち込んだ日本経済の活性化にも

つながると確信しています。

今後も大いに注目していきたいと思います!

 

それでは今日はこの辺で。

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

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